白ゆき姫殺人事件

湊かなえ / 集英社文庫
(600件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
51
199
225
59
10
  • 本編に騙されるな!関連資料で二度おいしい

    自分の彼女が勤める化粧品会社の同僚OLが殺害され、真相を追うルポライター。やがて被疑者が特定されるが、被疑者周辺を取材するうち、意外な人間関係と人物像が浮かび上がり・・と、ここまではよくあるミステリー小説。

    この作品が面白いのは、巻末についている「関連資料」です。
    本編は取材対象の証言で構成されていますが、関連資料はその取材や事件報道時期の「ネットの反応」と、事件後の新聞・雑誌の検証記事が載っています。

    ライターがSNSで他人の意見・推理を収集していたり、そのスレに思わぬ関係者が行きついて意味深な発言をしたり、取材対象者も自分のページで意外な本性を現していたり・・・。
    最終的には犯行にいたる心情が書かれた犯人のブログも!
    本編では語られなかった細部の状況が明らかになるだけでなく、証言者がリアルの取材で語ったことと、ネットでの匿名世界で語る別人格とのギャップが、よりストーリーを複雑にさせ、現代のネット社会の闇の深さを考えさせられます。

    本編後に関連資料を読んで、もう一度本編を読むとセリフの意味が全く違うように思えて、一粒で二度おいしいみたいなww

    電子書籍上では、各章の終わりに関連資料へのリンクがあり、いつでも本編と資料と行き来できるし、本編を全部読み切ったあと資料一気読みでもいいし、読み方を選べるのが、電子書籍ならではですね。

    それにしても、リアルはどうなのかは別として、週刊誌の大衆記事はこうして盛られていくのか!としみじみ。一つ一つの取材ソースは間違った情報でもないのに、組合せと表現方法でここまで真実とかけ離れるイメージを与えられているのかと思うと、現実社会はどこまで真実が報道されているのかちょっと怖くなる作品です。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.11

  • 資料までしっかり読んでほしい!

    2016年10月19日読了。斬新な切り口で面白かった。こんなミステリーの書き方があるんだって思った。他人の恨みってのは怖いなとしみじみ思う。正しいかどうか確証がないから。参考資料までしっかり読んでほしい。そこまで楽しめるので。続きを読む

    投稿日:2016.10.19

  • 作られる犯人像

    惨殺された美人OL。
    指導されていた後輩、入社当時から比較されていた同期OL、三角関係だった同僚・・・
    彼女を取り巻くぞれぞれが無責任に犯人像を語っていきます。
    ラストに資料編と称して、SNSや新聞記事が掲載されてるのが特徴的。

    部外者の人間がいかに無責任か、痛切に感じますが、
    だれが犯人か気になって気になって、ページを繰る手が止まりません。面白いです。
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    投稿日:2013.10.27

  • 斬新な小説でした

    他人の目って怖い。そして、人間の本質ってわからない。
    そう改めて思った作品でした。

    本としては、すべて「語り」になっているのが面白かった。各人にインタビュー形式で語らせていて、そのため、心の内というか真実は見えないのです。
    だから、読了後も結局犯人は誰だったのかも含め、分からないことだらけでした。

    しかし最後に、「白ゆき姫殺人事件」について、関係するSNSへの書き込みや、週刊誌記事、新聞記事、ブログなどが資料として付いていて、そこで事件の経過や真相を読者は知ります。
    その構成が小説としては新鮮に感じましたし、なかなか面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.24

  • 誹謗中傷が作り出すイザコザ

    映画の予告の配役を見ているだけでなんとなくストーリーがわかる感じはしてたのですが、ほぼ想像通りでした。
    それでも、十分面白かったし、想像とちょっと違うところもあったので、映画を観たくなりました。
    湊さんの本は割りとよく読んでいますが、こういう人いるいる!!っていうのがよくでてきますね、今回は被害者の女、女を何年かやっていると必ず遭遇するヤナ女でしたね。
    男性にはいまいちピンとこないかもしれませんけど、だから面白いんだと思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.01

  • 一気に読める作品だけど。。。

    本作の特徴的なのは、相手が一方的に話していることです。
    聞き手のセリフはすべて相手の聞き返しで処理されているので、
    読んでいる方としては独り言を聞いているような感じです。

    テンポよく話が進んでいますが、湊かなえの他作品の方が
    面白かったと思います。
    SNSが絡んでくる作品だと思っていたのですが、途中途中で巻末資料参照となり
    それを読み飛ばしていると最後なんともつまらないカタチで話が終わってしまうので
    物語の進行にあった場所で巻末の該当ページのみ読んだ方が楽しめると思います。
    続きを読む

    投稿日:2015.02.02

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ブクログレビュー

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  • ピック

    ピック

    資料と同時進行で読ませるスタイルは新鮮で面白かった。ネットでの短い文章は色々想像させて不気味で惹きつけられる。

    投稿日:2019.09.14

  • まき

    まき

    このレビューはネタバレを含みます

    まさかの予想外の展開でびっくり!
    城野さんは今後どう周りの信頼していた人たちと関わっていけるだろう、、。
    私だったら人間不振になってるだろうな、、。


    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.07.11

  • haji07-2019

    haji07-2019

    6月-1。2.5点。
    あるOLが刺殺された上に、焼かれる。
    容疑者は同僚のOL。関係者への取材文章で進んでいく。
    いろんなことを言われていく容疑者は、真犯人なのか。

    取材の後に、SNSの文章と、記事とが掲載される。
    斬新な構成だと思うが、逆に分かりにくかった。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.03

  • もるがな

    もるがな

    芥川龍之介の『藪の中』のような複数人の供述で構成されたミステリ。手法としては同作者の『告白』と同じ。作中の文章の殆どは会話分や独白に割いているが、読み難くはなく、むしろ他人の会話を覗き見しているかのような妙なリアリティがある。どの人物も100%の真実を語っているわけではなく、どこまでも悪意や自己欺瞞が拡散していくのが見所だろう。しかし読みやすいものの全体的な波は乏しく、事件そのものに関わる容疑者は固定されているため、純粋な犯人探しとしてはややパンチに欠ける。むしろ事件を通じて人間の噂の悪意や闇のような部分を楽しむ小説かもしれない。続きを読む

    投稿日:2019.05.26

  • jibanyan

    jibanyan

    面白いのだが、やはり作品に引き込まれていく感覚がなかった。

    作者の作品は何作かよんだが、その中では今一歩感が一番大きかったように思う。

    投稿日:2019.05.17

  • ロッキー

    ロッキー

    語りを読み進めるタイプ。
    途中まどろっこしくて、はよはよ次々!となったけれど結局犯人お前かい!となったあっけないお話。
    やはり、人の口から聞いた人の評判よりも、その人が自分に対してはどうだったかで人の評価はするもんだなと改めて思った。
    万人に同じ態度の人なんていないもの。立場や役職、年齢で感じ方もそれぞれ。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.16

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