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Queen M.さんのレビュー
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  • Wチェンジ!! 1巻

    Wチェンジ!! 1巻

    松葉博

    月刊コミックブレイド

    二重人格ヒロイン

    ヒロインの如月真希。「可愛い普通のお嫁さん」を夢見るのに、家は極道という普通じゃない環境に悩む女の子。 意識を失って「如月の血」が表に出ると、極道の化身ともいうべきブラック真希に。 真希の彼氏、深間竜也。ハンサムで優しい優等生だが、実は如月組とは対立する黒深組の跡取り息子。 今も暴走族の頭で幼なじみの橘嵐と共にシマに目を配り、時には荒事もこなす。 そこに絡んでくる転校生、三剣さやか。いかにもお嬢様。 実は新生白富士会元締の妹。兄に張り合い、極道の世界にちょっかいを出す。 なんだか表裏あるキャラばかりだが、要は自分の在り方に迷う若者たちが覚悟を決めていく話、かな。 ブラック真希や深間がえらいカッコイイ。 でも普段のマキちゃんも、これはこれでとっても可愛い。 極道だから壮絶な描写もある一方、少女マンガみたいな場面も多くてホッとできる、このバランスがいい感じ。 ちなみに前日談が『ちぇんじ2!!』(正しくは「2」は上付き、ちぇんじの二乗)。 真希が裏人格の存在を認識し、深間と親しくなるまでの話。

    1
    投稿日: 2014.03.07
  • 空戦魔導士候補生の教官2

    空戦魔導士候補生の教官2

    諸星悠,甘味みきひろ(アクアプラス)

    富士見ファンタジア文庫

    ユーリ編

    尊敬あまって憎さ百倍なユーリが、カナタをふたたび認めることができるか。というのがこの巻のトピック。 ミソラたちはカナタの特訓を理解しチームの初勝利をつかめるか。こちらはシリーズとしての物語の流れ。 ストーリー進行のメインはこの二つ。 同時に、魔甲蟲の組織が生物にどのような影響を与えるかという、脇にいるけど主人公なカナタ自身に関わる問題も忘れずに。 複数の要素がバランスよく進むのは好み。 意図や展開は早々に読めるのだが。 カナタが意外にナチュラルに女たらしだと判明。

    1
    投稿日: 2014.02.28
  • フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~ 1【電子版書き下ろし付】

    フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~ 1【電子版書き下ろし付】

    埴輪星人,ricci

    MFブックス

    本末転倒ぶりが楽しい

    異世界で生きていくのに、生活基盤は必要。 そして、どうせなら居心地良く生活したい。 が、それに廃人級の職人が取り組むと、無駄にすごいことになる。 いつの間にかヒロインのほうも馴染んで一緒にやってるし。 まあ、私も大阪人なので、こういう力の入れ方には共感できちゃったりするのだが。 途中で急に登場人物が増え、王家なんかも絡んできて、ファンタジーらしい展開になってきたところでいきなり終わり。 元がウェブ小説なので一冊という単位で考えられていないのはわかるが、もう少し区切り位置の工夫はできたのでは。

    1
    投稿日: 2014.02.23
  • さまよう神姫の剣使徒2

    さまよう神姫の剣使徒2

    すえばしけん,H2SO4

    富士見ファンタジア文庫

    ユウキ vs ジャハル

    第1巻は主要キャラクターの紹介と「表向き」の設定説明がメインだったが、第2巻では関係者だけが知る「裏」の設定がいろいろと明らかに。 剣使徒はどのように選ばれるのか、ユウキはなぜ主たる神姫を殺したのか、神姫が六人になった意味、等々。 なお、1巻の段階で多くの人が思ったであろう 「そもそもなぜ神姫は殺しあわなければならないのか」 「こんな不自然な仕組みを作った天帝神とは何なのか」 という点については、次巻からの本題ということで。 ストーリー進行はカーヤちゃん視点がメインだが、ユウキをはじめ主要キャラもみんなしっかりと話が進む。 「星」と「空」の神姫もそれぞれの剣使徒と共に登場して、にぎやかになってきた。 派手なドタバタやお笑いはないが、ティナの微笑ましいキャラに癒される。 なんだかんだ言っても登場人物はみんないい人たちだし。 でもって、ユウキは格好いい。

    1
    投稿日: 2014.02.18
  • 神暦のアポクリファ 使徒襲撃

    神暦のアポクリファ 使徒襲撃

    青山あまら,Nidy-2D-

    MF文庫J

    独自の魅力はあまりない

    設定的にはそれなりに面白い点もあるのだが。 全体としては発想が貧困だなというのが印象。 どこかで見たネタばかりで独自の魅力が感じられない。 特にラブコメ部分はパターンすぎる。 同じでいい、典型的なラノベパターンにひたりたい、というのであれば可。

    0
    投稿日: 2014.02.14
  • EX!

    EX!

    織田兄第,うき

    GA文庫

    蜂女!とか サラセニアン!とかで興奮できる人はぜひ:-)

    真面目に生きようとしている改造人間の若者たちと、 まっすぐなヒーロー君との物語。 普通の物語の主人公だと鼻白むような話も、「ヒーロー」だと不思議と嫌みに感じない。 一方で、改造人間を倒す生き方から離れられないヒーローもいるし、 非人道的な悪の組織もまだ存在しているようで。 エクスターのほうは、見た目は戦隊ヒーローだが、性格的にはむしろ宇宙刑事タイプか。 変身ヒーロー能力も遺伝で決まるようなので、こちらも遺伝子改造っぽい。 改造人間という言葉が日常的に出てくる学園ものという、ちょっと不思議な感じの作品。

    0
    投稿日: 2014.02.12
  • 乙女はお姉さまに恋してる2 ~二人のエルダー~

    乙女はお姉さまに恋してる2 ~二人のエルダー~

    嵩夜あや,のり太

    GA文庫

    『マリア様がみてる』に近い

    「2」は第2巻ではなく、元のゲームタイトルに2がついている作品の、これは第1巻。 主人公が女装男子であるがゆえの微妙な話はあるものの、ドタバタやエロ路線ではまったくない。 誰もが悩みや弱みをもっている。心のすれ違いや困った事件も起きてしまう。 でも誰もに、その人だから言えること、その人だからできることがある。 なにもかもハッピーエンドは無理かもしれないけれど、ちょっとしたきっかけが、自分の、誰かの、一歩前に進む勇気になる。 そういう優しい物語。 『マリア様がみてる』と舞台は同じようなものだし、物語の主題もたぶんほとんど変わらない。やや非現実度が高いぐらい。 千早の場合、一見完璧なお嬢様のひそかな弱点が「本当は男」だっただけ、と言えなくもない。 ただし、ゲームで知っている人がこの小説をどう感じるかは、私はゲームをやってないのでわかりません。

    0
    投稿日: 2014.02.07
  • 新世の学園戦区

    新世の学園戦区

    三嶋くろね,来生直紀

    富士見ファンタジア文庫

    魔術、霊能力、超能力に戦闘機から吸血鬼まで

    まあ確かに、王道というか定番というか。 でも思ったより面白かった。 吸血鬼に母を殺された玖式ショウ。特殊なイーサ(いわゆるエーテルの英語読み)適性が認められ特待で東十字学園に入るが、今は日々を楽しく暮らすことに方向転換。どちらかというと落ちこぼれ。玖式の過去を知る幼なじみの璃理佳とはぎくしゃくした状態。 玖式をはじめちょっと問題ありそうなメンバーを自分の班に集める璃理佳。これがどうチームとしてやっていけるのか? というのが話の一つの方向。 もう一つの方向は、謎の少女と彼女を狙う組織、そして吸血鬼という、学園外からきた脅威に、玖式たちはどういう姿勢で臨むのか、という話。 そこに玖式の秘密がからむ。 魔術、霊能力、超能力が同列扱いの三すくみ、さらに科学技術系もあり。 でもって、吸血鬼なんていう人外まで存在。 ちょっと設定が無理やりな感もあるが、ここまで何でも詰め込むと、逆にそこが独自性になっている。

    1
    投稿日: 2014.01.31
  • 幻國戦記 CROW ―千の矢を射る娘―

    幻國戦記 CROW ―千の矢を射る娘―

    五代ゆう,山本ヤマト

    GA文庫

    赤影+ライオン丸

    やっばりそうだよね?!と後書きを読んで喜んでしまった。歳がバレる(^_^; あとは『変身忍者嵐』(知ってるけどあまり好きではなかった)と『魔人ハンターミツルギ』(観てない)だそうな。 「ニンジャ・スチームパンク」と書いてあるが、つまり『仮面の忍者赤影』みたいなもの。 奇っ怪な能力を持つ怪人とか、時代を無視した科学技術とか。 予備知識なしに読み始めたので時代設定を把握するのに時間がかかってしまったが、そうとわかれば、ね。 ぐちゃぐちゃグロい(文章はマンガや映像よりエグくなりやすい気がする)のがちょっと苦手で 「好き」とは言い切れず星3つだが、ヒーローは格好よくて好き。 鴉に関してはだいたい推測がつくのだが、田之介がまだヒントがなさ過ぎて気になる。 2巻で止まってるが、続きは出ないのかな?

    0
    投稿日: 2014.01.24
  • プログレス・イヴ1 Ange Chronicle Side:BLACK

    プログレス・イヴ1 Ange Chronicle Side:BLACK

    海羽超史郎,Nidy‐2D‐

    富士見ファンタジア文庫

    意外に気軽に楽しめる

    異世界から日本に来た奴が主人公。いちおう正体は隠すことになっている。 便利な『辞書』持ちだが、新解さんどころでない余計なマニアック説明が無駄にカルチャーギャップを煽って笑える。 普段は体が丈夫で動じないところだけが取り柄みたいな、主役というより、頼りにはなるけど鈍重なあくまで脇役、みたいなタイプなのが、やや異色か。イラストはスマートすぎると思う。 まあ、地蔵も本気で動き出すとすごい、という話らしい。 形としては学園異能バトルもので、例によってあぶれ者がチームを作って試合に臨むことに。 とはいえ、メンバーはべつに落ちこぼれというわけでもないし、参加の動機もいろいろと、これまた微妙に定番とは雰囲気が違う印象。 全体として、出だしのイメージよりは、だいぶ軽く気楽な内容で、面白かった。 難点は、カードゲーム(アンジュ・ヴィエルジュ)が下敷きなのでゲームルールが面倒すぎるところか。 とはいえ自分がプレイするわけでもないので、いろいろ制約がありカードの引きとの関係で必ずしも思い通りにはプレーヤーや必殺技を出せない、とだけ理解しておけばいいかと。

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    投稿日: 2014.01.20
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