【感想】時をかける少女

筒井康隆 / 角川文庫
(383件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
37
102
165
40
8
  • 正統派SF

    「時をかける少女」は正統派SF。筒井さんのブラックユーモアと並ぶもう一つの作風。ストーリーは定番だが、筒井さん風にひねりを効かせてあり、おもしろい。ただし、少年少女向けのため、刺激控え目。また、40年以上前の作品で、女の子のセリフが「いやんなっちゃう。」みたいな昭和的で笑える。続きを読む

    投稿日:2014.09.28

  • 全く色褪せない作品

    超有名な表題作を含む3編のジュブナイル?SF短編集です。表題作は今更言わずもがなの「古典」ですが、この作品を読むと大林宣彦監督の映画作品(細田守監督のアニメ版等では無く)が如何に原作に忠実な「映像化」作品であったかが改めて分かるような気がしました。他の2編はどちらかと言うとかなり「ブラック」な内容で「ジュブナイル」と呼ぶのは本当は適切では無いのかも知れませんが、どちらも少し「怪談」めいた内容が、やや古めの文体とも相まって面白く読めた作品でした。続きを読む

    投稿日:2014.07.21

  • 色あせない名作

    何年か前にアニメとして発表されたストーリーとは全くの別物です。
    旧作の実写映画版主題歌が反射的に頭に流れれば、歳がバレると言う事です。
    新作と比べる意味は全く無く、どちらも立派なオリジナル。新作は確信的リメイクですから、アニメを見て面白さを感じた方はぜひ読んでみるべきです。違う展開でも世界観の雰囲気は似ています。続きを読む

    投稿日:2013.10.06

  • 現代のSF読みはもっと夢を持たないと!

    表題の作品が短編である事を初めて知りました。
    その意味ではやや拍子抜けした感もありましたが、敬愛する「タイムリープ」や「涼宮ハルヒ」の着想のヒントになったであろう要素も散見され、意義深い読書体験となりました。
    1967年の作品としてこのSF設定が斬新だったかは分かりませんが、「夏への扉」といい少なくとも50年前の頃は、人々はもっと未来に対し大きな希望を抱いていたであろう様子が垣間見え、現代とのギャップに少なからぬ衝撃を受けたりしていました。
    そう、SF読みが夢を抱かないと社会は前向きにならないんです。頑張ろう!
    続きを読む

    投稿日:2014.03.02

  • ラベンダーの香り。

    主人公の男友達は重要人物だったのです。
    様々な面白い舞台装置が設置されています。
    時をかける少女そのものが短編だと初めて知りました。
    他の2編もよくできていて楽しく読むことができました。
    ラベンダーの香りをかぐと失われた誰かのことを思い出すのは浪漫がありますね。
    星5つ。
    続きを読む

    投稿日:2015.07.11

  • シンプルで読みやすく、且つ面白い短編集

    挿絵はないものの、文章が簡潔で非常に読みやすく、昭和時代のラノベといった印象でした。
    「時をかける少女」を目的に読んだのですが、三点目に収録されている「果てしなく多元宇宙」が
    非常に短いのですがブラックジョーク満載なSF作品で、なんとなく藤子不二雄の漫画を彷彿させます。

    「果てしなく多元宇宙」
    主人公の女の子が、多重に存在する別の世界の自分と入れ替わってしまう。
    自分の理想の世界に来れたように見えたが・・・
    続きを読む

    投稿日:2015.06.23

ブクログレビュー

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  • ちくわ

    ちくわ

    このレビューはネタバレを含みます

    『時をかける少女』
    映画の原作を読んでみよう第二弾
    理科実験室にいるときにひょんなことからタイムワープとテレポーテーションできるようになった少女が、なぜ自分が超能力を手に入れることになったか調べるために再び理科実験室にいくとそこには…
    映画は一個下の世代の子が主人公らしいとは聞いていたんだけど、主人公たち3人組のうちのひょろっとした方が未来人で年下でみたいな設定は一緒だった
    sf!ってかんじで楽しく読めた

    『悪夢の真相』
    般若のお面とか高いところとか橋の欄干がこわい主人公。なぜ怖くなるのか調べていくと…みたいな話
    話の展開が読めなくて怖かったけど、すっきりした結末

    『果てしなき多元宇宙』
    同時並行でいろんな世界線があるときに、事故で主人公だけいろんな世界線の主人公と入れ替わってっちゃう話
    意味論の授業の可能世界の話思い出した笑
    ときかけと似てるけど不思議と主人公が願った通りの人生の世界にいくけどどの世界でもうまくいかないし、なんならラスト戻らないし主人公には悪いけど面白かった

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.08

  • ひろえ

    ひろえ

    映画とかも見たことないし、初めてよんでみました。当時としてはとても斬新だったのかもと思えるストーリーでした。

    投稿日:2024.04.01

  • やまさきニキ

    やまさきニキ

    タイムリープの原点っぽい話だ。映像化されてる原作初めて読んだ。私が生まれる前にこんなこと考えてるって、ことが感慨深いな。

    投稿日:2024.02.19

  • 永杜

    永杜

    短編3話。

    表題は有名ですが、初めて読みました。
    アニメも何も知らなかったのですが
    思ったよりもさくっと終わってしまって
    拍子抜けというべきか…。
    もっと、中身が濃いかと思ってたのですが。

    やたらに怖くなってしまう事は
    過去に何かが…な2話目。
    驚きの真相があったわけですが、それにしては
    彼女の登場があっけらかんとしていました。
    もうちょっと何か思う所がありそうですが。

    最後は入れ替わりなのか、ずれてたというべきか。
    貴重な体験、とも言える内容でした。
    体験はしたくないですが。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.30

  • コルレア

    コルレア

    昔からある名作、として初めて読んでみた。
    読んでみると、ごくごくオーソドックスな時間トリップものという印象。
    発表された当時としてはセンセーショナルだったのかなぁ

    投稿日:2024.01.28

  • なそ

    なそ

    このレビューはネタバレを含みます

    一昔、前の和製ファンタジーといったところか。ファンタジーというよりも SF で、個人的な感想としては少し薄っぺらい内容だった。短編小説というのもあるが、もう少し心が動かされる体験がしたかったもののただ単に未来人がタイムリープしてくるだけの話、という評価をしてしまう。個人的には、この作者の本は少し肌に合わないかもしれない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.27

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