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paozoさんのレビュー
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  • 特捜本部 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真

    特捜本部 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真

    堂場瞬一

    中公文庫

    刑事の成長

    主人公の刑事が様々な事件を通じて成長していくシリーズです。 特段の優れたところもなく、これといった野心もない主人公ですが、彼の周囲では彼を少しずつ成長させるような事件が発生します。 今回は所轄からいよいよ本庁の刑事1課に配置され、初めての特捜本部を経験します。今回彼が巻き込まれた事件はどのようなもので、彼の身の回りのどのような変化が訪れたのか。ここから先は是非自分で読んでみてください。

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    投稿日: 2017.11.11
  • 悪夢の商店街

    悪夢の商店街

    木下半太

    幻冬舎文庫

    欺し欺され

    木下作品お得意の終わりの予想がつかないドタバタサスペンスコメディ! 謎の男「魔法使い」とその男の狙いを中心に物語は進みます。 いつものごとく一気読みですが、設定に若干無理があるような気がするのは私だけ? まあ、堅いことは考えずにとにかく楽しみましょう!

    0
    投稿日: 2017.02.17
  • 悪夢のクローゼット

    悪夢のクローゼット

    木下半太

    幻冬舎文庫

    ドタバタコメディ

    裏切りのステーキハウス同様、登場人物はごくわずか、とあるマンションの一室を舞台にした木下作品得意のドタバタコメディです。 この作品の特徴は人間の二面性をエスプリを効かせて表現している点にあると思います。 特に高校球児の視点で描く章とある教師の視点で描く章をうまく組み合わせながらドタバタ劇を最終的には上手にまとめ上げるところはさすがとしか言い様がありません。 特に意外なエンディングは秀逸です。 ちなみにおかまのマッキーもちょっとだけ登場するところは思わずクスリとしました!

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    投稿日: 2017.02.11
  • 裏切りのステーキハウス

    裏切りのステーキハウス

    木下半太

    幻冬舎文庫

    舞台を見ているような作品に脱帽

    木下作品に共通的に言えることですが、読んでいるとまるで舞台劇を見ているような感覚になれるのです。 特にこの作品は、その舞台は最初から終わりまでステーキハウスのみという大胆な設定です。 さらには登場人物も限定されており、非常に実験的な作品となっています。 そしてこの実験、結果的には大成功。 どんでん返しも含めて是非一読あれ!

    1
    投稿日: 2017.02.10
  • てのひらの闇

    てのひらの闇

    藤原伊織

    文春文庫

    魅力的な登場人物

    他の人のレビューにもありますが、主人公をはじめとする登場人物がなんと素晴らしいことか。 実は購入したのはかなり前で、読むのをなぜか躊躇していた作品だったのです。 しかし、読み始めてすぐに目が離せなくなりました。 そして一気読みの読後感は、主人公はもちろんですが、相棒とも言える女性部下、さらには主人公を取り巻くすべての人々が魅力的であり、このような作品に出会えて本当に幸せな気分。 主人公の堀江と部下の大原のコンビ作品、他にも読んでみたい、そんな気持ちにさせてくれるこの作品。絶対にお薦めします」。

    0
    投稿日: 2017.02.10
  • 悪夢の身代金

    悪夢の身代金

    木下半太

    幻冬舎文庫

    登場人物がたまらない

    木下作品に共通ですが、登場人物が実に個性的 読んでいるのになぜか映像を見ているかのような印象を受けるのがこのシリーズの最大の特徴でしょう。 特に魅力的なのは最初に出てくる女子高生。今風でありながらなぜか熱血漢 とにかく読んでみてください!

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    投稿日: 2017.02.05
  • 悪夢のギャンブルマンション

    悪夢のギャンブルマンション

    木下半太

    幻冬舎文庫

    ノンストップの展開

    エレベータ-シリーズでおなじみになった、人のいいおかまのマッキーがふたたび登場です。 ギャンブル虎の穴的なマンションで息もつかせぬ展開がマッキーらを待っています。 読みやすい文体とスリリングな逆転劇は木下ワールド全開といったところでしょうか。 最後のすっきり感もなんとも言えません。是非手にとって読んでみてください!

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    投稿日: 2017.02.05
  • 最後のトリック

    最後のトリック

    深水黎一郎

    河出文庫

    斬新ではありますが・・・

    考えられるトリックが出尽くされた感のある推理小説にあって、文字通り最後ではないかというトリックに挑戦したのがこの作品。 確かにトリックそのもののアイデアは斬新だと思いますが、読んでいてそのトリックの斬新さがどうにもピンとこないのです。 殺害方法(?)も動機もモヤモヤしたままの読後感でした。 私的にはタイトルにだまされた感じかなあという印象でしたが、トリックそのものに興味がある方は手に取ってみる価値があると思います。

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    投稿日: 2017.01.28
  • 壁抜け男の謎

    壁抜け男の謎

    有栖川有栖

    角川文庫

    気軽に読める短編集

    犯人当てから一種のパロディーまでジャンルを問わない短編集です。 短い作品はほんの数ページ。そうかと思えば短編ながらも本格推理風のものまで、さまざまな有栖川作品が楽しめます。 時間があまりないときにもさっと読めるので是非手にとってください!

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    投稿日: 2017.01.09
  • 欠落

    欠落

    今野敏

    講談社文庫

    今野ファン必読

    刑事と公安、若手とベテラン、それぞれの立場の警察官がプロセスは違うものも犯罪に真摯に対峙する物語で今野ファンは必読だと思います。 特に日頃は決して表舞台に出ることのない公安警察についての丁寧な描写は読者を決して飽きさせることはないと思います。 また、若い宇田川が同期の安否を心配しながら別の捜査をしなければならない葛藤も上手に描かれていると思います。 全く別の事件と思われていた二つの事件が最後には一つにつながり、真実と違う結論になりながらも不快感を残さないストーリーも秀逸です。 今野ファンならば是非読んでみてください!

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    投稿日: 2017.01.08