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getsuさんのレビュー
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  • ホテルジューシー

    ホテルジューシー

    坂木司

    角川文庫

    シンデレラ・ティースの姉妹本

    シンデレラ・ティースの主人公 サキちゃんの親友 ヒロちゃんが今作の主人公です。 シンデレラ・ティースを読んでなくてもまったく問題ないです。 しっかりものでクソ真面目なヒロちゃんが沖縄ののんびりした雰囲気のなかで、様々な人との出会いを通して成長していく様子が描かれています。 ちょっとしたミステリっぽいところもあって、気楽に楽しく読める作品です。 ホテルのオーナー代理がなかな格好良いです。

    9
    投稿日: 2017.01.12
  • トリガール!

    トリガール!

    中村航

    角川文庫

    爽快!青春物語

    某テレビ局恒例の「鳥人間コンテスト」のおはなし。 2017年に映画が公開されるそうです。 きちんと取材して書かれた作品だということが良くわかります。 気持ちの良い青春物語です。 自分が歳を取ってつくづく思うのは、何でもいいから打ち込んだ経験のある人間は強い。そして羨ましい。

    7
    投稿日: 2016.12.16
  • スイングアウト・ブラザース

    スイングアウト・ブラザース

    石田衣良

    光文社文庫

    かる~く読めます

    何も考えずさらっと読むには良いと思います。 テンポ良くサラっと軽く読めます。

    7
    投稿日: 2016.12.16
  • 楽園のカンヴァス(新潮文庫)

    楽園のカンヴァス(新潮文庫)

    原田マハ

    新潮文庫

    絵画を知らなくても美術館に行きたくなります

    絵画についての知識がまったくないのですが、楽しめました。 でも知ってたらもっと楽しく読めたんだろうなぁ。 あらすじはアンリ・ルソーの1枚の絵が主題となり、その絵をめぐってミステリーが繰り広げられます。 次の展開が気になって気になって・・・仕事もしないでこそこそ読んでしまいました。 とにかく引き込まれるお話でした。美しくて面白い!

    9
    投稿日: 2016.12.09
  • 舟を編む

    舟を編む

    三浦しをん

    光文社文庫

    ラブレターが最高

    映画化もされましたし、今はTVでアニメも放送されています。2012年の本屋大賞 大賞受賞作品です。 辞書編集部のお話ですが、普段考えることもない辞書製作の話はとても興味深く、楽しく読めました。 辞書を読む人って??って思ってましたが、読み終えた今はちょっと見方が変わりました。いろんな辞書を読んでみるのも楽しそうだなぁと思います。実際に読むことは無いと思いますが・・・。 主人公のマジメくんが書いたラブレター(恋文)が全文掲載されています。これは最高に笑えます。 普通に読んでいけばマジメくんのキャラを理解したうえで、最後にこの恋文を読むことになるので、面白さ倍増です。

    8
    投稿日: 2016.11.22
  • 空飛ぶ広報室

    空飛ぶ広報室

    有川浩

    幻冬舎文庫

    面白い!

    これぞ有川浩!!っていう作品ですね。 目の付け所がいいです。パイロットのお話ではなくて事故で夢を絶たれた元戦闘機パイロットの異動先でのお話っていうのがいいです。いつも同じ作風っていう声もあるでしょうけど、同じような作風を期待している私としては楽しめました。ちょっとイライラするような恋のおはなしは今作は控えめです。 最後の「あの日の松島」は是非読んで欲しいです。 作者さんはこの作品以外にも自衛隊が主人公となる作品を書かれてますが、読む毎に自衛隊に対する見方が変わります。

    7
    投稿日: 2016.11.22
  • 親子の肖像 アナザーフェイス0

    親子の肖像 アナザーフェイス0

    堂場瞬一

    文春文庫

    アナザーフェイスシリーズの外伝

    シリーズの外伝、奥さんを交通事故で亡くした主人公の大友鉄が、仕事と育児に悪戦苦闘しながらも、息子と二人での生活をスタートさせた矢先に、子どもの人質立てこみ事件に巻き込まれるというおはなしです。 面白い!! 最後に警視総監と作者さんの対談があるのですが、それもなかなか面白かったです。

    7
    投稿日: 2016.11.10
  • リレキショ

    リレキショ

    中村航

    河出文庫

    おとなのおとぎばなし

    ある日とつぜん、擬似姉弟になった「僕」と「姉さん」との奇妙な生活を描いたおはなし。 大人向けのおとぎばなしだと思って読むと楽しめるかと思います。 どういった経緯で擬似姉弟になったかとか詳細を知らないと楽しめないという現実主義者の方にはおすすめできません。 軽い気持ちでさらっと読めて、読み終わってにこっとできるそんなおはなしでした。

    7
    投稿日: 2016.11.08
  • 万寿子さんの庭

    万寿子さんの庭

    黒野伸一

    小学館文庫

    意外な友情物語

    書籍説明は大袈裟でなく泣けます。 自分もいつこの病気になってしまうか、自分のまわりの人が病気になるかもしれない考えると単純に物語として片付けられない身近だけど深刻な問題です。 年齢が50も離れた友情物語ですがお互いのキャラ設定がいい感じです。前半はほのぼの楽しく、後半は感動的にという王道といえばそれまでですが、気持ちのよい友情物語でした。

    8
    投稿日: 2016.10.31
  • さよなら妖精

    さよなら妖精

    米澤穂信

    創元推理文庫

    この物語を書いた経緯を知るとより楽しめます。

    作者は大学の研究テーマにユーゴの紛争を選んだそうです。その研究から生まれた物語が本作で「知る」「伝える」がテーマとのこと。 (本の話webというサイトに詳しく出ていますのでご興味のあるかたは是非) お得意の日常系ミステリにしっかりとメッセージをプラスしてとても奥深い物語になっています。

    8
    投稿日: 2016.10.31