AkiraFさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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新装版 ハゲタカ(上)
真山仁 / 講談社文庫
ノンフィクションのようなおもしろさ
14
バルブ崩壊後の倒産寸前の企業を買収、再生させるハゲタカビジネスの物語。ライバルとの企業買収合戦は、先の先を読む頭脳戦で息を飲む。経済の知識がなくても、そのダイナミックさに触れることができる。真山仁さん…の筆力で嘘くさいところが感じられず、ノンフィクションのようなおもしろさ。 続きを読む
投稿日:2015.09.28
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銀翼のイカロス
池井戸潤 / ダイヤモンド社
池井戸さんの黄金パターン
13
痛快だった。虐げられ、押さえつけられ、最後は大逆転する池井戸さんの黄金パターン。今回は破綻寸前の帝国航空の再建がテーマ。半沢直樹が悪徳政治家とがっぷり四つに組んで、対決する。政治家相手に『倍返しだ!』…と言ってのける姿は、ヒーローだね。 続きを読む
投稿日:2016.02.25
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信長の棺 上
加藤廣 / 文春文庫
歴史はミステリー
13
なぜ、明智光秀は本能寺の変を起こしたのか?どこに、信長の遺骸は行ってしまったのか?の謎を伝記作家の太田牛一が追う。同時代に生きた人物が探偵役であることから、リアル感満載。「歴史とは勝者の作り話に過ぎな…い。」と自分の目、足で真実を見つけ出して行く。最後は大どんでん返しの結末。まさしく歴史はミステリーという感じ。加藤廣さん75才でのデビュー作というのも驚く。長い人生経験が物語の随所に深みを持たせている。
続きを読む投稿日:2014.10.18
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2030年 世界はこう変わる アメリカ情報機関が分析した「17年後の未来」
米国国家情報会議, 谷町真珠 / 講談社
もうひとふんばりがんばろう
13
2030年の世界を予想している。アメリカ・欧州・日本など現在の先進国が依然として経済的に優位に立つ場合、それらが衰退してしまう場合等である。後者では、中国だけでなく、インドが台頭してくる。日本も過去の…栄光にあぐらをかいているとだめになるようだ。将来の日本のために、もうひとふんばりがんばろうと感じた。 続きを読む
投稿日:2015.07.18
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ローカル線で温泉ひとりたび
たかぎなおこ / コミックエッセイ
ほっこりするな〜
13
おもしろい。温泉+ローカル線+ご当地グルメのマンガ旅行記。北海道、道後温泉、下呂温泉などなど。地元の人ご用達の温泉公衆浴場も多く紹介されている。そこでの地元の人とのふれあいが描かれており、ほっこりする…。ローカル線、ご当地グルメの魅力も満載で、いつかトレースしたいと思う。 続きを読む
投稿日:2017.01.21
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乗るのが怖い 私のパニック障害克服法
長嶋一茂 / 幻冬舎新書
全ての物事にまあまあでよい
12
長嶋一茂さんがパニック障害で苦しんでいたなんて知らなかった。彼の十数年にわたる苦闘や、体験に基づく回復の秘訣がつまっている。パニック障害の一番の解決法は「全ての物事にまあまあでよいと考えること」らしい…。また、パニック障害にかかったことで、自分を客観的に見たり、読書の習慣が付いたことで、野球バカから常識人に変わることができたとも述べている。親の重圧に負けず、がんばっている彼を応援したくなった。
続きを読む投稿日:2015.04.04