【感想】九月が永遠に続けば

沼田まほかる / 新潮社
(648件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
37
166
272
96
36
  • 起承転結が見当たらない…

    何年か前、本屋のオススメコーナーに
    置いてあり、作者の変な名前は
    記憶していたけど。
    ズバリ、面白くなかった。
    韓国ドラマ?のように、次から次へと
    取って付けたような出来事がワラワラと
    書き足された感じがして、馴染めなかった。
    関西弁のオッサンのムダな言動で、
    場を持たせてくれなければ、とても
    最後まで読めそうな作品じゃないなぁ。
    結局、何がいいたいのか?心に何も
    響かなかったけど、他の人のレビューは
    割りと高評価。不思議だ。
    これに懲りず、多様なジャンルの本に
    チャレンジしては、いきたいですけど。

    ※これ、ホントに
     「読書界を震撼させたサスペンス」
     なのでしょうか?
     何ひとつ震撼できなかったけど。
     僕の読才が足りないだけかもなぁ…。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.14

  • 最後は意外とさわやか!

    沼田まほかるさんの56才でのデビュー作。暗い事件がたたみかけるように起こり、滅入る部分もあるが、最後は意外とさわやか。人生経験がないと、これだけリアルな話は書けないって感じる。沼田まほかるさんの職歴の主婦、僧侶も結構インパクト。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.26

  • 底なしの不安感。

    沼田まほかる氏のデビュー作。
    一人息子の突然の失踪に始まり、主人公・佐知子を次々と襲う不安が、読む者にじんわりと襲い掛かる。ずぶずぶと、底の見えない深い沼にはまっていくような、ダークなサスペンス。
    後に初めてわかることだが、このタイトルはなかなか秀逸だと思う。続きを読む

    投稿日:2013.11.06

  • おすすめイヤミスシリーズ(1)

    勝手にシリーズでお届けします。
    救いのない描写が続きます。途中の描写はけっこうツライものがあります…。
    このまま救いのない感じでもよかったけど、最後の最後に光が射した…!確かに、あのオッサンは本当にいたら嫌だけど、なんか憎めないんだよなぁ。このバランス感、絶妙です。続きを読む

    投稿日:2013.11.11

  • まさかの展開

    不倫の果ての男女のミステリーかと思い読み始めたが、予想外の展開にビックリ。
    シングル・マザーの不倫。突然の息子の失踪。
    息子を探し回るうちに、失踪の裏に隠された人間関係が次々暴かれ、
    先の読めない展開にページを捲るのがもどかしかった。

    ホラー小説張りの人間の業に圧倒されっぱなし。
    続きを読む

    投稿日:2015.08.27

  • まほかるワールド

    九月が永遠に続けば・・・なんて惹かれるタイトルなんだろう。
    「猫鳴り」の文章がよかったので、続いて同作者の作品を購入。
    この作品がデビュー作、なんてすごい文章力をもった新人?さんなのだろう。
    全くグロテスクとかホラーの情景描写はないのに、精神の内面やその葛藤を描いた内容に引き込まれてしまい、恐怖すら覚えた。
    人間の弱さ、いい加減さ、仕方のない力による誘惑、間の悪さ・・・
    小説じゃなくても、何があっても不思議じゃない現代。
    幸か不幸か私の冬子にはまだ出会ってないが、どこにいるんだろう。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.20

ブクログレビュー

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  • えつお

    えつお

    取り返しがつかないほど恐ろしいことが、身の回りで起こってしまったら。
    そしてそれが自分の過失によるものではなく、原因も分からないままにただ立ち尽くすことしかできないとしたら。
    後悔する理由も見当たらず、眠れない夜に何度も寝返りを打ちながら思うかもしれない。あのときの報いを今、こういう形で受けているのではないだろうかと。

    高校生の息子が突然姿を消してしまう。すぐ近くのゴミ捨て場に行った息子は、寒い夜に軽装で、サンダルで、財布も持たずにいなくなってしまった。
    文彦の母である佐知子の胸にまず最初に訪れたのは、信じられないという気持ちだ。何がなんだかよく分からない。それから不安。追いかけるように焦りがやってきて、やがて諦めと絶望に飲み込まれてしまう。
    文彦は自らの意思でいなくなったのだろうか。でもそれだったら、もっとちがうタイミングでもいいような気がする。誰かに拉致されたのか。誘拐なら犯人からなんらかの接触があるはずだ。怨恨によるものだったら、もしかしたらもう文彦は。。。
    佐知子の気持ちが痛いほど伝わってくる。食事のシーンや雨のシーンなどに絡めた表現力が見事だと思った。近所に住んでいる服部という男の存在も、善い人なのかそうでないのか、どっちつかずで引っ張り続けるところも上手いなと思った。

    ホラーだとは知らずに読み始め、読み終わった今でもこれはホラーなのだろうかと迷っている。できれば詳しいあらすじなどは読まずに、佐知子の身に起こることを驚きと共に読んだほうがいい。
    佐知子の別れた夫の雄一郎、雄一郎が再婚した亜沙実、亜沙実の娘の冬子、それ以外にも様々な人間が徐々に姿を見せ始め、やがて思いもよらない真実に辿り着く。途中、不快になる描写もあったが、わたしはとてもこの本に満足している。

    『九月が永遠に続けば』とは、なんて悲しい願いなんだろう。
    自分の幸せを望めば、誰かが不幸になってしまう。
    ずっとこのままでいたいと思えば、大切な人が壊れてしまう。
    だけど救いのあるラスト(それは僅かなのだけど)だとわたしは理解し、それに少しほっとしたのだ。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.26

  • まべ

    まべ

    サスペンスホラーと言うことで、怖いのが苦手な私はちょっと構えて読んでたんですが、幽霊系ではなくてほっとしました(笑)面白かったです。まぁ、ちょっと異常な登場人物が多いだけに読んでて気持ちのいい内容ではなかったし、もう1度読もうって気にはならないけど。ページを捲る手が止まらなかったのは久しぶり。息子の失踪に愛人の死…。緊張感漂う世界の中で、時々出てくる服部のおじさんが私の中で唯一の救いでした。なので終わり方がすごく好きです。続きを読む

    投稿日:2024.01.21

  • LENO

    LENO

    デビュー作と知って驚いた。
    生々しくてグロテスク、心情表現が細かくて秀逸で、読者の周りにドロドロした感情と情景が絡みつく感じ。
    ドグラ・マグラのような息苦しさと中毒性。

    投稿日:2024.01.11

  • 納豆巻き

    納豆巻き

    まさかこの本、不倫のお話?と思いきや、息子が行方不明になるわ元夫の奥さんの過去の話しとその娘の現状、その彼氏といろいろなことが次から次へと気になることばかりが出てきて一気に読めた作品でした。
    途中嫌な描写もあったので気持ち悪いのと怖いのもありました。
    最後が少し分からない感じで終わったので私的にうぅ〜んって感じでした(^_^;)
    続きを読む

    投稿日:2023.09.20

  • 未来

    未来

    沼田さんの作品は何作か読んだ事があるけど、今回も何とも言えない気持ち悪さ。愛情とか憎悪とかいろんな感情が渦巻いて、不穏で不気味でとにかく気持ち悪かった。
    全ての出来事を知ってしまったら元に戻る事なんて出来ないんだろうなあ。この人達はこれからどうやって生きて行くんだろう。
    あと、何かとでしゃばってくる服部親子に苛々しました。何なら嫌悪の対象でしかなかった。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.06

  • nami

    nami

    ドロドロした内容で
    描写がリアルでグロくて読むのに時間がかかった

    事件の真相、ことの成り行きを知ってしまった登場人物全員に
    昔のような日常は戻らない
    これからそれぞれはどうやって生きていくんやろう

    イヤミスやった
    続きを読む

    投稿日:2023.07.31

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