【感想】守り人シリーズ電子版 11.守り人短編集 流れ行く者

上橋菜穂子, 二木真希子 / 偕成社
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
11
10
4
0
0
  • バルサとタンダの、構築された人間性の描写が圧倒的かつ繊細。

    バルサとタンダの少年少女時代。
    確かにバルサとタンダだ。
    思うことはいっぱいいっぱいあるけど・・・。
    最終章では、心の中に降り積もった雪が、
    暖かな陽射しでゆ~っくり溶けていくような。『ほっ』そんな心持ち。
    生きとし生けるもの全てを、慈しみ受け入れようとするタンダ。
    待ってくれる人がいるバルサ。
    バルサはあの後、おみやげを買えたのでしょうか。
    続きを読む

    投稿日:2016.05.18

  • シリーズ全体に厚みを加える外伝

    タンダの少年時代から、バルサやトロガイ、ジグロとの出会いや暮らし、バルサとジグロの用心棒生活、バルサはじめての・・・。
    改めて本編を読破したくなる名作。次巻の炎路を行く者も合わせて是非揃えていただきたい。登場人物を丁寧に描くことで、シリーズの世界観がくっきりと見えてくるようです。何度も読み返しても、飽きないですね。続きを読む

    投稿日:2016.04.12

  • 物悲しい読後。。。

    どれも、バルサとタンダの子供時代が書かれているのですが、
    読後、ジグロとバルサの別れが思い起こさせられて、
    少し物悲しかったです。

    投稿日:2016.07.18

  • バルサとタンダ

    バルサとタンダの子供時代のお話でした。
    タンダがバルサに逢うのをとっても楽しみにしている様子が可愛らしかったです。

    投稿日:2017.06.14

ブクログレビュー

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  • URIKO

    URIKO

    このレビューはネタバレを含みます

    バルサがジグロと共に、追手から逃れて暮らしていた頃が描かれている短編集。

    タイトルのとおり、村や家族から疎まれたり、離れてしまったりした流れ者が描かれる。

    タンダの親戚のおじちゃんオンザ、老女賭事師のアズノ、年老いた護衛士スマル・・・

    これは児童文学の域を超えている。私だって、正確に読み取れたかどうか(読書に「正確さ」もないとは思うけれど)自信がない。「ん?」と立ち止まって、上橋さんの意図をくみ取ろうとしたこと数回。

    人間の良い面も悪い面も上橋さんの手にかかってしまえば、フラットに描かれ、一度しか登場していない人物も人間としての温度を持ったひとりの人となり、読者の心に住み着いてしまう。
    人間の奥深さをここまで表現してしまうとは、さすがとしか言えない。

    全体的に暗いお話ではあるけれど、昔のバルサとタンダの関係をのぞき見ることができ、生きているジグロをたどることができ、ファンには必読な短編集だった。

    最後、タンダがバルサの帰りを待ちわびるところがなんとも言えず微笑ましかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.08.22

  • akiyumi

    akiyumi

    守人シリーズ。
    スピンオフ的な短編。

    タンダとバルサが小さい時、タンダの優しさ、お互いに惹かれあう幼い二人が愛おしい。
    ジグロとバルサの旅。
    ジグロとの旅の間に、様々な経験を積んでいくバルサ。
    それぞれの人となりが生まれていく軌跡がみえる。続きを読む

    投稿日:2021.01.29

  • こじゃいあん

    こじゃいあん

    あー、これで本当に終わってしまった。
    しかし仕事に追われる日々から異世界に心を飛ばす時間を作ってくれました。ありがとう守り人シリーズ。

    あとがきにあった言葉に納得。
    里に根づき、子供や孫にかこまれて一生を終えるという人生から外れてしまった人々ー流れ行く者たちーの、人生の行く末。

    なかなか現代日本において流れ行く者のスタイルをとることはできないので、だからこそ魅力的だったのかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2020.02.29

  • まちか

    まちか

    浮き籾とラフラはちょっとモヤッと感が残った。
    流れ行く者は切なくなった。
    最後の寒のふるまいでホッコリした。

    投稿日:2018.10.28

  • theamaries1994

    theamaries1994

    2018(H30)9.15読了

    短編集。
    バルサが13歳の時の話。
    ジグロがまだ生きていた頃の話。
    だから、バルサもタンダもまだ幼くて未熟さが残る。
    ジグロとバルサの二人旅は温かくも切ない。
    タンダの優しさがかわいい。

    バルサはジグロだけじゃなく、旅で出会い別れた人たちの様々な生き方に触れて、ああいう大人になったんだなあ、と感慨深くなる。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.15

  • katsukatsu0201

    katsukatsu0201

    守り人シリーズの番外編。
    タンダやバルサの10代のことの短編。
    ジグロがまだ生きていた頃にバルサとどのように過ごしていたかがリアルに描かれる。
    なかでもラフラ(賭け事師)のビターな流れは秀逸。
    アズノの一世一代の勝負の結末と、それを選択したアズノの生き方がなんとも言えない読後感を感じさせる。これは子供向けの話ではない。続きを読む

    投稿日:2017.12.01

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