
株価暴落
池井戸潤
文春文庫
企業テロの恐ろしさ
どんなふうにドキドキさせられるのか、騙されるのか毎作楽しみな池井戸作品ですが、本作も期待を裏切らないものでした。 まったく関係無さそうな二つの事件が最後には結びつくんだろうなぁってわかって読んでるのに、面白く感じられるってすごいですよね!?毎度驚かされます。 やっぱり最後は正義が勝たないといけませんね。
8投稿日: 2015.10.03自殺倶楽部
谷村志穂
集英社文庫
とっても難しいお話でした
衝撃的な内容でした。 タイトルから想像できるかと思いますが、決して“楽しくてさらっと読めました♪”っていう作品ではありません。生きてるって素晴らしい!!っていう内容でもないです。 最初から最後まで重苦しい雰囲気ですが、死に対しては軽い描写です。 こういう境地に至ったことのある人でないと理解できない内容かもしれませんね。 かなりレビューし難い作品ですが、読みごたえはあると思います。
8投稿日: 2015.08.24ヒートアップ
中山七里
幻冬舎文庫
描写がリアルでちょっと怖い・・・
「魔女は甦る」の続編。前作を読んでなくてもなんとかなりますが、前作を読んでからのほうがより楽しめると思います。 書きたいことはいっぱいありますが、書くとネタバレになってしまうので、どんなふうにレビューを書くと面白さが伝わるのか・・・いつも以上にわかり難いレビューだと思いますがご勘弁を。 いろいろ騙されます。突っ込みどころも満載ですが、そもそも現実の話ではないので、そういう細かいところは気にせずにお話として楽しみましょう。 かなりぶっ飛んだ麻薬取締官とインテリヤクザとの掛け合い、迫力のアクションシーン等々最初から最後まで手に汗にぎる展開で楽しめました。表現がリアルすぎて怖いくらいのところもありますが・・・ もう1作続編が出そうな気がするなぁ。
9投稿日: 2015.08.24武士道エイティーン
誉田哲也
文春文庫
武士道シリーズ第3弾
いよいよ第3章。二人は高校3年生になりました。 「17」での約束が果たされるのか!? とにかく読んでみて下さい。 「16」「17」ときたら「18」も出さないわけにいかないよね的ないい加減な出来かと思いきや期待を全く裏切らない内容でした。 「16」「17」「18」と一気読みでした。 スポーツもの独特の爽やかさと、何もしていないのに得られる達成感、満足感。 読み終えて「う~~ん」と頭を抱えて考え込む作品もいいですけど、笑顔になれるような作品もまた良いものです。 それにしても高校3年間でこんなに成長するもんなんですね。遥か昔の自分の高校時代を思い出すと羨ましいかぎりです。 もつべきものはやはり「友」なんでしょうか!? 高校を卒業して物語りも完結かと思ったら、なんと続編が発刊されました。 今から読むのが楽しみです!
8投稿日: 2015.08.11武士道セブンティーン
誉田哲也
文春文庫
武士道シリーズ第2弾
シリーズ第2章。 二人はそれぞれ違った場所、方法で武士道の本質に迫っていきます。 二人の成長が手に取るようにわかります。剣道はもちろんのこと精神面でも大きく成長します。 「16」に続き「17」でも負けず劣らずのハラハラドキドキの展開でこれも一気読み。 実は「18」まで一気に読んでしまったんですが・・・ 剣道はスポーツなのか武道なのか。武士道とは何なのか。 悩み成長していく高校生を全力で応援したくなるお話です。 このシリーズはどれも面白かったのですが、「17」が一番読みごたえあるかな。
7投稿日: 2015.08.11武士道シックスティーン
誉田哲也
文春文庫
青春小説!
剣道に青春をかける女子二人の物語です。 剣道なんてやったこともありませんけど、臨場感はこれでもかってくらい伝わりますのでとても面白いです! なんででしょうね!?スポーツものって自分がやってないのにスカッとしますよね。 自分では何にもやってないのにこの達成感(笑) 相反するふたりのやりとりが楽しくて最後まで一気読みです。 剣道なんて知らなくてもしっかり説明があるので、手に取るようにわかるうえにくどくないので気持ちよく読めます。こうなって欲しいなぁって思うような展開なんだけど全然つまらなくなく、読んでるだけなのに手に汗かいたりします。 スッキリ気分を味わいたい方は是非!
7投稿日: 2015.08.11依頼人は死んだ
若竹七海
文春文庫
怖いけど面白い
この作家さんは初読みでした。 連作短編集で、持ち込まれる癖のある依頼の真相を解き明かす非常勤探偵さんのお話です。 どうやらシリーズものの3作目を最初に読んでしまったようです・・・それでもそれなりに楽しめましたが。 毒の吐き方に慣れるまで少々時間はかかりましたが、慣れてくると今度はどんなふうに毒を吐いてくれるのか 楽しみになってきます。 他の作品も読んでみたいです。
9投稿日: 2015.07.26ホルモー六景
万城目学
KADOKAWA
鴨川ホルモーのスピンオフ作品
「鴨川ホルモー」をよんでないとちょっとわかんないかな。 ホルモーは読んだけど記憶が薄れてきた方は再読してからこちらを読むことをおすすめします。 ホルモーとの絡みが絶妙で、思わずニヤッとしてしまいます。 凡ちゃんが意外とかわいいです♪
7投稿日: 2015.07.26深追い
横山秀夫
JIPPIノベルス
警察もの短編集
長編もいいけど短編もいいですね。 警察にも様々な部署があって、そこで働く人たちの想いとか、苦悩とか・・・サスペンスやミステリーみたいな ハラハラドキドキはありませんが、人間臭いところがいいです。 若干長い新聞記事を読んでるような気がしないでもないですが・・・ 書いてる対象は地味なんですけど、なんでこんなに引き込まれるですかね!? ホントにハズレのない作家さんです。
5投稿日: 2015.07.26あなたには帰る家がある
山本文緒
角川文庫
家族のあり方を考えさせられます。
結構ドロドロの内容なんだけど、それをあまり感じさせないのは作者さんの力量なのかな!? 女性の社会進出が進むとこういう家族も在りなんだなぁと考えさせられました。 価値観も昔と今ではだいぶ変わってるんでしょうね。結婚して、子供を育てる。男が稼いで、女が家庭を守る。それが幸せで普通の暮らしっていうのは昔の話なんだぁと感じました。自分と違うからおかしいとかっていう考え方ではダメで、幸せの型なんて無いから、その家庭にあった幸せを見つけていかないといけませんね。
7投稿日: 2015.07.21