ヴァンパイア マニア コレクションさんのレビュー
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155
このユーザーのレビュー
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機巧少女は傷つかない
海冬レイジ, るろお / MF文庫J
ヤンデルヤンデレ@マニア コレクション
6
ヤンデレキャラ
夜々(やや)
著者様曰くヤンデレのつもりがヤラレになったとか。主人公にデレますが基本的に攻撃はしません。凶暴性はあくまでも周囲のライバル?に対してです。
それにしても面白い秀作。ヤン…デレ作品にはふわふわの学園ラブコメが多くもちろんそれはそれで面白いのですがどうしてもハードさには欠けます。この作品も学園モノではありますがバトル主体でスピード感抜群。H度も低く挿絵との相性も高レベル。無条件におすすめです。 続きを読む投稿日:2013.09.29
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涼宮ハルヒの消失
谷川流 / 角川スニーカー文庫
アニメ劇場版の原作
4
賛否両論と言われる劇場版ハルヒですが、なんのことは無い、原作に極めて忠実だっただけです。4巻までのお話しは当然有る訳で、劇場版に独立感を持たせる説明を入れずに作り上げてしまったのは誰のこだわりだったの…でしょう。TVアニメ版を3回繰り返してみた後か、この原作本を読んだ後なら、あんな傑作は無いとしか思えません。
一見普通の文体が読めば読むほど味を感じる画期的作品。当時、レーベルサイドでもかなり賛否が分かれたそうです。奇をてらうのが当然な昨今のラノベの元祖とも言えますが、決して受け入れがたいものでは有りません。
続きを読む投稿日:2013.09.29
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時をかける少女
筒井康隆 / 角川文庫
色あせない名作
4
何年か前にアニメとして発表されたストーリーとは全くの別物です。
旧作の実写映画版主題歌が反射的に頭に流れれば、歳がバレると言う事です。
新作と比べる意味は全く無く、どちらも立派なオリジナル。新作は確信…的リメイクですから、アニメを見て面白さを感じた方はぜひ読んでみるべきです。違う展開でも世界観の雰囲気は似ています。 続きを読む投稿日:2013.10.06
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吸血鬼
江戸川乱歩 / 東京創元社
ヴァンパイア マニア コレクション
4
この作品には“魔物”吸血鬼は登場しません。恐ろしい犯罪を犯した人物を“人 外の仕業”として、人外代表の例えで吸血鬼との単語が使われています。
上記の様にこの作品には吸血鬼が登場するとは言えません。…人外の存在として吸 血鬼なる単語が2箇所に使われているだけです。記事化したのはあまり にストレートなタイトルで純粋な“吸血鬼系”を求めてウッカリ読んでしまう方 の為にはっきりとさせてみました。
発表は昭和5年!です。50年代じゃ無いですよ?一桁年です。某漫画人気も手伝って江戸川乱歩先生の名を知らない人は滅多にいないでしょう。その中でも有名な名探偵・明智小五郎シリーズの一つになります。明智探偵登場以後、次々と謎を看破する様子は実に小気味良くあっさり引き込まれます。
それにしても読みやすい。何しろ時代が時代ですからヘタすると古文?なんて読みにくい文章が当たり前だった頃、改訂の度に文言を見直しているのでなければ 、当時として驚異的な解りやすさだったと想像します。もしかしたら現代の「ラノベ」感覚にあったのかもしれません。推理ミステリーモノとして一度は手にし て欲しい作家作品ではあります。
続きを読む投稿日:2013.09.28
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涼宮ハルヒの驚愕(前)
谷川流 / 角川スニーカー文庫
刊行までに数年を要したシリーズ最新作
3
「どうしても筆が進まなかった」という著者様の苦しみを経て2巻組で発売されたシリーズ最新作。前巻の流れを引き継いで見事にまとめています。さらに複雑化した設定に次巻はあるのでしょうか。
投稿日:2013.09.29
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屍鬼 1
小野不由美, 藤崎竜 / ジャンプSQ.
ヴァンパイア マニア コレクション
3
基本的なストーリーは原作小説と同じですが、細部や構成はけっこう変わっています。えんえんと”村”の環境を説明した原作に比べ、ずっとストレートな導入部になっていたり全体的に分かりやすい流れを意識していると…思われる感じです。
村人の登場数が非常に多いのはそのままでNo.を振っています。No.が若いからといって重要な人物である訳ではありません。また、原作では「誰が主人公なの?」と少々戸惑うのですが、これも意識して主人公格を作っています。それによる違和感はもちろんありません。
作者様ならではの作画にかなりのグロさがあります。「人間」の怖さも含め、間違いなく超一級のホラー作品です。
続きを読む投稿日:2013.09.28