
DACとアンプで音質激変!! 3万円からスタートできる 超PCオーディオ入門
小島康
アスキー新書
音響機器メーカ技術者が語るPCオーディオの入門書。ステップアップにも最適!
電力会社で音が変わる、なんてオカルトだろうとしか思えない コピペがネット上に氾濫する一方で、オーディオ評論家は一本ン十万のスピーカーを 入門用なんて書いていたりで、初心者にとってこの世界はとーっても座敷が高そうだと余計に尻込みしてしまいそうな情報ばかり溢れる今般。 そんなネタはひとまずおいといて、 本書はパソコンをもっていてもうちょっと良い音で音楽を楽しみたい人や、 最近ハイレゾという言葉が気になっている人なんかに最適です。 メーカ技術者が初心者目線に立って、 3万円という社会人なら簡単に手の届きそうなところから、音質改善方法、 必要な機器、理論や理由を教えてくれます。 メーカ勤務だからといって自社製品に偏らず、幅広くスポットを当てている点も良いです。 ちょっとお話風に皆バックグラウンドが異なるオーディオ趣味の登場人物達で、 初心者の登場人物君をステップアップさせていくのも面白く内容も為になります。 内容的には3万円のその先のステップアップまでカバーしていると思います。
2投稿日: 2015.10.13コーチングのプロが教える 「ほめる」技術
鈴木義幸
日本実業出版社
ただほめてあげれば良いってわけじゃない。何がポイントかを教えてくれる良書!
読み終えてみて、確かにこれは「ほめる”技術”」だなと感心しました。 相手がどんなほめ方をすれば、より効果的か。 自分と相手との立場、関係、性別、そして相手の性格がどんなタイプか。 特に性格を4つに分類して、相手がほめられたことに対してどう受け取っているか という部分は目から鱗で思わず唸ってしまいました。 よくほめてくれる上司がいるけれど、なぜかあまり心に響かない。 逆について部下のやる気を引き出すためにどう接してあげるとより効果的なのか。 もちろん仕事での付き合いのある人だけでなく、 自分の子供や夫・妻に対しても関係をより良いものしていきたい。 そんな誰しもが抱く問いにしっかりと答えてくれています。 著者自らの体験談やセミナーの生徒の体験を実例として 数多く語ってくれている点も、より自分の立場に落とし込む際の助けになります。 内容的に働き盛りのビジネスマンの方であれば尚更共感できると思います。 読み終えてなんだか自分もちょっと元気が出てくる、 たまに読み返したいなと思える本です。
5投稿日: 2015.10.13My Favorite BIKE(1)
山口かつみ
ビッグスピリッツ
数ある”バイク漫画”で一つ選べと言われたらコレ!
「750ライダー」,「バリバリ伝説」,「キリン」,「ジャジャ」,他数多くの青春漫画,ヤンキー漫画や最近では「ばくおん!」まで バイクにスポットを当てた漫画に絞って列挙してみると,意外と沢山あるもんだなぁと思いますが, その中でも私がオススメしたいのがこのMY FAVORITE BIKEです. バイク漫画といえば熱いレース展開・バトル展開が一番のイメージに浮かびがちですが, 本作はレースは勿論のこと,ツーリング,峠,故障に修理までバイクに関する全ての喜怒哀楽, そしてバイクへの愛と甘酸っぱい青春がたくさん詰まっています. 山口かつみ氏の代表作といえば,車,そして女の子が売りの”オーバーレブ!”が まず一番に思い浮かぶ方が多いんじゃないかと思います. そんな氏のファンの方にも是非読んで欲しい,自叙伝的エピソードがまた面白いところ. 若い頃,単車好きの駆け出しマンガ家が,バイク漫画が描きたくても描かせてもらえず, 様々の作品の執筆を経て今に至ったからこそ描ける,あくまで”バイク描画だけ”に陥らない珠玉のストーリー達. 氏の自叙伝エピソードは特に2巻の”GP(追悼 加藤大治郎選手)”を是非見て欲しいですが, 1巻の最終話RZ50でもその触りが見て取れます. シリーズ通して若者からオッサン,じーさんまで,老若男女いろんな世代の人物が描かれていること, 周りの人のちょっとした思い出や取材を元にしたお話しが多いことも, どんな年代の人が読んでも共感しやすい,この作品の良い点なのではと思います. それと,登場人物が方言混じりで話していて著者の地元,九州福岡への郷土愛も感じます. 各話ともテーマとなるバイク1台を中心に単話で完結していて, どこからでも読みやすいのもGood!第一巻は以下のバイクを扱っています. HONDA スーパーカブ YAMAHA JOG SUZUKI KATANA KAWASAKI KR250 HONDA FTR250 YAMAHA RZ50 バイク漫画にしてその1番にカブを持ってきているのが,またニクイですね(笑)
0投稿日: 2015.08.24D・カーネギー 人生のヒント
デール・カーネギー,菅靖彦
三笠書房
特に辛いとき,逆境に立たされたきに読むと勇気が湧いてくる
あまりに有名な人々の生い立ちや,苦労話,成功までのエピソードを,自己啓発本の大家D.カーネギーが編集した本書. 説明書きに1編5分と謳われているだけあって,拍子抜けするくらいスラスラと読み終えてしまいました. (恥ずかしながら本タイトルの原著を読んだことがないのですが,編集して抜粋されているんでしょうか?) が,内容はその分濃く,読んだだけで負けずに頑張ろう!という気にさせてくれます. 分量も時折読み返すにももってこいです.本書はまさにカーネギーの名著『人を動かす』『道は開ける』のエッセンスが詰まっているのではないでしょうか.
1投稿日: 2015.06.18Pen(ペン) (2015年6/15号)
CCCメディアハウス
CCCメディアハウス
特定のスポーツカーメーカー,国に偏りすぎず取り上げている点が良いです
私は一台の車を徹底的に掘り下げていくよりも,広く浅くなライトなスポーツカー,スーパーカーファンです. 本誌【第1特集】「スポーツカーは、永遠に不滅です。」はそんな私にぴったりで,またいろんな車の蘊蓄を楽しめました. 輸入車ばかりでもなく,ましてやどこの国の車に偏った特集でもなかったのが良いです. 著名なカーデザイナー達が答える,「各車のデザイナーが語る、衝撃を受けた1台。」というコーナーは, ちょっとずつではありますが,各人どんな理想を持っているのか語られていて興味深かったです.
1投稿日: 2015.06.18モーターファン別冊 ニューモデル速報 (第516弾 新型ロードスターのすべて)
三栄書房
三栄
特にデザイン決定までのプロセスが読み応えアリ
本出版社の「~のすべて」シリーズは開発者インタビューやデザインプロセスなど しっかり掘り下げて載せてくれるので,その車が格好いい,気にいった! というものがあればついつい買ってしまいます.そして,いよいよ待ってました.先日発売されたロードスター編. 先代NC型から小型化するに至った経緯, そしていかに今元気が良いのマツダの鼓動デザインを, 毎回マツダファミリーのデザインからちょっと外れた所にあったロードスターに反映していったか. もう夢中になって読んでしまいました.各デザイン拠点から示されたモデルの写真も興味深かったですね. それと,購入シミュレーションの具体的な金額数字は参考になりました. 純正アクセサリー&ドレスアップパーツガイドは素直にディーラーさんに試乗にでも行って, 本誌巻末に収録されている車体カタログとは別の,ディーラーオプションカタログをもらった方が良いかと思います. (営業さん曰く,マツダ本社の方針で,本ND型ロードスターは 楽しさを知ってもらうために全マツダディーラーに試乗車を置いているそうです!) ちなみに歴代モデルの比較したい方,特にNA,NB型との比較をしたい方には,先に発売されていた,同出版社の 「モーターファン別冊 ニューモデル速報 (速報! ロードスター)」をオススメします. 本誌でも前モデルNCとの比較は良くされていますが,NA,NBの情報量はほとんどありません.
5投稿日: 2015.06.18徒然チルドレン(3)
若林稔弥
別冊少年マガジン
相変わらずの楽しさ.電車の中で読み耽る勇気はありません
読んでいてやっぱり気づくとニヤニヤしています.クスッとしています. 作者さんがHPで「WEB未公開・描き下ろしのおまけ漫画50p超収録」と 教えて下さっていますが,裏を返せばこの巻全133ページ中,半分以上はHPで見られるわけです. 自分も半分以上が一度見たのをわかっていて買ったわけですヨ.だけど何度見ても楽しい! この漫画は勿論,高校生の男女達がメインですが, 書きおろしのおまけには各キャラの母親達が出てくることも度々あります. 彼女たちが自分の子供に茶茶入れてるのがまた笑わせてくれるし,なんだか微笑ましくもあります. 意外とこんな視点の漫画って見かけない,ユニークな点だな,なんて気がついた巻でもありました.
1投稿日: 2015.06.18モーターファン別冊 ニューモデル速報 (速報! ロードスター)
三栄書房
三栄
ND型ロードスター発売前に欲しい情報を網羅
いよいよND型ロードスターが発売となりますが,その前に知りたかった情報が盛りだくさんです. ND自身の情報は,開発陣へのインタビューに始まり,エンジン,フレーム,デフに至るまで解説されているのは勿論, 例えば,歴代ロードスターNA,NB,NCと比較して,ここの部分はどう変わったかを写真や透視図付きでされているのが素晴らしい. 4世代分並べて比較していてNA,NBから買い換えちゃおっかな~なんて思っている人にもやさしい紙面です. ジャーナリストの動画での試乗レビューはYoutube等で沢山見られますが, 現時点で手に入る情報で,データとして比較しておきたい点をしっかり押さえてくれています. 個人的に旅行好きなのでトランク容量が気になっていたんですが,実際バッグを入れて説明されていたので満足です. それともう一つ期待していたのがロードスター開発歴代主査の平井さん,貴島さんへのインタビュー. ただ,これは2005年NC型発表直後の再録だったので,ちょっぴり残念です. NDを前にしたお話しはまた別の機会,軽井沢あたりで聞けるかなぁ~.
4投稿日: 2015.04.12ダッ兎!
山本修生
KCGコミックス
ゆったりバイクを楽しむ人ならきっと共感できる
バイクならではの楽しみや視点,やってしまいそうな失敗etc.. バイク初心者の中年主人公繁夫が,あーあるなーっていう様ないう事をやらかしてくれます. 読んでいて思わずウンウンと唸ってしまいます. 途中挟まれるコラムも主人公の乗るバイク”SR”への愛が詰まってます. 作者さんのこの本のコンセプトは”みんないいヤツ”とのことで,暖かい感じで安心して読めました.
1投稿日: 2015.01.27高橋さんが聞いている。1巻
北欧ゆう
月刊ガンガンJOKER
男子二人のボケ→エナの心のツッコミ→アイドルとして成長!?
男子二人組の会話にツッコミたいけれど,盗み聞きなのでツッコミを入れることは出来ないエナ. 初めはなんとも変わった設定の漫画だと思いましたが,読んでみてハマりました. 奈良くん御影くん二人がまた顔に似合わずぶっ飛んだボケをかましてくれますが, エナもまた負けず劣らず勢いのある”心のツッコミ”で笑わせてくれます. そして毎回そんなおかしな出来事を,エナがアイドルとしての成長?につなげてしまう, 毎回お決まりのパターンに持って行ってくれるのが面白く,かつテンポ良く楽しめました.
3投稿日: 2015.01.27