【感想】宵山万華鏡

森見登美彦 / 集英社文庫
(402件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
92
147
108
13
0
  • このままでは宵山が神秘的で摩訶不思議なお祭りに……!

    つくづく不思議な魅力を持った作品を紡ぐ方と感心しきり。

    氏の作品に科学的根拠を追うのはとうに諦めましたが、さりとて百鬼夜行を望む類のものでもない。
    その微妙な曖昧さの中に心を委ねると、当たり前の風景の片隅に当たり前でない何かが潜んでいる気になるのが不思議な所。

    本作は祇園祭の宵山を舞台に重なる人間模様が描かれたものですが、京都に全く縁のない自分の白紙に近い宵山に神秘的なイメージが重ね塗りされ、現実と幻想の狭間に在る様な不思議なお祭りが定着してしまったのが可笑しくもあり困った所。

    これは一度宵山を見ねばなりません。
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    投稿日:2014.04.06

  • 超金魚!

    とてもとてもな金魚です

    連作集で舞台は京都の宵山祭り
    この作者特有の摩訶不思議さを醸し出しつつも終盤に向けての静かな盛り上がりは少し意外な感じもしつつとりあえず面白かったです

    大きな動きのある話はありませんがそれぞれの短編が程よい長さで、またそれぞれのお話が絡んでいたりするので最初ボーっと読んでるとこの作品の旨味を見過ごしてしまうかもしれません

    中盤から一気に終盤へ盛り上げます
    気軽に読んでみて下さい
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    投稿日:2014.06.05

  • 京都行きたい!

    面白かった。学生サークル的馬鹿話から都市伝説、人生論的怪談までを連作短編とし、それらすべてを盛り込んだ物語時空「宵山」を再構成する力量に感心した。また京都に行ってみたくなった。祇園祭の宵へと暮れていく夏空の描写が様々に語られるのが秀逸。続きを読む

    投稿日:2013.09.25

  • 夏に相応しい一冊。

    祇園祭の宵山を舞台に、同じ一日を、それぞれの主人公の視点から描いた短篇集。
    バレエ教室に通う姉妹の神隠し、繰り返される一日、宵山様、超金魚! 全てのストーリーが少しずつ重なり、繋がっていく。そして其処彼処にひっそりと開いている異世界への扉。現実と幻想とが入り混じって、万華鏡のタイトルの如く、とても不思議な色合いを感じる作品。続きを読む

    投稿日:2014.08.12

  • この作者お得意の世界です

    この作者のお得意の舞台,世界です.どれか一冊読んでみて面白いと思えば,どれも楽しめるでしょう.マンネリといえばマンネリですが,気楽に楽しめる作品です.

    投稿日:2013.12.14

  • 夏になると読み返す本

    森見さんだなぁという、本です。でも、森実さん初心者でもわりと読みやすいと思います。
    ジャンルはなんでしょう?ミステリーでもないし、怪奇奇談というほどでもない。でも、なんでか何度も読み直すことが多い摩訶不思議系ジャンルでしょうか?
    京都が大好きで毎年何回か行きますが、夏場の京都に行く際には携帯していることが多い一冊です♫特に宵山祭りは、あのうんざりとする人ごみの向こうに、こんな不思議な世界が広がっているかもしれないと思うと汗を流しながらもわくわくします。
    続きを読む

    投稿日:2014.08.05

ブクログレビュー

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  • kohzoh

    kohzoh

    出版当初に読んだ作品です。(2012年…?!)
    森見登美彦さんの作品はどれも好きですが、宵山は特に何度も読みたくなるお話です。
    文字だけで色とりどりの世界を感じられて、どこか不思議で少しソワっとする、そんな1冊だなと思ってます。続きを読む

    投稿日:2024.03.13

  • Remy

    Remy

    森見登美彦さん「宵山万華鏡」読了しました〜!

    森見登美彦の笑いなしの真っ向勝負な森見ワールド。小長井×山田川組が尊すぎる。
    「小長井のエンジンは山田川敦子無しには起動しないのであった。」

    彼女たちは客席から見るバレエよりも、幕の陰から見るバレエの方が好きであった。それは何だか神秘的に見えた。

    彼女たちが走ったあの宵山でも、本当の宵山の片隅で、摩訶不思議な出来事が赤い衣を翻し踊っている。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.05

  • pipipi

    pipipi

    森見登美彦さんの小説を初めて読んでみました。
    よくわからなかった……
    これが森見ワールドというやつなのか
    想像しにくい箇所があり(私の想像力が乏しいからなのかもですが笑)挿絵とかあれば楽しめたかも?

    投稿日:2024.01.08

  • もっこ

    もっこ

    「きつねのはなし」と「有頂天家族」がお気に入り。
    久しぶりに読んだのが偶然にも宵山。
    万華鏡ということから、キャラを狭い空間に
    放り込んで、覗き見た世界というのでしょうか。

    仕切られた世界と、隣り合った世界。
    全部読んで初めて納得できたんだけど、最初は
    とっ散らかり過ぎて、気味が悪かった。

    遠野物語とも、常野物語とも違う異質な恐ろしさ。
    子どもと赤い浴衣と兵児帯のヒラヒラが、金魚の
    尾びれと重なって、強烈に刷り込まれた感じ。
    これは合わなかったぁ~
    続きを読む

    投稿日:2023.11.26

  • ktymknj

    ktymknj

    (借.新宿区立図書館)
    連作短篇集であり他の宵山関連作品(長篇)と比べて異世界感が強くユーモアは少なめ。

    投稿日:2023.10.13

  • luvdeco

    luvdeco

    不思議な世界と仕掛けがしてあって面白いんだけど、森見登美彦に求めているのはこういうのではないという気持ちもある、
    同じようなものばかり書いてもしょうがない気持ちもわかるけれども笑

    投稿日:2023.09.20

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