
消えた少年
東直己
ハヤカワ文庫JA
息をつかせぬ展開
あっという間に読み終わりました。前作までのシリーズと若干雰囲気を変え、「俺」の少年や少年を思う先生へのストレートな気持ちをうまく表現していると思います。また、動機を巡る伏線にも注目です。事件の発端となった殺人の描写は想像するだけであまりにも残酷ですが、だからこそ「俺」の正義感と優しさが浮き彫りになるのではないでしょうか。引き続きシリーズを購入したいと思います。
1投稿日: 2014.03.23
砂の城~鬼貫警部事件簿~
鮎川哲也
光文社文庫
アリバイの解明
本格推理小説の大家、鮎川哲也氏の不可能犯罪の立証に引き込まれます。鬼貫警部が登場するのは後半ですが、それまでをつなぐ登場人物の描写も秀逸です。 また、当時の時代背景の描写も多く、興味をそそられました。
0投稿日: 2014.03.08
宛先不明~鬼貫警部事件簿~
鮎川哲也
光文社文庫
名作です
巻末において著者本人も述べられていますが、企業の不条理さを背景とした推理小説です。 二転三転しながら最終的には著者得意のアリバイの解明に持って行きます。またアリバイトリックはタイトルを文字通り表しており、実際に読んでから堪能してください。
0投稿日: 2014.03.01
早春に死す~鬼貫警部事件簿~
鮎川哲也
光文社文庫
鬼貫シリーズの短編です
鬼貫シリーズの短編をまとめたものです。鉄道物を中心に7つの短編を載せています。 いづれも執筆当時の列車でノスタルジーを感じます。また、巻末には作品ノートが収録されており、執筆当時の作者の思いを感じることも出来ます。でも個人的には鬼貫シリーズは長編で読みたいですね。
1投稿日: 2014.03.01
ABC殺人事件
アガサ・クリスティー,堀内静子
クリスティー文庫
久しぶりに
高校の頃以来、久しぶりに読みました。 一見無差別とも思われる連続殺人事件ですが、動機にこだわるポワロ。また被害者周辺の人物の描き方。 今でも決して色あせない内容だと思います。 ポワロシリーズをこれからも読みたくなる一作です。
0投稿日: 2014.02.11
探偵はバーにいる
東直己
早川書房
北海道民必読
単身赴任で札幌に住んでいますが、この本を読むと、より一層札幌の街、特にススキノに興味を持てます。 北海道民以外の人にも読んでほしいのですが、北海道に住んでいる人にこそ、改めて北海道、札幌の街が好きになること請け合いです。シリーズを読破してもっともっと札幌を好きになろうと思います。
1投稿日: 2014.01.27
金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く
横溝正史
角川文庫
堪能しました。
子供の頃に一世を風靡した横溝正史ブームを思い出し、懐かしさに駆られて読んでみました。 戦後の時代背景と、美禰子が父を信じる気持ちがしっかりと描かれており、一気読みでした! やはりおもしろい本は時代を超えていつまでもおもしろい、そんな気にさせる一冊です。
0投稿日: 2013.11.23
インビジブルレイン
誉田哲也
光文社文庫
人物像必見!
牧田との出会いと自分でも気づかないうちに何となく相手のことが気になる感情・・・ 警察官とヤクザという立場を超えて共感できる深層心理がうまく描かれていると感じました。 ヤクザがきれいに描かれすぎている気はしますが、牧田の人物像は必読すべきだと思います!
1投稿日: 2013.11.23
