【感想】ラッシュライフ

伊坂幸太郎 / 新潮社
(1950件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
571
737
443
65
17
  • 複数が絡む、少し不思議な伊坂さんワールド

    複数の登場人物が、絡み合いながら進んでいくストーリー。
    個人的にはリストラされた中年男のストーリーが、一番考えさせられるというか、共感もしやすい印象でした。伊坂さんの小説によくある、不思議に関係し合いながら進む流れや、少しファンタジー感のある世界観は、久しぶりに読んだので、楽しめました。

    このストーリーはそれぞれ、どこで着地するんだろう、と思いながら読み進めて、いつのまにか終わる、そんな小説でした。
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    投稿日:2023.05.24

  • 徐々に物語が交差していく。

    複数の物語が同時進行していく。物語が進むにつれ、それらが少しずつ交差していき、徐々に全体像が浮かび上がってくる。
    登場人物のそれぞれの心情が非常に深く描かれている所は感心しました。また、ひとつひとつが非日常的な物語なのに、更にそれらが絡み合い、なんとも言えない不思議な世界がつくられていく様はそこそこ面白かったです。しかしながら、そんなに引き込まれもせず、なるほどなるほどって感じでした。続きを読む

    投稿日:2016.08.21

  • 作者の力技が凄い。

    仙台市を舞台に複数の男女の物語が交錯しながら進行していく。

    当初バラバラだと思えていたそれぞれの物語が風呂の残り湯が排水溝に吸い込まれていくがごとく収束されていくのが読んでいて心地いい。

    ただそれぞれの物語がすべて決着するわけでなく、読者の想像に任される面もある。

    この本が好きとか嫌いとかではなく、作者の伊坂幸太郎が好きか嫌いかで読むのを判断したほうがいいだろう。
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    投稿日:2016.07.04

  • 何度も読み返したくなる作品

    さすが伊坂作品!
    5人の物語が絡み合うのが秀逸。
    時系列は確認してないけど、当然正しいんだろうなぁ。
    過去の、未来の伊坂作品の話もちょいちょい出てきて、
    他の作品も読み返したくなりました。
    言葉ひとつも読み飛ばせない、濃い内容です。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.12

  • 全開 伊坂ワールド

    独特の世界観です。
    ややこしいのですが、最後の最後でつながります。一気読みです。
    ものすごく完成度の高い作品だと思います。
    面白いです。

    投稿日:2014.10.24

  • 独特の作風に魅入られます!

    同時進行で物語が交差しそして繋がっていく。すべての伏線が1つずつ繋がっていく感動物です。
    読者をだますわけでもなく、自然にそれぞれの人生が交差していく。
    デビュー作の「オーデュボンの祈り」ら読み始めて伊坂幸太郎の2作目ですが、どんどん完成されていくほんわかした作風に魅入られました。続きを読む

    投稿日:2014.09.10

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ブクログレビュー

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  • のんたタイ

    のんたタイ

    このレビューはネタバレを含みます

    『Lush Life』=「緑豊かな(仙台だから?)、豊潤な、豪華な、大げさな」人生
    美人画家「志奈子」(&画商戸田)、プロの泥棒「黒澤」(&同級生佐々岡)、『新興宗教家高橋』を崇拝する「河原崎」(&新興宗教幹部塚田)、精神科医「京子」(&愛人青山)、そしてリストラされ40回も就職試験に落ちた「豊田」(&老犬)の5人(5組)がそれぞれ空間・時間(とは言え同じ1日)を行ったり来たりしながら段々と絡み合い、最終章で混じり合って「なるほどね~!」と言わせる伊坂幸太郎初期の作品。仙台が舞台というのがいい(伊坂自身が東北大学出身だから?)。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.25

  • kazitu

    kazitu

    バラバラの人生を送っていた人が 繋がった。 伊坂さんの本、読み終わるのが嫌、そのままストーリーに没頭していたかった。☺必ず読み終わると、仙台にいきたくなるんだよな。

    投稿日:2024.05.16

  • りお

    りお

    最初は登場人物が覚えられなくて、紙に書いたら話が入ってくるようになった。
    途中で登場人物が繋がった時はワクワクした。
    ミステリー小説は楽しい。

    投稿日:2024.05.14

  • かのん

    かのん

    【2024年106冊目】
    神を信じる青年、就職活動が上手くいかない男、権力を振りかざす男と逆らえない女、美学を持つ泥棒、殺人を企む男女、人々の隙間をいく野良犬――十人十色の人生が交錯する4つの物語。あなたの人生における行動は他の誰かの人生に影響を与えているのかもしれない。バタフライエフェクトで引き起こすそれぞれのラッシュライフ。

    私、「小説は大好きだが登場人物の関係性とかがわからなくなって悩んでしまう侍」なのですが、今作は10人以上の登場人物がいる、かつ時系列が行ったり来たりするのに全く迷うことなく、「こ、こことここが繋がってたのか!」「ここが関係性があったのか!」とすんなりわかる構成になっていて、本当に見事な作品でした。

    「普通の街の物語が書きたい」という思いで書かれた伊坂幸太郎さんの二作目ですが、誰かにとっての日常が第三者(読者)から見ると特別に溢れていて、「人間はひとりひとりが主人公であり、誰かの脇役なんだよなぁ…」と思うなどしました。

    結構長めの話ではあるんですが、読み終わった後はそれぞれの登場人物たちの行く末をもっと見たい!と思いました。「あとは想像にお任せしますね」といった感じではありますが、決して放り出したかたちではなく、日常を切り取った物語なので、行く末なんてものはきっとないんでしょう。

    しかし話の構成が上手すぎる上に、文体のテンポも良いですね〜。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.05

  • 正木 伸城

    正木 伸城

    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1786342192388460697?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    投稿日:2024.05.03

  • 矢沢一之助

    矢沢一之助

    途中「うん?」と思う事がありましたが、最後には時系列が合わさってそれぞれの終着点を見る事ができました。出逢うはずのない人が小さな出来事をきっかけに出会い、それでまた人生が好転する。
    凄く考えさせられる作品でした!!続きを読む

    投稿日:2024.05.01

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