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九州男児さんのレビュー
いいね!された数1516
  • 死者ノ棘

    死者ノ棘

    日野草

    祥伝社文庫

    ダークな使者?…

    人の死期が見え、その魂を 他人の肉体に移す能力を 与えることができる謎の 男・玉緒。 5話から成るそれぞれの 魂入れ代わりストーリー 編成です。 すべての話しにしっぺ返し 付き。 まぁ、命のやり取りってもんは そぉ簡単にはいきませんわな。 なんかこぉ必殺仕事人と 笑うセールスマンを足して 3で割ったみたいな複雑さ。 1話ずつ、なかなか尾を引く 内容で、かつページ数控えめに つき、あっという間に読めます。 続編もあるみたいですね。 ダークキャラだが、ヒーロー でもはないな。 神の使いか、はたまた悪の 使いか、続編で玉緒本人の人生 も見てみたいです。

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    投稿日: 2019.07.17
  • 今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います

    今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います

    夕鷺かのう,くろのくろ

    集英社オレンジ文庫

    予想に反してホラーだった…

    題名からしてふざけてるし、 読み出しはパロディ的なブラック ジョークか、都市伝説的なものかと 思いましたが。 読み進めると、なかなかどぉして 恐るべし。 3つのストーリーの回を追うごとに ホラー化していきます。 そして、結構グロい。 自分の現実に重ねて、おバカジョー氏 を思い出して腹が立ったり、ホロリと きたりで、かなり面白かったです。 ホント縁起でもないけど、撲殺したい ほど気に食わないジョー氏って、 どこの組織にもいますよねぇ。 個人的には3話目の「引き継がれ書」が 一番好きでした。 1、2話も甲乙付けがたいですが。 スッキリホラーかな。 読み終えた頃には、冷たい汗が背中を ツツーっと伝わりましたよ。

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    投稿日: 2019.07.16
  • 読んではいけない殺人事件

    読んではいけない殺人事件

    椙本孝思

    実業之日本社文庫

    SFチックなミステリー…

    主人公に人の心が読める能力が あるというSFチックな話しが 出た時点で、読書欲がガクッと だだ下がり。 でもまぁ、読心能力をもってしても、 次々と起きる殺人事件。 犯人はあいつか、こいつか、と 二転三転。 賢い人ならピンとくるんだろうけど。 僕の想像力ではまったく予想が つかなかったな。 ラスト、あんな狂った犯人が、 あの程度のやりとりで屈伏するのは 納得がいかなかったが。 全体としては割と面白かった。 読んではいけないという題名には、 いろんな意味が込められているん だろうな。 ちょっと死なないでほしかった人も 死んじゃったのは残念でしたが。

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    投稿日: 2019.07.15
  • 高校事変

    高校事変

    松岡圭祐

    角川文庫

    ダークヒロイン!きたっ!…

    普通の公立高校を視察し、好感度 を上げたい総理大臣と、そのとりまき。 ただ、その高校にはすでに死刑執行済み とはいえ、かつて国家を揺るがした 大犯罪半グレ集団のボス優莉匡太の娘 である優莉結衣の通う学校だった。 視察当日、目的不明のテロリストに総理 と結衣たちは巻き込まれていく。 果たしてどぉなることか! とても人の死なないミステリーを 書いた作者が書いたとは思えないほど、 人がバッタバッタ死にますが。 ある意味そこもすがすがしく書いて あります。 政治的、人の生き方の意味みたいな ものも含ませてあり、ただ殺戮のみで ない良作でした。 続編も出てるそうで電子書籍も 早く出してほしいものです。

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    投稿日: 2019.07.12
  • さあ、地獄へ堕ちよう

    さあ、地獄へ堕ちよう

    菅原和也

    角川文庫

    好みのグロさ加減でした…

    SMクラブで働く、薬と酒で ぐだぐだなミチ。 幼なじみのタミーと出会い、 殺人サイトを知り、とてつも ない世界に足を踏み入れて しまう。 同じSMクラブで働く破天荒な リスト。 殺人サイトに大きく絡むボス 的存在の脚切り。 心臓の弱い人にはオススメ できない、超グロ怖いお話し です。 途中、深呼吸が必要なほど ハラハラドキドキします。 後半に入り、単にドキドキ するだけでなくミステリー要素 が明るみになっていきます。 ラストは、まったく救われて ないにもかかわらず、何となく 爽快感を漂わせてくれます。 ヤバい、作者買いしそうな予感。 面白かった。

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    投稿日: 2019.07.08
  • インストール

    インストール

    綿矢りさ

    河出文庫

    地味な良作…

    電子書籍だからか、行間が狭く、 句読点の間隔が長いために、 あわわ、また面倒くさい本に 当たったか、と思ったけど。 代わりにページ数が少なく、 割と早く佳境を迎えるため、 トータル的に読みやすかった。 この作者、最年少芥川賞作家 だったのね。 何だか普通っぽくない文面 、頭いいんだろうなとは 思ったけど。 直木賞作品を含め、この後も 何作か書かれてるみたい。 好みのスタイルではないものの、 気分転換したい時に読むと 良さそうな作風です。 同時収録の短編もほのぼの。 今後も作品チェックだけ しとこうと思います。

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    投稿日: 2019.07.03
  • 壊れゆくひと

    壊れゆくひと

    島村洋子

    角川文庫

    駄作(好みに寄るけど)…

    これ、ジャンルがホラーとか 書いてあったんですけど。 全然ホラーじゃねぇし、 わけわかんねぇじゃん。 ストーリーのちんたら具合も イライラするし、 あくまで個人的ですが駄作中 の駄作。 唯一の救いはページ数が 少ないだけ。 電子書籍ポイント買いだったし、 あまり文句も言えないけど。 次こそ、まともに心に響く本を 読みたい。 と、シビアに書きましたが 心に響く本って、そうそうは 出会わないんだよなぁ。 ふぅ。

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    投稿日: 2019.07.01
  • 虐殺器官

    虐殺器官

    伊藤計劃

    早川書房

    つまらん…

    足かけ3ヶ月かかり読み終えた。 たまたま国家試験受験を控えて、 読書どころではなかったことを 差し引いても残念ながら僕には、 微塵も心に響かないクソ面白く ない作品でした。 あまりに面白くないので、何の 感想も浮かばないけど。 面白かった感想の人もおられ ますので、酷評はこの辺で。  次は読書の余裕もあるし、 好みっぽいものに、とっかかり たいと思います。

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    投稿日: 2019.06.20
  • リハーサル

    リハーサル

    五十嵐貴久

    幻冬舎文庫

    まだまだ続くリカの恐怖…

    恐怖のリカシリーズ4作目。 この女にロックオンされたら、 もう逃げる術なし。 超ド級ジェイソン女、リカ。 どれかと言われれば1作目が 一番怖かったが、シリーズを 追う毎にリカの謎部分が多少 見え隠れしてゆく。 時系列になってないけど、 シリーズ順に読むのがよし。 しかも巻末に嬉しい続編情報が。 それは読んだ人のみ知ることが できるのでございます。 ストーリーには直接関係ないが、 こういう人の話しまったく 聞かない人っているよな。 それでいて勝手に何でも バンバン決定してくという。 怖いわぁ。 続編でさらなる恐怖を味わえる のが楽しみですね(´∀`)b

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    投稿日: 2019.03.07
  • くりかえす桜の下で君と

    くりかえす桜の下で君と

    周防ツカサ

    メディアワークス文庫

    中高年が中高生ものを読んでみた…

    高校入学以来、桜咲く時期を くり返すループに陥ってしまう 望月譲。 時のループ内に3年も居続ける 桜庭祥子。 ループの脱出方法は恋愛を すること。 男女数人春物語、一体どうなる ことやらという話し。 基本的には中高生が読むような ラブストーリーだが、 中高年の僕が読んじまった【汗】 文体が非常に読みやすく嫌みが ないのと、腹黒い中年の僕に 「一服の清涼剤」となる爽やかさ。 なかなか好感が持てる作品でした。 毒々しい本ばかり好きなので、 たまにこういう本で心を中和 させねばですね。 やや三瀬が可哀想な気もしたが。 さて次は毒々中年に戻ります(。-∀-)

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    投稿日: 2019.02.18
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