【感想】人類資金VI

福井晴敏 / 講談社文庫
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
1
15
20
3
1
  • ようやく本シリーズへの取り組み方が見えてきました

    世の中を動かす巨大な「ルール」に縛られ苦悩する登場人物たち。その閉塞感を打ち破れるのは、ルールの外側に身を置く主人公にしかできない役割である。
    口が達者というだけの矮小な存在である彼だけに、立ち向かう陰謀、黒幕のスケールが巨大で在れば在るだけ、結末に心地よさが増すのは物語としての道理でしょう。
    最終巻を目前にし、長かった前置きに理由を求め七冊にも渡る道程が報われるとすればそこに解があるのかと。
    しかし余りにも巨大な風呂敷だけに畳み方に想像がつきません。
    期待と不安を抱えて挑む最終巻は流石に楽しみになってきました。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.16

  • 世界を支配するユダヤ財閥に挑みつづけた日本の一族の物語

    ここ数十年の笹倉一族の歴史が紐解かれ、ユダヤ財閥が支配する世界のルールに挑み続けた家系が明らかになります。M資金の管理一族としてつねに問われ続けてきた去就。何もしなければ、流されて生きれば、それはそれで幸せ。でも、ルールの矛盾に気付いてしまったら?その時の自分の行動をどう決めるのか。一族各人のギリギリの選択の積み重ねが、日本の戦後史を紡いでいく様が語られます。続きを読む

    投稿日:2015.09.14

  • ラストが楽しみに。

    少し面白い展開になってきました。
    しょうじき、ここまで話が長いわりにはテンポが悪く間延びした感じになって
    いましたが、ここに来て、やっと展開にスピード感が出てきました。
    窮地に立っていた真船と美由紀に急展開が・・・。
    どのようなラストになるのかが少し楽しみになりました。
    続きを読む

    投稿日:2014.04.04

  • 最終巻が出版されない

    楽しく読ませていただいていたのですが、最終巻が発売されません。早くお願いします!

    投稿日:2015.04.11

  • 読みきるべし

    本巻は前巻以上に登場人物の回想シーンが多く
    更には経済史の様相を呈し、作者の見識・見解も
    多分に含まれるが、いよいよ次巻で完結とあっては
    最後まで読みきるべきでしょう。
    フィクションとしてのストーリーに進展は
    ほとんどありませんが次巻で爆発するのに期待。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.25

  • 現代史?

    要所要所に事実が記載される文章は、相変わらずフィクションが現実感の中に展開され読み人の感性に入り込んできます。
    しばらく待っての発刊のわりには進捗が…ですが最終巻が待ち遠しい展開になりました。
    50才前後の人は自分の成長とクロスオーバーな感じがまた一興です。続きを読む

    投稿日:2014.03.31

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ブクログレビュー

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  • 越智

    越智

    このレビューはネタバレを含みます

    前半めちゃめちゃ退屈でした。
    美由紀がどうして今の立ち位置にいるのかとか暢人とのなれそめとかこれまでの美由紀の人生を振り返るような。
    なぜ退屈に感じたかというと、美由紀が「おんな」なんですよね。冷静に小隊を率いて体術にすぐれ銃火器も操る美女。
    それが、ただただ暢人に対しては「ただのおんな」なんです。がっかりしましたよぉ~。
    ものすごい努力をして才能を磨き、あらゆる計算と判断の上で行動してきたクセに はぁ?

    それで読み始めて数か月放置した。
    でも本読みの読み終えたい根性が出てきて再開したら中盤以降美由紀が目覚めるじゃないですか!真舟とか石に触発されたのか。遅いわっっっとは思ったけど、俄然面白くなってきてさーーーラストって思ったら、なんとまだ最終巻があったのね。
    まだ入手できておらず、お預けとなりました。
    早く買おう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.02.06

  • argrath

    argrath

    回想編続き。ひたすら回想を読んでる気がする。後半で最終刊へのお膳立てはして、さあどうまとめてくるかな。

    投稿日:2019.03.07

  • saga-ref

    saga-ref

    前巻の途中から題された幕間として、同志である本庄の最期、笹倉父子の対面、真舟と美由紀との対峙が描き出された。しかし、それは最終巻への助走である。1~6巻の本の厚さと7巻のそれが明らかにおかしい……(笑続きを読む

    投稿日:2018.05.23

  • muasaru

    muasaru

    このレビューはネタバレを含みます

    ラスト前の一冊。前巻で計画が全て終わってしまったような絶望の中からのスタート。日本経済の歴史なんかも織り交ぜつつ人類資金をめぐる笹倉家の人間模様を描いていく。過去の悲劇の思い返しがほとんどなので全体的に暗く説教くさい感じ。
    ただし、ラスト付近では逆転に向けて行動を移すメインキャラ達が活き活きと描かれていて、最終巻への期待が否が応でも高まる。どのように締めくくるのか読むのが楽しみになる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.07.02

  • バス好きな読書虫

    バス好きな読書虫

    7作中6作目。前半は5作目に引き続き、戦中から「M資金」に翻弄されてきた、笹倉家の悲しい歴史が回想で描かれる。実際に起きたロッキード事件なども絡ませながら、どこまでがフィクションなのか、分からなくなり、ロッキード事件を調べながら、読み進めると、余計に緊迫感が増した。後半は、帰国した真舟が「市ヶ谷」の美由紀に捕まり、連行されるところに、まさかの奪還作戦が行われる。そこで、再び、真舟と石と美由紀までもが結託し、最後の大仕掛けと、暢人の奪還に乗り出すまで。ここまで6冊は、大体200ページぐらいだったのだけど、ラストの7作目は何と600ページ超え!どんな結末が待っているのだろう…続きを読む

    投稿日:2017.02.18

  • ひらり庵

    ひらり庵

    「あやつこそ人類資金の後継者になるべき男であったものを」って、お前はドズルか。明らかに笹倉家はザビ家がモデルである。非業の死を遂げた博司がガルマだとすると、真舟を平手打ちした美由紀はセイラ?ネットからコピペしたと大差ない戦後史解釈といい、この巻にはオリジナルな要素が見られない。最終巻では、ガンダムを離れて福井節を見せてほしい。続きを読む

    投稿日:2017.01.12

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