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凹田さんのレビュー
いいね!された数784
  • All You Need Is Kill 1

    All You Need Is Kill 1

    桜坂洋,竹内良輔,安倍吉俊,小畑健

    週刊ヤングジャンプ

    AllYouNeedIsKillを手軽に楽める

    原作から削られているのはちょっとした伏線のエピソードやキャラクターや世界観を知るエピソードくらいで、本筋に差はないのでAllYouNeedIsKillに興味はあるけど小説は少しハードルが高いという方に最適です。 死んでも繰り返す終わらない戦いの中で主人公が少しずつ成長し、荒んでいく様子がリアルに描かれています。 私は小説・漫画ともに読みましたが、漫画の方が先でした(小説も前から興味はありました) とても気に入ったことと漫画の完結が待てなかったことから原作を買ってしまいましたが、少しでもキャラクターや世界観、設定を深く知りたい、感じたいという場合を除き、漫画版のみでも問題ないです。 小説を読んだ方も小畑健さんの綺麗で迫力ある絵を見ることで場面のイメージを補完することが可能だと思います。

    45
    投稿日: 2014.06.19
  • ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです

    ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです

    榎宮祐

    MF文庫J

    第0巻

    ※約100ページ読んだ時点でのレビューです。 ちょっと唐突な過去編スタート。 説明にもあるようにまだゲームで勝負を決める時代になっていない頃の話です。 (一応軽く先まで流し読みしましたが)ほとんどは過去の話で現在の場面はほんの少ししか出てこないよう。 今までは基本的に全編通して、軽いノリ・空白なら勝てるという安心感を持って読むことができますが、今回は全体を通して重い(一部軽い展開あり)・安心できない・ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか結末が予想できない状況が続きます。 重い展開、半分バッドエンドのようなものも、私は結構好きなので全て読んだ後は星5にすると思いますが、 登場キャラのほとんどが(名前だけは出てるキャラもいますが)新キャラで、話の性質もかなり異なるので注意してほしいという考えもあってとりあえず星4でレビューを書かせていただきました。 少なくとも最初はとても戸惑うのは事実です。 あとがきで作者が『0巻』とする予定だったとおっしゃっていましたが、その方がどんな内容か簡単に分かって戸惑いは少なくなったかもしれません。 おそらく今後の話を理解するのに必須になるためだとは思うのですが...。

    2
    投稿日: 2014.05.24
  • テラフォーマーズ 8

    テラフォーマーズ 8

    貴家悠,橘賢一

    週刊ヤングジャンプ

    決死の覚悟を見届けよ

    状況は流動的。いつまでも同じ条件で闘えると思っていれば、待つのは死のみ。 中盤までは順当に進みますが、そこからは驚きの展開の連続です。 もしかするとついてこれない人もいるかもしれませんが、この巻の見所はある男がかっさらうので何とかそこまでついてきてください。 そしてその後、決死の覚悟を持つのはその男だけでないことを知るのですが...。 軍人は皆こんな覚悟を持っているものなのでしょうか...平和な日本で生きてきた私には想像できません。 また、ここに来て新たな技術も登場しますし、飽きがきません。 が、そろそろどう終わらせるのかが気になってきます。 恐らく蛭間一族が日本で色々動くとは思うのですが、果たしてどこまで火星にいる面々をサポートすることができるのでしょうか。 地球でも戦いが起こりかねない気もします。 ちなみに500円に値上がりしたので価格には注意してください。

    8
    投稿日: 2014.05.18
  • ×××HOLiC・戻(2)

    ×××HOLiC・戻(2)

    CLAMP

    ヤングマガジン

    完全に戻ったわけではない

    ところどころで今どういう状況になっているのか暗示するような出来事・台詞があり、対価も意味深。 そして、次巻でとても話が進む気配を漂わせて終了。 もう少し引き伸ばすと思っていましたが、もしかすると5巻くらいで終わるかもしれません。 『夢』オチでないことを祈ります(笑) まぁそうだとしても、もう一歩進んだものだと信じています。

    1
    投稿日: 2014.05.12
  • All You Need Is Kill

    All You Need Is Kill

    桜坂洋

    集英社スーパーダッシュ文庫

    今のライトノベルでは中々ない展開

    気分爽快な終わり方ではなく、渋い終わり方でした(私好み) 最後の展開は現代のライトのベルでは中々難しい終わり方だと思います。もしできたとしても続巻を出して台無しにしそう。 展開がダイジェストのように結構サクサク進んでいくのも現代の作品との違いだと思います。 また、最後のサブタイトル「キラー・ケージ」の意味を知った時、何とも言えない気持ちになりました。 続巻が出ていないのが不思議なほどの傑作ですが、後の展開は読者の想像に任せて書きたい部分を書ききった作品だと感じました。 ちなみに、以前から”読みたい”に追加していましたが漫画化されたものが想像以上に面白くて、原作を読もうと決心させてくれました。 展開も漫画とほぼ変わらず、漫画の完成度も高いので、基本的には漫画でも十分と思います。 しかし、ラグビーの話の詳細(どちらかというと話しかけた相手との因縁)や、ヨナバル先輩の女好きエピソード、夢を見る人々の存在、ギタイの起源の話など(おそらく)漫画にはない話があり、物語を深く知るためには必読です。 (そこまで重要なキャラではありませんが)キャラが一人漫画には未登場なのも大きいですね。

    13
    投稿日: 2014.05.03
  • 進撃の巨人 悔いなき選択(1)

    進撃の巨人 悔いなき選択(1)

    諫山創,駿河ヒカル,砂阿久雁(ニトロプラス),「進撃の巨人」製作委員会

    ARIA

    本編中の回想として出ても違和感がない外伝

    同じく外伝のbefor the fall は大分テイストが異なる上、本編のメインキャラが登場しないため、本編が好きでも万人に薦めることは出来ないと考えているのですが、この外伝は万人に薦めることができると思います。 本編のリヴァイに加え、リヴァイ、キースも登場し、本編中に回想であってもおかしくない出来です! 展開も冗長なところはほとんどないため濃い内容となっています。 絵もかなり本編の雰囲気に近く、アクションも多彩です。 ほとんど本編と同じと言って差支えないと思いますが、強いて差を挙げるとすれば戦闘描写が丁寧であることでしょうか。 これを見ると、本編の戦闘は要所要所を切り取ったような感じのものが多く、この外伝では結果に至るまでの過程も丁寧に描写していると感じました。 これにより、本編に比べて戦闘の勢いがないと感じるかもしれませんが、描写にページを割きすぎて内容が薄いなんてことにはなっていないので好みの範囲だと思います。 ただ、本編でやらないという事は必須ではないということだと思うので、本当に好きで登場キャラの過去を知りたいと言う方にお薦めです。 本編の購入を迷うような方はやはり本編の購入に資金を充てたほうがよいと思います。

    6
    投稿日: 2014.04.15
  • 進撃の巨人 Before the fall(2)

    進撃の巨人 Before the fall(2)

    諫山創,涼風涼,士貴智志,THORES柴本

    月刊少年シリウス

    脱出計画は予想外の展開に

    予想外の人物が再登場し、主人公と出会うことでどんな展開が待っているのか続きを期待させる内容でした。 前巻よりは物語としての面白さが増し、続きが気になる展開でしたが、まだ評価5にするほどではないかな。 やはり、本編と比較すると前巻に引き続き展開が遅いと感じました。 今回、脱出し、調査兵団の馬車に潜り込んで巨人に会い、戦闘を行う、と思い返すと話は進んでいるのですが、とんとん拍子に進んで行って、内容が薄いような気がする。 本編と比較すると登場人物が少なく、会話も少ない(?)からかもしれません。

    3
    投稿日: 2014.04.11
  • 進撃の巨人(13)

    進撃の巨人(13)

    諫山創

    別冊少年マガジン

    何を想い、何を為すのか

    ほとんどの方は予想できていたと思いますが、この巻である事実がほぼ確定します。 その事実は何人かのキャラの思想・行動に影響を与えたように感じました。 まだ今後に繋がる『謎』の段階の段階のものも多いですが、巨人エレンの新たな実験、それに伴って思い出されるエレンの断片的な記憶、クリスタ(ヒストリア)の過去のエピソード等、興味深い情報が出てきます。 また、表面上の平和が訪れ、(作中でも言及されますが)訓練兵団時代のような雰囲気の場面もあります。 余談ですが今回、巨人はほとんど登場せず巨人との戦いもありません。 駆け引きが前面に押し出され、読み味が今までと異なりますが、面白さはそのまま。 『ただ敵を倒せばいい』という展開ではなくなってきてるので、人によっては複雑になってきたと感じるかもしれません。私の弟がそうでした。

    8
    投稿日: 2014.04.10
  • バイオーグ・トリニティ 3

    バイオーグ・トリニティ 3

    大暮維人,舞城王太郎

    ウルトラジャンプ

    巻を重ねる度に面白さが増す。今年発見した作品で一番になる予感

    1巻のバイオ・バグについての講習から、2巻最後に浮上した問題を解決する方法は何となく予想できていたし、期待もしていましたが、まさか3巻でたどり着くのは予想外でした。そしてその後も展開も予想外。 その他にもこの1冊は、 あのキャラがあんな秘密をもっているとは。 まさかあのキャラが再登場するとは。 しかもあれが伏線になっているとは。 と驚きの連続でした。 バイオ・バグの設定も生かしたバトルもあります。 巻を重ねるごとに面白さが増す、今3番目に楽しみな漫画(ちなみに1番目と2番目はテラフォーマーズと進撃の巨人)です。

    0
    投稿日: 2014.03.23
  • バイオーグ・トリニティ 2

    バイオーグ・トリニティ 2

    大暮維人,舞城王太郎

    ウルトラジャンプ

    ”お前さえいえば他には何もいらない”という言葉の持つ意味

    タイトルにもなっている"バイオーグ"がどんな存在なのか明かされます。 また、穂坂の覚悟の描写が良い。 1巻でも仄めかされていましたが芙三歩さんはかなり特別な存在のようで、さらなる秘密が仄めかされますがまだまだ読者に全てが明かされることはなさそう。 最後までこのまま『何となく分かる』程度しか描写されないということはないと思いたいけど、もしそうなってもそれはそれで想像力を掻き立てる良い所かも。 余談ですが、穂坂の頭の光が要所要所で文章になっていることに気づきました(笑) 目立たないところにこういうニヤリとする描写があるのがこの作品の魅力のひとつだと思います。

    0
    投稿日: 2014.03.23