【感想】影踏み

横山秀夫 / 祥伝社文庫
(228件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
40
88
78
11
3
  • 生きる為に声を聞け!

    泥棒(のび:忍び込み)をリアルに実践する反面、深い情に苦しみ、生きていく主人公のギャップが私をちょっと不安定な気持ちにさせます。そんなハードボイルドなところに死んだ双子の弟と会話できるという特殊設定が加わって、読めるストーリーでした。
     ただし少々、始まり方も唐突ならば、終わり方も(予感させていたとはいえ)突然やってきた感じを受けました。各種面白い設定もあるので、もっと書き込めただろうし、もっともっと面白くなる要素はもっていたのでは・・。
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    投稿日:2015.01.19

  • ドロボーさんの話し…

    最近読んだ「BORDER」という本でも
    死者と会話する的な内容があったが。
    話しは違えど、若干の共鳴部分が
    あり、面白く読めた。
    泥棒稼業の登場人物たちそれぞれの
    盗みの特徴を示すキャッチコピーが
    かなか笑える。
    泥棒さんの、家族・兄弟・異性への
    愛を含む切ないお話しです。
    結構、僕好みの本でした♪
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    投稿日:2014.04.28

  • 横山秀夫が描く一風変わったクライムノベル

    横山秀夫の犯罪者が主人公の小説は、今作で2冊目。今回は連作長編で、しかも少しオカルトチックな設定になっているが、そのほかはいつもの横山小説。各エピソードの中にもしっかりとしたプロットといろいろな趣向を凝らしたトリックなど読みごたえは十分。
    ただ主人公があまりにもストイックというかハードボイルドすぎるせいと特異な設定のせいであまり感情移入ができなかった。犯罪者なのにカッコイイって矛盾してるせいかもしれませんが、今の世にこんな昭和の任侠映画の中のヒーローがいるのかねえ・・。

    ちょっと時代錯誤な小説。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.28

  • ファンタジックな横山秀夫

    『半落ち』『64(ロクヨン)』などの重厚で生真面目なイメージを持って本書を手に取ると、面食らうかもしれない連作短編集。
    何しろ主人公が泥棒というダークヒーローな設定に加えて、亡くなった双子の弟が彼の中に生きていて語りかけてくるのだから。しかもその弟は抜群の記憶力の持ち主で、盗みに入った家の細部や、チラ見した張り紙の一言一句までを完璧に覚えて兄の仕事をサポートするのです。さらに兄弟には共通の想い人がいて・・・。
    そんなファンタジックな世界の中にも、ストイックで硬派な横山秀夫の持ち味が同居している稀有な作品。嫌いでなければぜひ。
    続きを読む

    投稿日:2014.06.03

  • 泥棒が主人公

    泥棒が主人公というまさかの設定。しかも死んだ双子の弟と会話ができてしまうというファンタジー設定。
    こういった設定も新鮮で面白い。
    見事な心理描写と、どきどきの展開が楽しいです。

    泥棒さんにこんなこというのも変ですが、幸せになってほしいと思っちゃいました。続きを読む

    投稿日:2014.09.03

  • 一徹

    修一の頑なさ、が歯痒くて、でも渋くてカッコいい。
    単なる泥棒でなく、デキる探偵さん的な要素が引き締まっていて
    最後まであっと言う間に読み切りました。

    投稿日:2014.05.20

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ブクログレビュー

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  • M M

    M M

    ハードボイルド系。
    設定は面白い。プロットがしっかりしていて、話がきちんと流れていくので、設定への違和感はあまりなく読み進められた。
    全体的に悲しい話。

    投稿日:2025.06.01

  • 追浜の読書家

    追浜の読書家

    連作短編
    ノビ師と言われる泥棒が主人公
    ハードボイルド小説
    オチが面白い話もあるが、
    全体的な着地点が分からず終わってしまった。

    投稿日:2025.05.13

  • ほどほど

    ほどほど

    ノビ師と言われる侵入犯罪者、真壁修一が多くの事件に巻き込まれながらも、不器用な言葉と器用な技術で回避していく。最後には双子の弟と愛する人への哀切ある想いが溢れ、人間味のある窃盗犯に心が揺さぶられるような内容。
    警察小説なので、用語や独特な言い回しに慣れている人は読みやすい。登場人物や事件が複雑に絡むので、解説(西上心太さん)を読んでから本編に進むのもおすすめ。
    続きを読む

    投稿日:2025.02.09

  • クマちゃん本屋さん

    クマちゃん本屋さん

    主人公真壁修一は頭が良く、度胸があってそのくせ繊細。
    いったいどう生きて、どんな人生を過ごしていくのか最後までわからなかった。
    また、久子とこれからどうなっていくのかも答えが出ずに終わってしまった。
    ただ修一の中にいる啓二が最後の答えなのかと思った。続きを読む

    投稿日:2025.01.08

  • はら

    はら

    話としては、どんどん読めるのですが、死んだ双子の弟の声が最後までよくわかりませんでした。

    最後どうなったのかもよくわかりませんでした。

    ただ、話自体は真壁がどんどん解決してくれるので面白いです。

    投稿日:2024.05.26

  • jpomega2020

    jpomega2020

    ⚫︎警察小説を書かしたらやっぱり上手い。
    ⚫︎最初は弟の描写が鬱陶しく感じたが、慣れてくればたいしたことはない。
    ⚫︎短編集になっていて、どれも地面師やら犯罪の玄人が出てきて面白い。異名がいいよね。
    ⚫︎出てくる刑事もお行儀の良くない感じがまたリアルでね。続きを読む

    投稿日:2024.03.10

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