【感想】ピルグリム〔3〕 遠くの敵

テリー・ヘイズ, 山中朝晶 / ハヤカワ文庫NV
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
20
15
4
0
0
  • メインデッシュも美味しかった、ご馳走様です。

    遂に謎の敵サラセンの正体までたどり着いたピルグリム。しかしテロ計画に追いつく事が出来ず失敗に?万事休すの状況でピルグリムが取った起死回生の手段とは!

    最後まで面白かったです。私の場合、優れた小説を読むと嬉しくなるのと同時に読み終えるのが辛くなるのですが、本作もその一冊で先が知りたくて読み進めたいのですがこの作品世界から抜け出したくないと思わせる物語の力がこの作品にはあります。圧巻なのがこれまで積み重ねてきたエピソードが様々な場面で回収される構成になっており、成る程!そう繋がってくるのかと感心すること然り。新人らしからぬ構成力、文章力にあとがきを読んで納得。作者は映画などの脚本家としてはかなりのキャリアの持ち主であの有名作マッドマックスも手がけているとか。そして嬉しい事にピルグリムの活躍はまだまだ続く様で本シリーズは三部作の第一部に当たるとの事、当分楽しめますね。

    とにかく面白い物語が読みたいのであれば本シリーズはオススメ、読み応え十分なボリュームと緻密に組み立てられたストーリーにどっぷりと浸れます。
    続きを読む

    投稿日:2015.01.17

  • 意外にも愛あるストーリー

    まったく一筋縄ではいかないが、それでも〈サラセン〉を追い詰める〈ピルグリム〉。
    テロリストとスパイ。非情な世界であるが、愛のあるストーリーであるところがいいところ。
    続編が書かれたら読みたいものだと思っていたら、最後は続編もありそうな終わり方。なんと、このシリーズは三部作になるらしい。次作にも期待したい。続きを読む

    投稿日:2014.11.16

  • タイミングを計る時計の音がカチカチ聞こえる!

     中巻から感じていたのですが、小さな?事件が短期間に断続的に起きて、場面もクルクルとまわります。これって「24」に似てるかなって思いました。さすがに24時間ってことはありませんが・・・。 ヘリで追跡とか、派手なカーチェイスはありませんが、「肉体の限界」と「作戦の緻密」さと「タイミング(運?)」の勝負!読み応えのある展開は、冒険小説好きを納得させる内容かと思います。 各種複線もちゃんと収束。複線を忘れないうちに3冊連続読む事をおすすめ。続きを読む

    投稿日:2015.05.27

  • 最期の武器は“愛”

    「サラセン」への鍵を握っていたのは、意外な人物だった!!!
    彼の過去を突き止めた「わたし」は、しかし大きな壁にぶちあたり、その後の足取りは杳としてつかめない。
    その頃、「サラセン」はテロ計画の最終段階を終え、決行まであと数日。

    追えども追えども捕まえることができない「サラセン」に、「わたし」は罠を仕掛けることに。
    「わたし」に残された武器は“愛”。

    第1巻から第3巻まで、一見関係なく見えていた物が、重要なピースになっている。
    第3巻のスピード感はハンパないぞ!
    続きを読む

    投稿日:2016.06.16

ブクログレビュー

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  • nanashinozaki

    nanashinozaki

    面白かった!大作!あと書きを読んで、この物語を書き切ったエネルギーに感動する。少し混みいってて分かりにくいところや、情景が浮かびにくいところがあった。作者の次の作品も読みたい!映画化はされたのかな?日本未公開?続きを読む

    投稿日:2024.02.11

  • ミイ

    ミイ

    いやー面白かった。スピード感、直接対決の迫力、怒涛の伏線回収、登場人物の背景とエピソード、どれもお見事。
    愛は強さであり弱点でもある。

    投稿日:2024.01.08

  • don

    don

    テリー・ヘイズ。かつて諜報員だった男が復帰し、大量殺人を目論むテロリストを追う話。
    はじめはホテルの殺人事件から始まり、過去の回想を含めてすべてが現在に繋がっている。テンポよくストーリーが進み、登場人物もそう多くはないので三冊の長編だがスイスイ読める。続きを読む

    投稿日:2023.10.21

  • ちぃ

    ちぃ

    このレビューはネタバレを含みます

    ピルグリム最終巻。

    スピード感がぐっと増し、まさに手に汗握る展開。
    無理か?無理なのか⁈とハラハラさせておいて
    ギリギリのところでつながりホッとしたり、
    痛い痛い、もうやめてー!と叫んだりと、
    忙しい最終巻。
    映像にしたらさぞかし映えるだろうなぁ。

    緊迫した中でも愛嬌を感じるバトルボイや
    ダウン症のサラセンの息子に癒された。
    彼らや彼らを取り巻く人々に幸あれと願う。

    サラセンとの対決の場面で、
    自分の名を「ピルグリム…」と伝えるシーンは胸熱。
    第1巻の最初の事件もきれいに回収され、
    余韻の残るフィナーレにも満足。

    そして訳者あとがきで、この物語、
    まだ続くのだと知り、さらに楽しみが広がった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.07.05

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    物語はあの9.11同時多発テロが発端となっています

    主人公『ピルグリム』は、「最高の諜報員」と評されいましたが、アメリカ本土への大規模テロを防げなかったことを諜報機関の完全なる敗北と捉え30代の初めにも関わらず引退を決意します

    一方彼のパートナーとなる、50代のニューヨーク市警の警部補ベンは、いち早く現場に駆けつけ大いなる勇気を持って人命救助のためにビルに飛び込み、車椅子の避難者を救助しますが、ビルの倒壊により自らも重傷となり、また救えなかった人々を思い大きなトラウマを抱えることになります
    しかし妻マーシーの支えにより立ち直った彼は再び災厄が訪れたときに、より多くの命を救うために、警察官たちが専門的な知識や技術を身につけるセミナーを立ち上げます

    そして、9.11をきっかけに終わらせた男と、9.11から始めた男が出会い、世界を終わらせようとするテロリストと対峙するのです

    いやー面白かった
    終わり方も良かった
    そしてこの闘いや終わらせ方が、「わたし」がベンの影響を受けまくった結果なのかなと思えてすごく良かったんよ
    もう★5じゃ足りない傑作でした!

    スパイ小説のハラハラもあって、クライマックスは手に汗握る!言うことなし
    やっぱ「愛」よな〜

    そしてわいもベンのような人になる!と思うのでした
    続きを読む

    投稿日:2023.06.10

  • mysterymanbo

    mysterymanbo

    やはり収束はこうなるか。今までの緻密な構成からすれば、物足りなさと期待外れ感を拭い得ないのも事実。とはいえ、それまでの内容も正当に評価されるべき。

    投稿日:2023.05.07

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