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井上夢人 / 講談社文庫 (87件のレビュー)
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総合評価:
maxseki
大仕掛けだけではない面白さ
本作の核となっている ある仕掛け には多くの人がすぐ気づくと思います。しかし、それが分かったとしても、物語がどのような終焉を迎えるのか、そして「いま読んでいるこれは何なのか」といった謎が、読者の興味を…最後まで引っ張ってくれます。フロッピーディスクが登場したり、逆に携帯電話が出てこないなど時代を感じる場面もあるのですが、物語の面白さはまったく色あせていない。さすがはストーリーテラー井上夢人という印象です。続きを読む
投稿日:2014.11.07
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九州男児
5
複雑なような簡単なような話し…
「なんだ!なんだ?」と、変な気持ち から物語が始まり。 途中の謎を推理しながら読み進めて、 さらに「???」ひょっとして、僕の 嫌いな叙述トリックか?と思いきや、 まったく違った。 あぁ~なるほどね、…頭悪い僕も なんか違和感おぼえたけど… そういうことなのですね。 しかしまぁ、よくこんだけの登場人物と、 時間の前後をうまく繋ぎ合わせるもんだなと、 ひたすら感心しました。 ラストは、もうひとひねりあっても 良かったかな、と思いましたが まぁ、こんな終わり方だからこそ 面白いのかもしれませんね。 作者さんの頭の良さに脱帽です(>_<)ゞ続きを読む
投稿日:2014.09.11
幾の感動大陸
FBのログのタイムラインを感想にかえて
幾 2月3日 ミステリーまた、読み始める。冒頭で、*****と推測され、これが謎解きのヒントと思われたが、間もなく、この若奥さん、自宅マンションで惨殺され発見され、その夫も行方不明の展開。文章…が若干、つたなく雑な感じで、思わせぶりが多くて苛つき最後まで耐えられるのか、今後が面白く惹きつけてくれるのか、まさかの超つまらないオチで終わってしまうのか?作品の質自体がサスペンス・ミステリーなのであった。顛末を待たれ! いいね! · · シェア Nさん、Nさん、Fさん、他2人が「いいね!」と言っています。 M N えぇー!?ミスリードですか!w 2月3日 20:46 · いいね! 幾 そーでもないよーな・・・隣の小説家志望が登場し、フロッピィ上で話しを進める役に。ややこしい(*_*; 2月3日 21:00 · いいね! 幾 ・・・隣人が****?同居人が偽名だったり・・・。あと、半分強。今日中に読めるかなぁ(*_*;。 昨日 11:04 · いいね! 幾 色々あって、読みきれず未だ半分。明かされる犯人の周りに起こった数々の不審な事故死。語られる悲惨で過酷な生い立ち・・・***の条件は揃った。逃走中のこの語り手が怪しい。どう決着するのか・・・? 昨日 17:59 · いいね! 幾 今、12時前に読了。多くの人物の手記で構成されたフロッピィファイルであったが、********の記述であり、**化のために作成されたものだったという凄い呆れたオチだった。続きを読む
投稿日:2014.02.06
レビューネーム未設定
2
数ページで引き込まれました
中盤まで???の連続でした 終盤の謎解きが始まってからも別の展開として驚きが続いていきます ミステリーとしては異質ですが物語としては文句なく上手に仕上がっています 謎は謎として物語を楽しんでみてくださ…い きっと最後の一ページまで楽しませてくれるはずです 名作です 続きを読む
投稿日:2013.12.08
yakitori
1
井上夢人の長編第2作目
毎回、従来のミステリーという枠では語れない仕掛けを用意して読者を驚かせる作者であるが、本書でもひとつの大きな仕掛けを用意している。取り扱っている題材自体は、それほど目新しい物ではないのだが、それを一人…称視点で語るというところにこの小説の面白さがある。ともすると物語の主人公と同等に読者は混乱と混沌の渦に巻き込まれ、ミスデレクションに追い込まれてしまう。 題名の「プラスティック」は可塑性という意味で、しなやかさ、適応能力、進化する適性という意味で使われている。岡嶋二人最後の作品「クラインの壺」もそうだが、毎回挑戦的な仕掛けを用意する井上夢人の力が如何なく発揮された作品。続きを読む
投稿日:2013.10.11
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nssulib
▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00554164
投稿日:2024.05.24
くまっちょ
2024年本屋大賞の超発掘本。 1994年の作品なので30年前の小説である。 昔の作品なので、文章読みにくいのでは?…… なんて心配していたが杞憂であった。 むしろ文章自体は読みやすい。 54個の…フロッピィディスクのファイルを 順番に読んでいくことで、 途中幾度となく平衡感覚を存分に揺さぶられながら 読者は一つずつ事件の全容を 把握していくことになる。 正直、物語がどのような方向に進んでいくかは 中盤あたりで予測できるかもしれないが、 54個目のファイルを見るまでは 気を抜かないでほしい。 最後のファイルこそが、 読者への「問いかけ」であり、 虚構が現実への侵食を始める触手であるのだから。続きを読む
投稿日:2024.05.23
ゆみゆみ
さまざまな人物の名前をタイトルとして、その個人の視点から話が進んで行きます。 読み進みながら、犯人像等かなり考え先が気になりながら早いペースで一気に読みました。 初め登場人物の相関図がまとまらず… 最…終的や結末は「あ〜」って、感じでした。 殺人が多いのは、ちょっと…です。続きを読む
投稿日:2024.05.22
ひとみん
このレビューはネタバレを含みます
懐かしいフロッピーディスクやワープロが登場するミステリー。確かに中盤で真相に気づいたけど最後まで読んでよかった。
投稿日:2024.05.21
robin1101
Amazonの紹介より 54個の文書ファイルが収められたフロッピイがある。冒頭の文書に記録されていたのは、出張中の夫の帰りを待つ間に奇妙な出来事に遭遇した主婦・向井洵子が書きこんだ日記だった。その日記…こそが、アイデンティティーをきしませ崩壊させる導火線となる! 謎が謎を呼ぶ深遠な井上ワールドの傑作ミステリー。(講談社文庫) 人間のアイデンティティーの脆さを抉る傑作。フロッピーディスクに収められた54個の文書ファイル。そこに記された主婦・向井洵子の奇妙な日記。次第に日常を逸脱し、世界が崩壊する恐怖を描く異色ホラー! 2024年の本屋大賞 超発掘本として発表された作品いうとことで読んでみました。 初めは、何気ない主婦の日記なのですが、次第に不可解な出来事に遭遇します。図書館に行けば、初めてなのに昨日来館していたり、夫の電話をすれば、別人に思われていたりと謎だらけでした。 おまけに衝撃の展開が待っていたので、「どういうこと⁉︎」の連続でした。おまけにこの後は、色んな登場人物が変わるがわる主人公となって、ある事件について証言していきます。 様々な証言を繋ぐことによって、一本の線に繋がれるかと思いきや、チグハグだらけです。これはSF?ホラー?と頭の中で「?」と思うばかりで、予想もつかない展開で面白かったです。 これはどんな真実が待っているのか?その真実は、衝撃でした。なるほど、そうきたかと思いました。 思わず初めから、読んでみたくなりました。 主婦を襲った出来事とその周辺の関係者がうまい具合に合わさっていくので、納得感がありました。 この作品は単行本としては、1994年に発売されたということで、その当時だと、どこか未来っぽい感覚だったのかなと思いました。 ただ、今にしてみれば、ありえないことだらけだとしみじみ思いました。卒業アルバムには、卒業生の住所や電話番号があったり、普通に個人情報を教えたりと若い人達にとっては、驚きの連続かと思います。 真相を知ると、聞いたことのある要素があるストーリーかもしれませんが、構成が面白く、初めて読む方には、衝撃が襲うかと思います。ぜひ皆さんも体験してみてください。 そして、題名の「プラスティック」。最後まで「なんでこの題名?」と思ったのですが、解説で紹介されていて、「あーなるほど」と思いました。 それにしても、井上さんの世界観は凄いなと思いました。 他に「オルファクトグラム」や「おかしな二人」を読んだことがありますが、日常にちょっと不思議な要素を加えるだけで、こんな世界観があるということに素晴らしいなと思いました。続きを読む
投稿日:2024.05.20
しおちゃん
これが2024本屋大賞?なんで? 割と序盤で多重人格者の話ってわかったからミステリー感はなくて冗長的に感じた。特にびっくりする要素もないのに長い。 私の方が大賞選ぶセンスある
投稿日:2024.05.17
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