【感想】万能鑑定士Qの事件簿 IX

松岡圭祐 / 角川文庫
(141件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
20
66
40
1
1
  • 世界的な名画モナ・リザを巡る物語

    ルーヴル美術館を訪れた莉子がモナ・リザを観て違和感を抱くシーンが5巻にあります。本作ではそれが伏線となり物語が展開します。モナ・リザの日本公開を迎えるにあたり、ルーヴル美術館は日本人の臨時学芸員を雇うことに。その最終候補者として見事に莉子が選ばれ、研修を通してその鑑定眼に磨きをかけていきます。ところが、ある事件をきっかけにこれまで築き上げてきた鑑定士としての自信はすべて崩壊。普段あまり感情を表に出さない莉子ですが、この時ばかりは自暴自棄になり、卑劣な犯人に対し声を荒げるなど珍しい姿を見せます。またそれがとても印象的です。一方で、最近やや影の薄かった小笠原との距離感が一気に近づくなど、本作はシリーズファンとしては見逃せない場面が多くなっています(6巻の雨森華蓮も登場!)。ミステリー色は薄いですがシリーズの集大成的な内容に、読了後は満足感でいっぱいでした。続きを読む

    投稿日:2014.04.23

  • ルーブルの秘密

    今回は莉子ちゃんがルーブル美術館の臨時学芸員に採用されて、一悶着、というお話でした。
    ルーブル美術館ってやっぱり秘密のベールに包まれているところなんですね、いつもならば、へーーー!の連発である万能鑑定士シリーズですが、フィクション部分が多く、ルーブルの豆知識というような話がストーリーに絡むことがあまりなかった。
    それでも、読み物としては面白いのでいいのですが、そうするとストーリー自体は割とありがちかな?と思いました。
    いつか本物のモナリザを見に行きたいと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2015.09.22

  • モナリザおもしろい

    結構手の込んだ内容で、
    最後まで楽しく読むことが出来ました。

    投稿日:2013.10.21

  • モナ・リザの謎

    映画化原作本。主人公凜田莉子がモナ・リザの謎に臨む。それも、解かなければ身に危険が及ぶという、かなりオカルト的な謎。結構ドキドキさせてくれる。美術品に関するウンチクも満載でやっぱおもしろい。

    投稿日:2014.06.29

  • このシリーズでは失敗作・・・?

    テーマが「モナ・リザ」。ライバル鑑定士が登場したり、主人公がスランプに陥ったり、と映画の原作にはあってるんだと思うのですが、全般的に話が地味。人が死なないかわりに、ありえないほど大仰な犯罪が進行するのを主人公がどうくいとめるか、というのがこのシリーズのおもしろさだと思うのですが、本作では、主人公がスランプになっている間、物語の軸がボヤケてしまった感じがあります。同じパリものなら、5巻のほうがおもしろかったです。
    爆弾をしかけたのは誰かを探すミステリーではなく、爆発を止められるかハラハラドキドキしながら読み進めるサスペンス的なおもしろさですね!
    続きを読む

    投稿日:2014.04.02

  • 可哀想すぎ…

    今回、主人公の莉子さんがかなり理不尽な目にあったうえに、いつものように颯爽と事件を解決した後もあまり報われていません。最後に第三者の目から見て、これで良いみたいに綺麗にまとめてはいますが、どうにも釈然としません。莉子さんが犯人に対して叫んだセリフは文面だけ捉えると青臭いともいえる内容ですが、その心情に思いを寄せると胸が痛くなりました。続きを読む

    投稿日:2013.10.17

Loading...

ブクログレビュー

"powered by"

  • 灯 六鹿

    灯 六鹿

    なぜかブクログでは9巻が10巻の表紙になっているので仕方なくこのまま記します。
    せっかくモナ・リザなのに…。
    やっと映画化された作品にたどり着いた!!(息切れ)

    今までの作品と今回の作品の違うところは、
    犯人追求のシーンで莉子の気持ちが描かれている点でしょうか。
    それまでは、犯人がどう言った経緯で犯行に及んでいたか、今の心情などがメインで莉子の気持ちがほとんど見えないように描かれていたと思うのですが。
    いつものは、冷静な莉子の感情的な部分が見え、また新しい展開だと思います。

    しかし、正直モナリザとは言え、もう少しトリックの展開に一捻りあってもよかったんじゃ……と思ったり。

    そして、まだ先は読んでいませんが、この作品が人間関係の大きなターニングポイント…となるのか(笑)
    一応事件簿シリーズはあと3冊なので、なんとか形になったものを見たいと思います。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.20

  • キョウヘイ

    キョウヘイ

    お、なかなか目新しい展開じゃん。莉子がピンチになって小笠原が助けるなんて意外。ちゃんと距離縮まってくのね。ただ後半のリカバリがあっさりしすぎだろw 雨森華連が出てきたのは良かったな。

    投稿日:2023.06.04

  • ミイ

    ミイ

    モナ・リザの真贋をめぐるナゾ解きと豆知識とラブコメ。
    完全無欠じゃない鑑定士さんもまたよいね。鑑定チートサイボーグじゃないところに人間味がある。
    古典美術の豆知識はそれだけで面白いね。

    投稿日:2023.03.21

  • marin2011

    marin2011

    松岡さんの執筆スピードの早さよ…。新たなシリーズのはじまりで美女が謎解く映画化もされたエンタメミステリ。謎の魅力、キャラクター小説としての完成度等、よく分かっていらっしゃる。これからも続くシリーズ、大切に読んでいきたい。続きを読む

    投稿日:2022.11.10

  • M IYABI

    M IYABI

    あーいつか映画化されたの見たなぁ。なので話しはわかっていたがあまりに有り得ん過ぎてついていけなかった。

    投稿日:2022.10.09

  • raindrops

    raindrops

    鑑定ができなくなった莉子。自分のアイデンティティであった鑑定力が失くなった時、自分には価値がないと思ってしまう気持ちは痛いほど分かった。

    それでも莉子に寄り添う小笠原君、そろそろ莉子にも気付いて欲しい。続きを読む

    投稿日:2022.09.24

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。