litsさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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六花の勇者 6
山形石雄, 宮城 / ダッシュエックス文庫DIGITAL
決着
2
愛という言葉がこんなに連続して使われる小説も珍しいなってくらい愛があふれてます(笑)。ってのは冗談ですけど、テグネウの愛の力についてあいまいなままだったのは少し残念でした。発動条件を満たすというのはど…ういう対象で、どういう状況なのか?能力の加減をする条件は?ということを、もう少し具体的に説明してほしかったです。そこだけは残念。
他者をいたぶることで悦びを得ていたテグネウですが、自分の痛みには弱い・・というくだりはテグネウにふさわしいと思います。最後まで意地悪して果てるところも。
アドレットは次の巻で復活すると思いますが、どう復活するのか?がとても気になります!フレミーの支えなのか、仲間の叱咤なのか、一輪の聖者の続きの言葉なのか。復活してひとかわむけたアドレットが見たい。からっぽになった地上最強の男の今後に期待です。やっぱり、一番人間臭い(?)アドレットが主人公にふさわしいと思うので! 続きを読む投稿日:2015.10.21
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六花の勇者 5
山形石雄 / ダッシュエックス文庫DIGITAL
テグネウ、愛について語る
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ひとりにスポットを当てつつ進めてきた2~4巻とは少し違い、この巻の主役は強いて言えばフレミー、あるいは物語の裏側にひそむ謎といったところでしょうか。総合するとテグネウかもしれません。
前から思ってた…んですけど、フレミーはフランケンシュタインがモデルなんじゃないかなと思います。誰からも愛されず、自分の愛は受け取ってもらえない。そう信じてきた。アドレットを疎ましく思うこともあった。でも、愛されることを強く望んでいる・・。とても哀しく、魅力的なキャラ(ヒロイン?)だと思います。フランケンみたいに哀しい最期は遂げてほしくないものですが・・。
この巻で「7人目」と「黒の徒花」、テグネウの特殊能力があきらかになります。近づくテグネウとの直接対決。この後どうなっていくのか?目が離せません! 続きを読む投稿日:2015.10.20
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六花の勇者 4
山形石雄 / ダッシュエックス文庫DIGITAL
奮戦のロロニア
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また敵はテグネウか~といい加減うんざりしつつも、怒涛の展開で読ませる力はさすがです。この巻ではロロニアが前の巻でのゴルドフみたいな立ち位置ですね。みんなに疑われつつ、罠にもはめられ、それでも生きたゾン…ビ兵士である屍兵を助けるべく奮戦します。どうしてそこまで・・というのは作中であきらかにされます。
剣技の天才である上に頭が切れる便利キャラ(?)ハンスと比べて、次第に影が薄くなってきたアドレット。もはや、彼を地上最強と心の底から信じている人は彼以外(ひょっとしたら彼も)いないかもしれません。しかし、やっぱりこの物語の主人公たり得るのはアドレットしかいないだろう!と確信させてくれる巻でもありました。
紋章は6つしかないはずなのに、なんでホイホイ紋章持ちの偽物がでてくるの?という謎に決着がつきそうな気配です。次の巻も期待しています。
続きを読む投稿日:2015.10.19
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六花の勇者 3
山形石雄 / ダッシュエックス文庫DIGITAL
ゴルドフにはじまりゴルドフに終わる
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1巻と2巻で最も影のうすかった男(?)ゴルドフがクローズアップされたのが、この3巻です。彼の生い立ち、ナッシェタニアとの出会い、そして・・。ひたすらまっすぐな男が、苦悩の末につかみとったもの。正しいか…どうかはともかくとして、ゴルドフという男の横顔が見えたような気がしました。イラストも良かった!
アドレット目線とゴルドフ目線で同じシーンを語るところがあるのですが、状況が混線していてしかたないのはわかりますが、およそわかりきってることを繰り返しているだけなので、もう少し工夫してほしかったかな・・?というのはありますけれど、凶魔の3番目の統領であるドズーが本格的に登場し、これからの戦いも楽しみです! 続きを読む投稿日:2015.10.18
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六花の勇者 2
山形石雄 / ダッシュエックス文庫DIGITAL
またかと思わせておいて怒涛の展開
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1巻でようやく7人目問題にケリがついたかと思いきや次の7人目が表れ(正確には1巻のラスト)、ええ~また!?と思わせておいて、序盤から怒涛の展開。
この陣容なら地上最強だろうな!と思ってしまうところで…すが、一歩間違えると全滅する・・という綱渡りの緊迫感がたまりません。読みだすと止まりません。まさにダッシュ文庫だと思います(笑)。 続きを読む投稿日:2015.10.17
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六花の勇者
山形石雄 / ダッシュエックス文庫DIGITAL
一気に読まされました!
1
最初は、良くあるファンタジーものだなと思いながら読んでいたのですが、偽物が混ざってることで、信頼できるはずの仲間との間に不協和音が高まり命の取り合いになっていく様がスピーディで緊迫感があり、一気に読ま…されてしまいました。
戦いの最中で仲間の能力が自然とのみこめる構成の妙があり、読み終わった時には全員の特徴を把握できているところも良くできていると思います。 続きを読む投稿日:2015.10.15