
零戦 その誕生と栄光の記録
堀越二郎
講談社文庫
傑作!
零戦の主任設計士の書いた本だというから堅苦しい技術書を想定していたら良い意味で予想を裏切られた。 筆者が三菱に入った経緯。三菱の仕事の進め方。はじめて任された飛行機の設計。テスト飛行。零戦の設計などなど。それらに加えて、どうやって非力なエンジンを使いながら、航続距離が長く、速く、運動性能の高い飛行機を実現できるのか。その辺りの技術的な話を非常にわかりやすく説明してくれる。 筆者は非常に優れた映像的記憶力を持っている。文章を読んでいるのに、今、まさに飛行機の開発が行われているさまを目の前で見ながら、優れた解説者に実況中継をしてもらっているような。そんな臨調感を感じながら、気がつくと本書を読み終わっていた。 筆者は天才的な技術者であるが、その辺りの小説家が束になっても叶わないほど文才にも恵まれている人だったのだと思った。 本書を読んでからジブリの風立ちぬを観に行った。本書を読まずに映画を見ても十分に楽しめる作品だと思った。けれども、本書を読んでいけばより一層風立ちぬが楽しめるし、堀越次郎の凄さ、零戦の凄さを理解できると思う。
4投稿日: 2013.11.23
たいようのいえ(1)
タアモ
デザート
ヒロインよりも相方の方が
不幸が重なって行き場を失った少女がたどり着いたのが「たいようの家」かと思っていたら、ヒロインよりも相方の方が不幸だったりした。ヒロインと母親の関係が上手くいってないのはよくわかるんだけど、父親との関係が不明なんだよな。それは今後描かれるのか。 作品の雰囲気自体は好きなので継続して読んでいく予定。
1投稿日: 2013.10.09
お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 7
鈴木大輔,閏月戈
MF文庫J
遂に新展開が
夏だ、海だ、とくれば連想するのは水着だけど水着はなかった。 ただ、別の意味でそれに変わる展開はあったのでOK。おにあいのヒロインズは揃いも揃って高スペックぞろいだけど、秋人はそれをも上回る高スペックであることに今更ながら気付かされる回だった。いや、ほんとうに有能すぎる。そうして、後半まさかの新展開へ。そうきたか。このことによって、今後彼らの人間関係がどう変わっていくのか楽しみ。 そう思わせておいて、何事もなかったかのようにハーレムを維持してしまう展開もこの作者だとありそうだけど、、、。
0投稿日: 2013.10.09
アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3
榊一郎,ゆーげん
講談社ラノベ文庫
サッカー
エルビア回かと思ったらサッカーだった。サッカースゲー。ひたすらサッカーが熱い話だった。あと、ブルークがかっこいい。後半はアウトブレイクにはめずらしくバトル小説と化していた。 いよいよ、アミュテック社が攻勢を仕掛けたという感じで面白くなってきた。アニメは1話を観たところ、なかなか良いではないですか。今後も色々と楽しみ。
1投稿日: 2013.10.08
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。2
左京潤,戌角柾
富士見ファンタジア文庫
1巻がおもしろかったのでつづきに手をだしてみた
思ったよりもサービスシーンの多い作品なのな、、、。某魔王さまのヒロインが不憫だ。 さてさて、今回は主人公のライバルだったアイリのターン。業界最大手のアマダが近所に進出してきたことで窮地に陥るラウル達、という展開なのだけど、アマダってあのアマダだよなぁ。いいのかなぁと思うような扱いが、、、、。 相変わらず面白いし、中盤からはバトルもあって盛り上がる。ただ、展開があざと過ぎるのが若干気にならなくもない。
3投稿日: 2013.10.02
勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。(1)
左京潤,森みさき,戌角柾
ドラゴンコミックスエイジ
角川が半額セールやってるしアニメ化するしと思って手を出したら予想外によかった
働く魔王さまの2番せんじかと思ったけど、全然そんなことはなくって面白かった。勇者になり損ねた主人公と魔王になり損ねたヒロインとのマジック家電ショップにおける異世界ファンタジーコメディという感じで中々楽しく読めていたのだけど、後半というか終盤になって一気に熱い展開になってきてどんどん面白くなっていった。主人公がヘタレでなくてちゃんと主人公しているのがよいね。 設定も途中までは現代社会をファンタジーに置き換えただけという印象だったけど、終盤になってしっかり作者オリジナルなファンタジーしている設定も出てきて、その辺りでも評価は高い。 あと店長が最強すぎる。
1投稿日: 2013.10.01
恋愛ラボ 6巻
宮原るり
まんがタイムスペシャル
恋愛ラボ
アニメから入ったのだけど原作もよい。原作のほうも男がでてきてからの方が一気に面白さが加速する。 最近の四コマはみんなそうなのかもしれないけど、作中での時間経過とともにキャラクター同士の関係性がどんどん変わっていくのが面白い。今期アニメで注目の四コマ原作アニメと言えば他に金色モザイクがある。ああいう、女の子同士がいつまでもキャッキャウフフしている話も悪くはない。恋愛ラボも最初は女の子だけで妄想を膨らましてキャッキャウフフしている話だった。 でも、あえてそこで火中の栗を拾いにいく。話を女子高の外へも広げ、男キャラを登場させ、リコやマキとのフラグもしっかり立てて、恋愛マンガへと突き進む。そんな恋愛ラボが大好きです。 宮原るりって聞いたことあるなぁと思っていたら、河合荘の人でもあって、リアル恋愛方面に進行するのは必然だったという気もしなくはない。それはともかくアニメ二期あるといいなぁ。
0投稿日: 2013.09.24
