凹田さんのレビュー
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784
このユーザーのレビュー
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進撃の巨人(1)
諫山創 / 別冊少年マガジン
伏線が素晴らしい
181
伏線の作り方が上手いです。
10巻まで読んだ後、また読み直すと~がこんな台詞を言っていたのはこんな意図(意味)だったのか!と気づくことが本当に多く、行き当たりばったりで書いているのではなくて展開、設定…をよく考えて書かれているということが伝わります。
また、アクションが売りの漫画であるにも関わらず、展開が非常に早く内容が濃いのもこの作品の凄いところではないでしょうか。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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万能鑑定士Qの事件簿 I
松岡圭祐 / 角川文庫
Qシリーズ第一弾!推理力は豊富な知識を土台にして生まれる
143
この本では記憶・計算のコツのようなものを説明しているしているシーンがあり、論理的に考え、知識を組み合わせて連想するとこんなことが推理できてしまう、ということを主人公の行動で示しています。つまり、『知恵…がつく』というのは、効率的な記憶方法と活用方法を得るきっかけが書いてあるということを指しているのではないでしょうか。知恵はある程度の知識の上に成り立っているものだと思うので、主人公のような知恵を得るには様々な専門書を読みましょう。
一つ気になったこととしては1巻で一つ事件を解決しますが、それは序章に過ぎず、大きな事件は2巻で完結することです。それが序章であることはたまに挟まれるちょっと未来の話で明確に分かり、え?なんでこんなことになるの?と思わせておいて次巻読まないと理由が分からないのかよ!となっていたのが少し悲しかった。私は既に全巻買っていたので、金銭的には関係なかったのですが、1冊読み切ったら謎が明らかになるワクワク感が裏切られたと感じてしまいました。
...それでも面白かったし、記憶術的なものは確かに使えるかもしれないと感じたので評価は5なんですけどね(笑) 続きを読む投稿日:2013.11.11
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All You Need Is Kill 1
桜坂洋, 竹内良輔, 安倍吉俊, 小畑健 / 週刊ヤングジャンプ
AllYouNeedIsKillを手軽に楽める
44
原作から削られているのはちょっとした伏線のエピソードやキャラクターや世界観を知るエピソードくらいで、本筋に差はないのでAllYouNeedIsKillに興味はあるけど小説は少しハードルが高いという方に…最適です。
死んでも繰り返す終わらない戦いの中で主人公が少しずつ成長し、荒んでいく様子がリアルに描かれています。
私は小説・漫画ともに読みましたが、漫画の方が先でした(小説も前から興味はありました)
とても気に入ったことと漫画の完結が待てなかったことから原作を買ってしまいましたが、少しでもキャラクターや世界観、設定を深く知りたい、感じたいという場合を除き、漫画版のみでも問題ないです。
小説を読んだ方も小畑健さんの綺麗で迫力ある絵を見ることで場面のイメージを補完することが可能だと思います。 続きを読む投稿日:2014.06.19
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進撃の巨人(2)
諫山創 / 別冊少年マガジン
エレンとミカサの出会い
14
エレンとミカサの出会い、そしてミカサがマフラーをいつもつけている理由などが分かる回想があります。
さらに、また新たな奇行種の巨人が登場します。タイトルである進撃の巨人はこの巨人のことを指しているのでは…と考える人もいるはず。
最後に進撃の巨人の中でも重要なファクターが出てきます。
1巻を読んで先が気になった方、必見です! 続きを読む投稿日:2013.11.09
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涼宮ハルヒの憂鬱
谷川流 / 角川スニーカー文庫
ライトノベルの一雛形を作った作品
13
ずっと主人公の一人称で話が進み、地の文の中で色々ツッコミます。今となってはこの形式は珍しくありませんが、一人称作品のいくつかはこの作品の影響があって生まれたものもあるのではないかと思います。
ただ、主…人公の名前があだ名しか出てこないというのは他にないでしょう。
SFの設定もユニークですし、ライトノベル好きも、ライトノベル読んだことがない人も1度読んで見て欲しい作品です。もしかすると一部嫌いなキャラも出てくるかもしれません(私の場合は朝日奈さんが苦手)が、それを補って余りある面白さがこの作品にはあります。
ちなみに一番好きなエピソードは5巻の『射手座の日』です。
2巻目以降は分裂&驚愕を除き1冊で1エピソードとなっていたり複数のエピソードが収録されていたりするので順番の重要度はそんなに高くないと感じると思いますが、前のエピソードの話が出てきたりするので基本的には順番に読んだ方がいいです。 続きを読む投稿日:2014.01.10
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All You Need Is Kill
桜坂洋 / 集英社スーパーダッシュ文庫
今のライトノベルでは中々ない展開
13
気分爽快な終わり方ではなく、渋い終わり方でした(私好み)
最後の展開は現代のライトのベルでは中々難しい終わり方だと思います。もしできたとしても続巻を出して台無しにしそう。
展開がダイジェストのように結…構サクサク進んでいくのも現代の作品との違いだと思います。
また、最後のサブタイトル「キラー・ケージ」の意味を知った時、何とも言えない気持ちになりました。
続巻が出ていないのが不思議なほどの傑作ですが、後の展開は読者の想像に任せて書きたい部分を書ききった作品だと感じました。
ちなみに、以前から”読みたい”に追加していましたが漫画化されたものが想像以上に面白くて、原作を読もうと決心させてくれました。
展開も漫画とほぼ変わらず、漫画の完成度も高いので、基本的には漫画でも十分と思います。
しかし、ラグビーの話の詳細(どちらかというと話しかけた相手との因縁)や、ヨナバル先輩の女好きエピソード、夢を見る人々の存在、ギタイの起源の話など(おそらく)漫画にはない話があり、物語を深く知るためには必読です。
(そこまで重要なキャラではありませんが)キャラが一人漫画には未登場なのも大きいですね。 続きを読む投稿日:2014.05.03