【感想】影踏み

横山秀夫 / 祥伝社文庫
(225件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
42
87
75
10
3
  • 生きる為に声を聞け!

    泥棒(のび:忍び込み)をリアルに実践する反面、深い情に苦しみ、生きていく主人公のギャップが私をちょっと不安定な気持ちにさせます。そんなハードボイルドなところに死んだ双子の弟と会話できるという特殊設定が加わって、読めるストーリーでした。
     ただし少々、始まり方も唐突ならば、終わり方も(予感させていたとはいえ)突然やってきた感じを受けました。各種面白い設定もあるので、もっと書き込めただろうし、もっともっと面白くなる要素はもっていたのでは・・。
    続きを読む

    投稿日:2015.01.19

  • ドロボーさんの話し…

    最近読んだ「BORDER」という本でも
    死者と会話する的な内容があったが。
    話しは違えど、若干の共鳴部分が
    あり、面白く読めた。
    泥棒稼業の登場人物たちそれぞれの
    盗みの特徴を示すキャッチコピーが
    かなか笑える。
    泥棒さんの、家族・兄弟・異性への
    愛を含む切ないお話しです。
    結構、僕好みの本でした♪
    続きを読む

    投稿日:2014.04.28

  • 横山秀夫が描く一風変わったクライムノベル

    横山秀夫の犯罪者が主人公の小説は、今作で2冊目。今回は連作長編で、しかも少しオカルトチックな設定になっているが、そのほかはいつもの横山小説。各エピソードの中にもしっかりとしたプロットといろいろな趣向を凝らしたトリックなど読みごたえは十分。
    ただ主人公があまりにもストイックというかハードボイルドすぎるせいと特異な設定のせいであまり感情移入ができなかった。犯罪者なのにカッコイイって矛盾してるせいかもしれませんが、今の世にこんな昭和の任侠映画の中のヒーローがいるのかねえ・・。

    ちょっと時代錯誤な小説。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.28

  • ファンタジックな横山秀夫

    『半落ち』『64(ロクヨン)』などの重厚で生真面目なイメージを持って本書を手に取ると、面食らうかもしれない連作短編集。
    何しろ主人公が泥棒というダークヒーローな設定に加えて、亡くなった双子の弟が彼の中に生きていて語りかけてくるのだから。しかもその弟は抜群の記憶力の持ち主で、盗みに入った家の細部や、チラ見した張り紙の一言一句までを完璧に覚えて兄の仕事をサポートするのです。さらに兄弟には共通の想い人がいて・・・。
    そんなファンタジックな世界の中にも、ストイックで硬派な横山秀夫の持ち味が同居している稀有な作品。嫌いでなければぜひ。
    続きを読む

    投稿日:2014.06.03

  • 泥棒が主人公

    泥棒が主人公というまさかの設定。しかも死んだ双子の弟と会話ができてしまうというファンタジー設定。
    こういった設定も新鮮で面白い。
    見事な心理描写と、どきどきの展開が楽しいです。

    泥棒さんにこんなこというのも変ですが、幸せになってほしいと思っちゃいました。続きを読む

    投稿日:2014.09.03

  • 一徹

    修一の頑なさ、が歯痒くて、でも渋くてカッコいい。
    単なる泥棒でなく、デキる探偵さん的な要素が引き締まっていて
    最後まであっと言う間に読み切りました。

    投稿日:2014.05.20

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ブクログレビュー

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  • jpomega2020

    jpomega2020

    ⚫︎警察小説を書かしたらやっぱり上手い。
    ⚫︎最初は弟の描写が鬱陶しく感じたが、慣れてくればたいしたことはない。
    ⚫︎短編集になっていて、どれも地面師やら犯罪の玄人が出てきて面白い。異名がいいよね。
    ⚫︎出てくる刑事もお行儀の良くない感じがまたリアルでね。続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • mutotsu55

    mutotsu55

     D県警シリーズなど、警察を主人公にした小説が多い作者が、犯罪者を主人公に事件を追いかけていく異色の連作集。
     きっかけは主人公が捕まった忍び込み事件。あまりにも早い警察の到着、忍び込んだ家で感じた殺意、しかし何も起こらなかった事件。きっと何かがある。そう確信した主人公はそれを追いながら様々な展開に巻き込まれていく。
     様々な事件と主人公を取り巻く人間関係。それがずっと絡み合っているので、連作短編でありながら、ずっと長編を読んでいるような錯覚に陥る。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.24

  • ぺーさん

    ぺーさん

    一話完結の短編集でありながら、通しでのストーリーも有り、連ドラみたい。短編としても、長編としても面白い。

    投稿日:2024.01.25

  • ブタノフ

    ブタノフ

    R5.11.27~12.16

    (きっかけ)
    妻が持っていた

    (感想)
    過去横山氏の小説を読んで感銘を受けた覚えがあったのですが、今回はそこまででもなかった…。
    文章は上手いし読みやすいが、この本は余り設定が好みでなかったのかもしれない。
    ミステリとしての出来は悪くはないしよく練られているとは思ったのですが、全体的にわざとらしさ?を感じて入り込めなかったです。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.16

  • 1933892番目の読書家

    1933892番目の読書家

    このレビューはネタバレを含みます

    意味が分からない単語が沢山出てきた。ヤサとかバイとか、リューマチも専門用語?
    ヤサは自宅の事らしいけど、バイは調べても分からなかった。
    全体的におっさん臭が強いが、嫌いじゃなかった。
    守護霊が男臭さに水を差す(笑)

    こういう昭和の男臭い小説を書く人は少なくなっていくんだろうなーと思ったが、新しい時代の新しい男臭さが生まれるのだから杞憂か。

    女の子の手紙は泣いた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.23

  • カズレゴ

    カズレゴ

    連作短編集でした。
    しっかりとミステリィだし、しっかりと読ませていただきました。
    横山秀夫さんの小説は読み応えがありますね。

    投稿日:2023.10.10

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