【感想】とある飛空士への追憶(イラスト簡略版)

犬村小六, 森沢晴行 / ガガガ文庫
(163件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
57
57
38
2
0
  • 王道で本格。期待通りがむしろ心地いい。

    大傑作。だからラノベを止められません。
    例え99冊に落胆しようと珠玉の1冊に出会えれば全て報われるというものです。
    本作は言ってしまえば真新しいものが無い作品。
    しかし舞台、題材、人物、展開、結末と最高級の素材を選び抜き、繊細な文章で紡ぎあげた事で、寧ろ王道という言葉が本来の意味を取り戻し燦然と輝きだしたと言って過言ではありません。
    期待通りに胸が躍り、期待通りに胸が締め付けられる心地良さは却って新鮮とも感じられます。
    下手に続編を意識していない構成にも好感。読後のこの瞬間の余韻をじっくりと噛みしめられます。
    大満足。
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    投稿日:2014.05.19

  • 展開に引き込まれました。

    日ごとに空戦が激化していき緊張が高まるのが面白かったです。
    最終日のエースパイロット同士の戦闘は、主人公のシャルル、ヒロインのファナ、敵パイロットの三者三様の考えが、視点を切り替えながら述べられていますが、混乱することなく読めます。
    舞台に登場した銃は発砲されなければならないといういわゆる“チェーホフの銃”もきちんと用意されており、ラストバトルが劇的に演出されています。また、ファナの幼少時からの設定が、バトルシーンで昇華される様はさすがだと唸らされました。

    最後のファナに向けられたシャルルの行動に思いやりを感じることができ、読後感が良かったです。
    挿絵はありませんが、それがかえってファナの印象を崩さないから、良いと思いました。
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    投稿日:2014.02.11

  • 身分差のあるボーイミーツガール。その結末は意外かもしれない。

    「とある飛行士への追憶」ご存じの方も多いかと思います。

    ご存じでない方のために言うと、これは、 犬村小六先生の「飛空士」シリーズの最初の作品になります。また、本作は映画化もされました。

    ということで、お分かりの通り、シリーズ化され、映画化もされているので、つまらないはずなど無いのです。状況証拠的には、最高に面白いはずです。

    このレビューは推理小説ではないのでハッキリ言いますが、状況証拠通り最高に面白いです。

    身分差のあるボーイミーツガール物語ですので、他のライトノベルでも良くある設定かもしれませんが、結末はちょっと珍しいタイプのオチかもしれません。

    試合に負けて勝負に勝った型の爽快な読後感を味わえます。

    ライトノベルをほぼ読んだことない人、ちょっと変わったライトノベルを読みたい人にお勧めです。
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    投稿日:2013.10.25

  • 気になっていたので・・・

    クチコミで人気あったらしく気になって読んでみました。
    切なくも爽やかな王道ラブストーリーです。
    ファナとシャルル、姫と飛行士の何とも言えない距離感がまた良い。
    空中戦も臨場感があり読んでて引き込まれます。
    ラノベで敬遠される方にもお勧めしたいですね。
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    投稿日:2013.09.27

  • 表紙買い!

    だったが,なかなか面白かった。評判とかは全然わからなかったが,後でネットで調べてみても高評価の作品。
    おとぎ話のような物語だが,飛行機同士の戦闘の場面では引きこまれた。
    でも,密室に若い男女を詰め込めるという設定は,ハリウッドのラブコメみたいで続きは読みたくなりますね。(悪い意味ではなく)
    とにかく,エンターテイメント満載で軽く楽しめます。
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    投稿日:2013.10.10

  • 戦いと恋愛、エンタメの王道です

    息も吐かせぬ激しい戦闘シーン
    一転、静寂に包まれる二人だけの夜
    押しては返す波のようなリズムが心地良く
    読後感も良かった

    イラストが入らない分電子版は自分でイメージを作れるし安くてお得かな

    投稿日:2013.10.25

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ブクログレビュー

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  • りんね

    りんね

    このレビューはネタバレを含みます

    Audibleにて。

    アニメ映画を観てずっと原作読んでみたいなと思っていたので、読めて良かったです。

    私はハッピーエンドが好きなのでどうかシャルルよファナを連れ去ってくれと祈っていましたが、そんな簡単にはいかず。
    最後砂金を撒いてファナの記憶に残ろうとしているシャルルを見て「ちょっとくらい残しなよ!」と思いましたが、そうもならず。

    ぐぬぬの思ってしまいましたが、面白かったです。
    ラッキースケベも、良いですよね。

    ただやっぱ擬音語がちょっと、もうちょい良い表現方法にしてよぉとは思ってしまいました(´・_・`)

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.04

  • pbh23864

    pbh23864

    映像化されたらたぶん見てしまう。そんな作品だ。 
ただ、ちょくちょく出てくる擬音語が、悔やまれてならない。 

話としてはすっきりとまとめられている。 
登場人物の性格も分かりやすいし、感情移入の要素満載だ。 

素直に言えば、面白い。 

確かにライトノベルとなめてかかってはいけませんでした。続きを読む

    投稿日:2022.08.27

  • のりたま

    のりたま

    空には地位も身分もない、ただ強いものだけが生き残る。そのシンプルさがいい。

    この言葉が凄く好きです。世の中は複雑なこともあるけど、今あるってことや好きって気持ちは、シンプルでかつ幸せなんだろうなって思わせてくれます。続きを読む

    投稿日:2021.05.26

  • kumapooooo

    kumapooooo

    ともかく直球ど真ん中ストレート的な、お姫様とナイトの恋の物語。
    ここまで直球だとむしろ清々しいというか、すーっと読んで気分爽快スッキリ爽やかに生きたくなる。その他の設定も、貴族と平民のカースト制度やらありがちっく。最後の後日談も、コピペか!って展開だし。
    とは言え文句を言いつつ、それでも面白かったなぁ、と思わせるんだから見事じゃないの。ていうか空中戦とか飛行機とかの説明がアツくて燃えるので、実はそっちメインなんかな。
    というわけで、夢見がちな野郎どもにはオススメですな。
    続きを読む

    投稿日:2020.07.16

  • こうもり

    こうもり

    このレビューはネタバレを含みます

    ーーーーもう泣かないって約束してね。


    ファナとシャルルのキャラクター描写がしっかりしていてとても読みやすかった。感情移入もしやすくて好きです。空戦の描写も突っかかる事もなく読めるし、緊張感と疾走感があって迫力がありました。
    二人が一度会っているのに、それぞれが記憶に留めているものが違う、というところも、階級の違い、すれ違いみたいなものを感じられて良かった。たしかにこれは画面映えする作品だなあ。文章の全てで映像が見えるようでした。
    一番好きなところは、サンタ・クルスも仲間に加えられたところです。「戻ろう」
    終章で皇妃となったファナが、シャルルが隣にいなくとも強くあったことが救いでした。もう普通に好き

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.09.23

  • ゆづき

    ゆづき

    大半を占める飛行、戦闘シーンは、臨場感はとてもあるけれど冗長にも感じられて、集中が度々途切れた。でも続編は読まないかなという印象は、終盤で覆った。急に生き生きと色付いたみたいで軽くぞくぞくした。爽やかな読後感で、終盤を読んだ上で表紙を見ると感慨深い。アリソンシリーズや、何となくラピュタも連想した。続きを読む

    投稿日:2018.10.17

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