
年下の男の子
五十嵐貴久
実業之日本社文庫
僕もこんな風だったら
若かった頃少し憧れた年上の女性。 自分もこんな一生懸命だったら、何とかなったのかも・・・。 でもやっぱり、おいそれと付き合えないよなぁ・・・なんて考えながら読んでいました。 あっという間に読み終えられる文体の軽さと、ストーリ展開は素晴らしいです。 読後のハッピー感は、男女問わず味わえると思います。
1投稿日: 2014.11.01
ウエディング・ベル
五十嵐貴久
実業之日本社文庫
いわれるほど悪くなく
いろいろなレビューを読んでいると、1作目がシンデレラストーリーで爽快感があったためか、2作目は晶子さんのだめっぷりが批判され、駄作といわれているのが多いようです。 でも、現実ってこういうものじゃないかなぁと思います。何も、14歳離れていなくたって、反対されると小説のようなシチュエーションなのではないでしょうか。 それでも、あっという間に読ませてしまう筆者の技量には感心します。 まぁ、フィクションだからこそ、現実味ばかり帯びていては、楽しくないというところでしょうか。 そんなところで、星一つ減点。
0投稿日: 2014.10.27
ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実
フリーク・ヴァーミューレン,本木隆一郎,山形佳史
東洋経済新報社
視点が斬新
実は、経営は ・論理的、科学的に行われていない ・経営者は同業他社の動向を窺いながら、いかに自分の報酬を上げられるのか賭けをしているだけ ・流行の経営理論で、経営が円滑に進むことはない といったような様々な事例が、事例や他の研究成果から述べられている。 こういった視点から語られる経営書はなかなか無く、感心しきりである。 これとともに、「申し訳ない御社をつぶしたのは私です」も読むと、時流に流されないことがいかに大切か分かる。 残念なのは、翻訳がこなれておらず、翻訳特有の読みにくさが際立っているところで、★を4つとしました。
2投稿日: 2014.10.11
東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法
山口真由
PHP研究所
書名通り
書名通りの本です。勉強する際は、全体を俯瞰してからだと、身につきやすい。その方法が、本を7回読むこと。書名通りの本ですが、合理的と感じます。また、実践してみようとも思います。 惜しむらくは、その「勉強法」の正当性を述べるのに、受験勉強と資格試験勉強のエピソードが多く、誰をターゲットに書いているのかわかりにくいことと、書名以上のノウハウがあまり得られないことか。
1投稿日: 2014.10.04
陰日向に咲く
劇団ひとり
幻冬舎文庫
読んでいることに耐えられない
とにかく小説とは思えない文章で、心に残る内容もなく、読むに耐えられませんでした。 時間の無駄なので、2つのエピソードを読んで止めました。 短編のように思えるそれぞれのエピソードの人物が微妙に影響し合っているのかな。途中で止めたので、分からないけど。 小中学生の作文並みの文章で、厚みがなく、小説家で生計を立てている人との差は歴然です。 映画化もされていたので、期待して読んだ分、余計に耐えられなかったのかもしれません。 この本を読んでから、映画も観ようと思いましたが、観る必要がなくなりました。
2投稿日: 2014.09.24
ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪
今野晴貴
文春新書
感情的になってしまう
経営学でまず経営に必要な要素として、「ヒト、モノ、カネ」(最近は、情報も加えて4つらしいですが)と教わります。 それとともに企業の目的は「利潤極大化」にあるとも、学びます(この定義は最近は古典的定義らしいです)。 経営に必須な要素のうちの「ヒト」をないがしろにして、「利潤極大化」だけを目指す企業がブラック企業といえるで しょう。 創業者が存命で、急速に事業を拡大かつ利益を計上しなければならない会社が、ブラック企業となる可能性が高いよ うに感じました。特に、オレのやり方が全てだとか最高の考え方と思っているような経営者は怪しい。 この本を読むと、ワタミグループでは食事をしようと思わないし、まして渡邉美樹を国会議員なんかにしてならないと思 ってしまう。ついつい主観的に読んでしまい、こんなことが許されていいものかと力んでしまいます。かといって、何か 行動するわけではないんだけど。
2投稿日: 2014.09.23
尼さんはつらいよ(新潮新書)
勝本華蓮
新潮新書
尼僧の現実
尼さんといえば、確かに独身の女性の僧侶を思い浮かべます。 何となく聖職者を思い浮かべますが・・・いやぁ、現実は厳しいっっっ! 女の園ということも、宗教で食べていくということも、大変なんですね。 それらが淡々と語られ、非常に面白いです。 でも、既婚で僧籍を持つ女性って多いみたいで、尼僧自体は数多くいるんですね。
0投稿日: 2014.09.15
新装版 不祥事
池井戸潤
講談社文庫
ドラマのものを読んでしまう
池井戸さんの作品は、半沢以降にドラマになったものしか読んでいない・・・。 これは、半沢やルーズヴェルト・ゲームと違い、短編集となっています。 「この先どうなるの?!」という感じで、終わるものが多く、そういう感じの終わ り方が好きではないので、ちょっと残念。
0投稿日: 2014.09.15
ルーズヴェルト・ゲーム
池井戸潤
講談社文庫
半沢を超えられなかった
ドラマの出来は、半沢シリーズに及びませんでしたね。 前半は、ドラマの方が、このドラマはどうなっていくんだろうと思わせ、 後半は、小説の方が結末に納得できるような感じでした。 でも、小説は半沢と同じく、どんどん先に読み進められるもので、 飽きさせないところはさすがです。
0投稿日: 2014.09.15
祝女
新井友香
集英社文庫
本では伝わらないことがある
最近、ドラマや映画をノベライズしたものが多いですが、これもそのうちの一つと思います。 これは、テレビが非常に良かった。めちゃめちゃ面白いわけでもなく、クスッとくる女優さんの 演じるコント。あの空気感は、文字にしたら伝わらないものなのだと感じました。
0投稿日: 2014.09.15
