陰の季節

横山秀夫 / 文春文庫
(263件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
38
114
78
7
3
  • 横山秀夫すごいわ。最高の警察小説

    ある県警を舞台とした短篇集だが登場人物が他の短編にも出てきて、脇役ではあるがまた重要な人物として登場する。読み進むたびに名前が出てくるとこちらまで緊張間が伝わってくる。
    事件ものと言うより警察組織の話しで内容としては重い作品だけれども、人間心理が半端無くぐいぐい自分まで追い込まれる錯覚さえ起こす。

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    投稿日:2015.03.11

  • 渋い・・・。

    枯れそうになるのを踏ん張りつつ、細やかな反抗と情熱を内に秘めた男達が、組み込まれた組織の中で生き残りをかけた攻防戦❕❕
    脳内のアドレナリンを爆発させて頂きました。
    いいですよね❣❣
    男の美学を沸々と感じさせてくれる一品です。
    この昭和チックな濃いい表現の数々が大好きです。(恋愛小説だと相当諄いか( ̄∇ ̄;)ハッハッハ…)
    良いのです&良いのです❕❕
    ハードボイルドはこうでなくっちゃぁ面白くないのだよへへへっ!!
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    投稿日:2015.04.04

  • はじめての横山秀夫体験

    映画「半落ち」や「クライマーズハイ」の原作者とは露知らず,ただNHKでドラマ化された64(ロクヨン)が評判のようで,それがD県警シリーズというシリーズ物だということを知ったのをきっかけにそれならいっそD県警シリーズを最初から読んでみようと思って購入してみた。短編集だが,共通する登場人物が交錯する作りはこの作品群に群像劇としての厚みを持たせている。ぽっかり空いた時間ではなかなか大作は読めないが,本書はちびりちびりと楽しめて,それでいてそこに壮大な警察世界を感じることができてとても楽しめた。てっきり作者は元警察官なのかなと思うほど(実際は元新聞記者とのこと),警察官の機微をうがっており,リアリティが感じられた。警察官の実生活がこんなものなのかはまた別の話だが,例えそうでなくてもこれは小説なのだから,十分である。続きを読む

    投稿日:2015.06.12

  • 警察内部の闘争

    出世に興味がなく、庶民の味方のような警察ものではない。出世を目指す、組織を守るそんな観点で書かれている小説である。すっきりとしない戦いの陰鬱がよく表現されていると思う。しかし、警察内部についてなんともいえないリアリティもあり、続編も読んでみたくなる作品である。続きを読む

    投稿日:2016.03.05

ブクログレビュー

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  • ultraman719

    ultraman719

    D県警シリーズ第1弾!
    組織にあんまり依存しない一匹狼的な刑事が事件を解決する。そういうのが多いけど、このシリーズは違う。

    このストーリーのメインは、捜査一課とかの華々しいとこやなくて、秘書課とか、警務課とか管理部門みたいなとこ。
    人事に力あるとか、そんな人が主役。
    二渡さんが、メインな気がするけど、エース一人にスポットを当てるんではなく、組織の複数の人を対象にしてる。
    こんな縦社会&男社会の組織に、忠誠を誓って、墓場までってのでええの?とは思う。

    出世とかそんなんに力入れてるけど、これは、普通の会社でも同じ事。
    私自身が、出世とかそんなんに縁のない人なんで、大変やなぁとは思うけど、「ふ〜ん…」って感じ。
    色々、権謀術数は面白いけど…
    警査内部、腐っとるやんけ!上ばかり見て!もっと、国民、市民の為に動いて〜
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    投稿日:2021.08.23

  • bike-r1z

    bike-r1z

    普段スポットの当たりにくい警察内部の話なんだが、コレが実に興味深く、面白い。
    警察特有の身内意識がより問題を難しくしたり、身の振り方で変わる出世への執着など刑事物には無い言わば「警察物」。警察もエリートになると大変。続きを読む

    投稿日:2021.06.26

  • シキモリタカシ

    シキモリタカシ

    警察組織の顔となる刑事部ではなく、管理部門を主人公に据え置いたD県警シリーズ第一弾の短編集。警察小説然としたのは表題作のみで、残りの三作品は県警内部の社内政治が軸となる。登場人物の胸中にあるドロドロした野心や人事考課への自己保身は民間企業の比ではないが、終身雇用制度が揺らいだ現代社会を生きるサラリーマンとしては組織への滅私奉公的な働き方に疑問符も浮かぶ。表題作の『死ぬまで組織と縁が切れない』という台詞を鑑みても、家庭を顧みず、警察(カイシャ)人間として組織に人生を捧げる職員たちの姿は深い悲哀に満ちている。続きを読む

    投稿日:2021.06.03

  • kuma0504

    kuma0504

    久しぶりに横山秀夫を読みたくなって昔の文庫本の「山」から引き出した。完全に内容を忘れていた。面白かった。2003年2月読了のメモがある。この頃は感想文を直ぐにスマホに入れ込むなんて出来ないから章と章の間の白紙にメモしていた。

    感想文の内容は省略するが、どうやらこれが横山秀夫を読み始めた最初らしい。D県警シリーズの最初だった。社会的事件ではなく、県警内部の〈事件〉を扱った短編集である。この後4年間ぐらいで立て続けに横山秀夫が10冊ほど文庫本が出て全部制覇したのを覚えている。
    それほど新鮮だった。時の流れを感じる。

    小説内では、まだぷかぷかタバコを吸い、家には刑事専用の電話があり、ファックスがメールの代わりになっている。まるで昭和のようだけど、21世紀の文庫本なのである(初出は98年)。4編のうち2編は警察内の出世のために東奔西走して敗れてゆく話。一編は昔気質の元刑事のプライドの話、一編は目に見えない女性差別の話。て、そんな話ではないという人も居られるかもしれないけど、私にはそう読めた。いずれにしても、少し話の構造が当たり前だけど古い。現在、横山秀夫の新作のスピードが落ちているのも、新聞記者時代のネタが尽きてもうネタ元が(死んだり退官して)居なくて描けないことに理由があるのかもしれない。
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    投稿日:2021.05.07

  • 高岡  亮

    高岡 亮

    陰の季節 横山秀夫著

    1.横山さんとのあゆみ
    クライマーズハイ、64、第3の時効、真相、半落ちという具合に読み進めてきました。

    長編小説では、物語の展開がクライマックスまで読めないことの面白さ、短編小説では登場人物の感情そして表情の描写が心地よい余韻へとつながっていました。

    2.陰の季節
    短編小説です。
    読了後の感想は、心地よい余韻、、、というわけではありません。笑。
    警察内部、しかも、刑事部門ではない組織を描写せているためでしょうか? 切実な心象を残します。

    3.陰の季節。こんな方におすすめ
    ①横山秀夫さんが好きな方向け
    ②ミステリー好きだが、どろどろは嫌な方向け。
    ③ミステリー謎解きは好きだが、多少予想ができる展開が好きな方向け。

    #横山秀夫 さん
    #読書好きな人とつながりたい


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    投稿日:2021.03.24

  • Tom

    Tom

    先にFACEを読んでた。4話の短編で所々にニ渡が出てくる。40歳で警視になりクールなニ渡が第一話で、元刑事部長に翻弄され珍しくうろたえる様もありですね。黒い線はFACEの平野瑞穂巡査が無断欠勤してしまうが、原因を作った上司の顔を引っ叩いた先輩婦警の友子に胸のすくおもいでした。続きを読む

    投稿日:2020.12.11

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