
グイン・サーガ133 魔聖の迷宮
五代ゆう,天狼プロダクション
ハヤカワ文庫JA
ついに本格的に始まった「続編」
ついに、栗本薫正伝の中断地点からの語り継ぎ。 初巻は、少し肩に力の入った感じも少しあるのだけれど、長い中断のストレスを解消させてくれるような怒濤の展開!ちょっと盛りだくさん過ぎるかなぁ、次巻からの展開が少し心配になるのだけれど(これじゃあ、150巻くらいで終わってしまう(^^;))、まずは歓迎。あとは、過去の伏線・登場人物の、消費と再生産のバランスくらいかと思うけれども、まあその点は、大量の原作に支えられて、「豹頭王の花嫁」にたどり着くまで心配ないかな。 気になる、語り手の交代による違和感だけれども、読んだ感覚は、外伝1 七人の魔道士あたりに戻った感覚で、個人的には(連続性はともかく)それほど違和感は感じず、これもありかな、という印象。栗本ファン,というよりは、グイン世界のファンである自分としては、じゅうぶん以上に、楽しめる出来だった。
4投稿日: 2014.09.24
聲の形(1)
大今良時
週刊少年マガジン
重いなぁ。
ここまで、逃げずに全てを自分で背負って、何もかも無くしてしまうような「強さ」ってあるのか。 硝子に再会して、ここから、救いのある内容になっていくのか。そうでなければあまりに辛すぎる。一巻でやめづらいなぁ…。
3投稿日: 2014.09.01
リューシカ・リューシカ1巻
安倍吉俊
ガンガンONLINE
個人的には、続きを読みたいと言う気にはちょっと…
低い視点からの、不条理系?の作品かな。安倍さんの絵は、妙に媚びた感じでない、独特の可愛さと怖さ?があって昔(lain)から好みだし、微笑ましくもちょっと不思議も感じさせる題材?展開?もいいのだけれど、こういう「ストーリー」のない作品は、ちょっと(純粋に個人的に)好みとは合わないかな。この先展開がある感じがしない…。 昔こち亀を延々と読んでいたのと、何が違うのか。幼児だけに、今後のキャラクタ増からの展開が期待薄だからかな?
1投稿日: 2014.08.31
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章~紋章を継ぐ者達へ~ 19巻
藤原カムイ,梅村崇,堀井雄二
ヤングガンガン
人物相関図が過去とつながって、広がっていくのが楽しい
やっぱ、ドラクエの世界は呪文があってなんぼ。登場人物がどんどん増えてきて、次世代の勇者パーティも形が見えてきたような。良くも悪くも、いつものドラクエ世界に戻ってきて、ストーリーも進展。ちょっと、物語の進む方向がブレてきた感もあるけど。過去作品の遺産を消費していると見るか、世界に融合してきたとみるか。個人的には、最近の「紋章を継ぐ者達へ」は、一時期に比べて実に楽しみになってきた。この方が好みなのでこのまま進んで欲しいなぁ。
0投稿日: 2014.08.31
純情バタフライ
熊鹿るり
マンガ・エロティクス・エフ
もうちょっといろいろな作品を読んでみたい
青春もの・純情、というジャンルで読むには、ちょっと、生々しすぎるかなぁ。「すきまの彼女」あたりが個人的なボーダーライン。他の作品はちょっと踏み越えてしまってる感じ。 絵は独特の味があり上手いのかと一瞬思うけれども、登場人物の見分けはつかず。ただ、微妙な表情がすごく生き生きしていて、もうちょっと、いろいろなジャンルの話を読んでみたい作家さんではある。
1投稿日: 2014.08.24
プラネテス(4)
幸村誠
モーニング
たどり着いた結末
愛し合うことだけがやめられない。 何か、宗教的な思いすら感じてしまう結末になってしまったのだけれど、ここまで、さまざまな想い、できごとを乗り越えてたどり着いた結末に、納得させられてしまった。 宇宙って、やっぱり、人知を超えた環境、神の領域なのかなぁ。いつの日か自分も宇宙に行ってみたい。
3投稿日: 2014.08.10
ハイキュー!! 8
古舘春一
週刊少年ジャンプ
なんて盛り上がり!
チームは、全員でチームなんだよ。一人ではできないんだよ。言葉の上では何度も聞いたことのあるこんなフレーズが、背筋ゾクゾクしながら読み進めながら、心に迫ってくる。忠の出場シーン、それによって動く試合、菅原先輩の言葉から成長を続ける天才影山、そしてついに決着…! 青城戦のあと、相変わらず格好いい武田先生。勝ちも負けもあるけど、全てを乗り越えて成長するのがスポーツ。大決戦後、燃え尽きて終わってしまうなんて結末、連載打ち切りのマンガにはありがちだけど、燃え尽きていない烏野の戦いがまた見られるのは、素直に嬉しい。
0投稿日: 2014.08.10
ハイキュー!! 6
古舘春一
週刊少年ジャンプ
王道が気持ちいい!
「天才」主人公の影で、脇役だったチームメイトたちにも光。天才と思われていた敵役は実は努力の塊。 主人公が天才、二人組、という設定が少し異色ではあるのだけど、基本的にエピソードは王道、王道、ひたすら王道。なのだけど、それだけに気持ちいい。凡才の努力が、天才をさらに高みに立たせるための礎となっていくのが気持ちいい。必殺技とかでなく、地道な積み重ねでバレーへの愛が感じられるのが気持ちいい。 あとは、あえて言うなら画力かなぁ。比べるのもなんだけど、スラムダンク井上雄彦さんの、動きを感じさせつつ美しさのある絵、とつい比較してしまう。それくらいの名作。
2投稿日: 2014.08.09
BUTTER!!!(4)
ヤマシタトモコ
アフタヌーン
ラストに向けて盛り上がってきた
どこにそう思ったのか上手く言えないけど、なんか、「青春!」。自分自身の学生時代とは違うのだけれど、みんな、大小や方向は違っていても、自分なりの悩みやこだわりを抱えて生きている。若いうちはそのしこりと正面から見つめ合って、やがて大人になるにつれて、折り合いをつけていく。そういう時代が思春期なのかなぁ、と考えさせられた。自分の学生時代にも、こういう風に思えていたら、いろいろ違っていたかもなぁ。 話は、登場人物それぞれの想いをさらけ出しつつ、いよいよ本命?の高岡先輩、二宮先輩の話に入り始めてきた。6巻で完結、ということを考えると、きれいに終わりそうかな。どうまとめてくれるのか期待が高まります。
0投稿日: 2014.08.08
はやて×ブレード 2
林家志弦
ウルトラジャンプ
ひたすらキャラ立て
相変わらずの全編ギャグ連発。そこはかとなくストーリーもあるようでいて、実際のところ大した流れはなく、ひたすらキャラ立てに走り続ける。 面白くて潔いのだけれど、2巻目くらいになってくると飽きてきて…。さすがにもう少し、人物絞って、広げるより深める方向に行った方がバランス的には良いような。ただ、優等生的にまとめようとしたら、この作品の良さはなくなってしまうのだろうなぁ。 もう数巻、様子を見てみよう。長い連載みたいなので、このノリを活かしたままうまく軌道修正して盛り上げていくのか、あるいはこのまま突っ走って突き抜けてしまえるのか。
0投稿日: 2014.08.07
