凹田さんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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進撃の巨人(4)
諫山創 / 別冊少年マガジン
訓練兵団入団時やその後の訓練など過去の話が半分以上を占める
8
立体機動装置や対人格闘など様々な訓練の様子が描かれています。
訓練の様子や合間のエピソードを通して、主要キャラクターの特徴をさらに深く知ることができるでしょう。
訓練時代の話はこの漫画では貴重な平和な…場面が多くあるので何度か読み直したくなる部分です。 続きを読む投稿日:2013.10.14
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アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1
榊一郎, ゆーげん / 講談社ラノベ文庫
経営の話は無し。ネット小説でたまにある異世界で商売!のような話とは状況が違う
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内容の印象としてはハーレム系のエピソードと主題である『萌え』の文化の布教について考えるのが半々といった感じです。
この割合をどう思うか、また割合をどのように感じるかは人それぞれだと思いますが、私の場合…は経営系の話を期待していたのもあって、結局この本もハーレムものか...と感じてしまいました。
カンパニー(会社)なので、『萌え』関係の文化の布教=商売の手段であり、どうやって生産・販売手段を確立するかなどが焦点(その過程でどうやって萌えのニュアンスを伝えるかなどの問題が出てくる)と思ったのですが、違いました。資金などは全く気にする必要はない状況で、言語の壁や文化の違いを乗り越えて如何に『萌え』の文化を布教するか(また、本当に布教してしまっていいのか)が焦点となっています。
また、私の知る限りのネット小説で異世界ものの設定は、何かの偶然や神様に選ばれて異世界に転移したり転生したりするパターンがほとんどなのですが、この本では既に異世界の存在は(機密事項ではあるものの)知っている人は知っているという状況で、主人公はその人たちに『萌え』の伝道をするために選ばれた、というありそうでないパターンでした。それ故に、異世界へ移動した後も元の世界と繋がりがあり、その人たちから支援を受けることができるというのがこの作品の特徴のひとつですね。 続きを読む投稿日:2013.10.17
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アフタヌーン 2014年1月号 [2013年11月25日発売]
アフタヌーン編集部, 冬目ケイ, 若緒, 漆原友紀, 藤島康介, ひぐちアサ, 芝村裕吏, キムラダイスケ, 秀河憲伸, 木尾士目, 真苅信二, 雨松, 植芝理一, 北道正幸, 黒田硫黄, 弐瓶勉, 冲方丁, 槇えびし, 瀧波ユカリ, 榎本俊二, 市川春子, イシダナオキ, 岩明均, 赤星トモ, 清家雪子, 幸村誠, カラスヤサトシ, 野村亮馬, 閂夜明, 濱田研吾, 赤名修, 秋山はる, 十野七, 田丸浩史, 岡田芽武, 楢山とおる, 安彦良和, 吉本ゆーすけ / アフタヌーン
<掲載作品一覧>電子雑誌の問題は掲載作品が確認できないことだと思うので書きました
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既に購入経験があるような方は問題ないかもしれませんが、私のように今まで読んだことの無い、新規の方はまず内容が自分好みか知りたいと思います。紙媒体の雑誌の場合は、雑誌に載っている作品・記事を軽く読む・目…次を確認することで内容を理解し、購入することができますが、電子版の場合はサンプルが無い場合、まったく中身を見ることはできません。書籍説明にも人気な漫画や新連載・読みきりは掲載されているけれど、全作品を紹介してくれないし、著者から検索するのはとても面倒。少し検索してみましたが、掲載作品がまとまっているページはない(または見つけるのに手間がかかる)ようなので、目次ページに書いてある掲載作品をここに記載しておこうと思います。
掲載作品リスト(目次ページより、見易さを考慮して5作品ごとに改行)
『『蟲師』特別篇~日蝕む翳<前編>~』『ああっ女神さまっ』『おおきく振りかぶって』『マージナル・オペレーション』『今日のユイコさん』
『げんしけん 二代目』『スパイの家』『謎の彼女X』『プ~ねこ』『シドニアの騎士』
『天地明察』『臨死!江古田ちゃん』『宝石の国』『読みきりシリーズ 遠い食卓』『緊急掲載 寄生獣 第一話再録』
『思春期シンドローム』『月に吠えらんねえ』『ヴィンランド・サガ』『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』『キヌ六』
『さわれぬ神にたたりなし』『タナトスの使者』『こたつやみかん』『芸能すまいる日和』『ラブやん』
『SHADOW SKILL』『読みきり 出向天使カマエル』『天の血脈』『ミズサキマキ』
続きを読む投稿日:2013.11.26
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万能鑑定士Qの推理劇 I
松岡圭祐 / 角川文庫
Qシリーズ第2弾!論理的思考をせよ
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多くの教養・雑学・知識を用いて推理を行います。しかし、それらは直接使う機会はほぼないと思われるものばかりなので、多くの面白い雑学を知ることができる!と思ってこの本を買うのは間違いだと思います。
この本…では序盤に論理的に考えることの重要性を説き、コツを教えているシーンがあり、それを実践している主人公の行動を見て、論理的な思考とはこれだ!と表現しているのではないでしょうか?
この本から論理的思考方法を学び取り、あとは論理的思考の土台である「知識」さえあれば、書籍説明にもある通り「知恵」がつくと思います。 続きを読む投稿日:2013.11.10
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進撃の巨人(8)
諫山創 / 別冊少年マガジン
衝撃の事実が次々と発覚。目を離せない展開!
7
次々と明かされる事実。
そして再び女型の巨人との闘いが始まり、終わる。
前半も驚きの展開だったのに、終盤にも驚きの事実が発覚します。投稿日:2013.11.09
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寄生獣(1)
岩明均 / アフタヌーン
にじみ出るような個性。今読んでも楽しめる昔のSF
7
表現や登場人物の性格は地味で淡々と語られるけれど、展開は劇的で現代でも十分通用する設定と展開。
この作品の登場人物にも当然個性はあります。しかし、口調が特徴的過ぎたり「こんな人は現実には(ほぼ)いない…だろう」と思うような個性ではなく、自然とにじみ出るような個性です。現実に近い故に少しキャラクターの反応が醒めていると感じるかもしれませんが、この漫画を読むと現代の漫画キャラは個性を追い求めて尖り過ぎてる(故に、台詞や行動が特徴的になり、ブレにくいという利点もある)ことも多いなぁと思いました。
個人的に驚いたのは、表紙が主人公ではないこと。読むまでずっと主人公だと思ってました。主人公はこんな好戦的っぽい人物ではなく、ごく普通の少年(優男?)です。表紙になったのは3巻が最初のようですね。
書籍説明にもある「『悪魔』というのを本で調べたが…いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ…」などのダークな台詞、設定と扱い方はや昔のSFで名作として今でも親しまれているような本との共通点を多く感じますし、この作品もその名作のひとつなんだと分かりました。 続きを読む投稿日:2013.11.29