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レビューネーム未設定さんのレビュー
いいね!された数32
  • 冴えない彼女の育てかた9

    冴えない彼女の育てかた9

    丸戸史明,深崎暮人

    富士見ファンタジア文庫

    振り出しにもどる。というか、もう一度仕切り直しといった感じ

     というわけで、ゲームをリプレイするかのような既視感があり、少々うんざりしたのも事実。 これまでは加藤をメインヒロインにしたゲームを作るというのが主人公たちのゴールだったわけだけど、今度のヒロインは英梨々。  まぁ、延々、主人公の独白みたいなシーンだった。  次巻は本作の裏側、ガールズサイトを描いたものになるらしい。こっちは結構楽しみかも。

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    投稿日: 2016.01.20
  • 敵は海賊・猫たちの饗宴

    敵は海賊・猫たちの饗宴

    神林長平

    ハヤカワ文庫JA

    猫ですかー。

    みんな猫になってしまえー。  まさか本当にそういう話だったとは。一作目の海賊版ではまだ文書がこなれてなくて、映画の脚本をそのまま読んでいるような印象だったけど、本作に至ってはそういう要素は全くない。さすが神林長平。  そうして、結構深刻な事態になっているにも関わらず例の3人に緊張感がないのが相変わらず楽しい。  それにしても、ラジェンドラが対コンピュータ戦に特化しているという設定は本当に時代を先どして言いだんだなぁと感心することしきり。  今読んでも全く古さを感じない。  今風なら、コンピュータ破壊ビームでなくウィルスをバラまくところだけど。  まぁ、本書刊行時に社会インフラのバックボーンとしてコンピュータが必須になるなんて予測した人はほとんどいなかっただろうけど。  

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    投稿日: 2015.12.12
  • 覇剣の皇姫アルティーナIX

    覇剣の皇姫アルティーナIX

    むらさきゆきや,himesuz

    ファミ通文庫

    レジス & ラトレイユ

    レジスとラトレイユの共闘。序章、第一幕といったところか。色々と話は動いているのだけど、どういう決着がつくのかは次巻に持ち越しといったところか。  それにしても、バスティアンが新自由主義に感化されるあたりは色々と不安になってしまう。次、どう動くか。まぁ、レジスが勝つんだろうけど、、、。

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    投稿日: 2015.12.02
  • エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 2

    エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 2

    東龍乃助,みことあけみ,汐山このむ,貞松龍壱

    MF文庫J

    この展開は予想しなかった

    絶望的状態からの一発逆転。 1巻と同じような展開でいくのかと思っていたら、フルメタルパニックだった。いい意味で予想を裏切られて良かった。 最後はきっちりカタルシスを準備して盛り上げてくれる。  次も楽しみ。しかし、あーいう形で葵が活躍するとはおもわんかった。 

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    投稿日: 2015.11.29
  • ストライク・ザ・ブラッド8 愚者と暴君

    ストライク・ザ・ブラッド8 愚者と暴君

    三雲岳斗,マニャ子

    電撃文庫

     古城とアブローラの過去

    気がつくと監獄結界に監禁されている古城と浅葱。目の前には那月ちゃん。 本作はある意味、ストライク・ザ・ブラッドという作品のピークになるだろうなと思った。 アブローラが魅力的な話だよな。 ストブラは古城たちのメインストーリーのバックで大人たちのサイドストーリーが動いていて まぁ、それが古城の母親の三森だったり、父親の牙城だったり、獅子王機関の幹部だったり、まぁ、他にも色々といそう。 で、彼らとは別の次元で動いているのが那月のような気がするんだよなぁ。深読みしすぎかもしれないけれど、、、。 あと、浅葱はやっぱりなんか裏があるよなぁ。 話は変わるけど、古城の代表的な掌獣がライオンで雪菜が所属しているのが獅子王機関でなんでそんなにライオンがでてくるんだとおもっていたけど最近、その謎に得心がいった。  ようするに、あれだ。ライオンの群れと一緒。雌ライオンが獲物を追い詰め、最後のとどめをハーレムの主である雄ライオンが刺す。  作者は最初っから大所帯のハーレムものにする気だったんだな、、、。

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    投稿日: 2015.04.15
  • 飛行士たちの話

    飛行士たちの話

    ロアルド・ダール,永井淳

    ハヤカワ・ミステリ文庫

    珠玉の短編集

    おそらく、ダールの代表的な短編集である 「あなたに似た人」よりもおもしろい 第二次世界大戦中 ダールの実体験が下敷きになっている。  主人公そのものがダール本人 というのは少ない  主人公と関係が深い サブキャラ ダールである のっぽのイケメン ダールと思っておけばよいのか(笑) あきらかにファンタジーな話がある。実体験にしか思えない話もある 売春宿の強突張りおばさんの話とか  あなたに似た人 よりも作者の筆が載っているのが分かる  おそらく、ダールの人生でもっとも濃密で輝いていたのは飛行士時代だろう。それ以降の人生は彼にとって色あせたものだったのかもしれない。  異国の風俗がおもしろい 異世界情緒がたっぷり 何が起きても、現実ではありえないことが起きても、あり得るかもしれないという説得力がある  アマゾンのレビューを読むと デビュー作であるため あなたに似た人 よりもあら削りな部分があるという意見がある  僕は「飛行士たちの話」の方が逆に勢いがあって好きだ あなたに似た人は賭に関する話がおおすぎる 妙にひねくりすぎた嫌いがある  本作は人間の命が紙くずのように軽い。それが、妙に物語に説得力を与えている。 あっけないほど人の命の価値が低い。はっとするほど美しい風景の描写。幾つかの話は実話であろう。極めてリアルな話である。 それなのに延々と白昼夢の中を彷徨っているような感覚を覚える。  戦闘 異国情緒 我々から見た 非日常における日常性 奇妙な味わい ダールの真骨頂が凝縮されている。

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    投稿日: 2015.04.15
  • ストライク・ザ・ブラッド11 逃亡の第四真祖

    ストライク・ザ・ブラッド11 逃亡の第四真祖

    三雲岳斗,マニャ子

    電撃文庫

    11巻というよりは全体の感想なんだけれども

     アニメを見始めてから原作に手を出したパターン。世界最強の吸血鬼となってしまった暁古城とその監視役に選ばれた姫柊 雪菜。さらにそれを取り巻く人々の物語なんだけど。そういうあらすじとはちがってかなりお気楽な中に設定満載のハーレム作品だった。  基本的なストーリーは、毎回ヒロインが登場し、古城がトラブルに巻き込まれる。ピンチに陥ったところでヒロインの血を吸って新たな眷獣を呼び出して事件は解決。新たなハーレム要因が追加されると言った具合。  もちろん、微エロは必須。  まるで、時代劇のようにワンパターンの繰り返しだけど。爽快感はあるし、主人公達が深刻なトラウマを負うこともないので安心してみられる。  作者によると、吸血鬼物としてはひねってあるらしい。舞台は明るい陽光の差す南国の人工島。作品のイメージカラーは青。と言った具合に。   ただ、それが以外にもライトノベルとしても結構変わった作りになっているように思う。  それは大人が大人としてきちんと役割を果たしているということ。  一般的にラノベに出てくる大人というのは、最初から出てこないか、出てきても役に立たないか、最悪、若者達の邪魔をする存在だったりする。  暁古城というのは、12体の眷獣を持っているが実際に掌握しているのはそのうちの一部でしかない。全ての眷獣を従えたときにおそらく世界最強の吸血鬼は誕生する。が、今はまだ半人前である。  様々なトラブルを乗り越え、ハーレム要因を増やしていくことで古城は成長していくのだけど、それを周囲の大人が全力で助けてくれている。というのがストライク・ザ・ブラッドという作品なのだ。 古城のフォロー役の大人として一番わかりやすいのが、空隙の魔女こと南宮 那月だろう。  また、ストーリーも古城達のメインストーリーのウラで大人達のサイドストーリーが進行していて、そういうときは本編にも深みが出て面白い。 天使炎上は、ある意味、叶瀬 賢生の物語であるし、観測者たちの宴のサイドストーリーの主人公は那月である。  現在、小説は途中半分ほどすっとばして11巻を読んでいるが、古城の父親である牙城の話が面白い。  そうして、大人達の側は結構深刻なストーリーが進行しているみたいなのだ。断片的にしか描かれないので分かりにくいのだけど、、、。 作者によると本編はそろそろ終わりが見えてきたらしい。それが終わったらぜひ、大人達の濃密なサイドストーリーを読んでみたいと思う。

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    投稿日: 2015.04.15
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9

    やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9

    渡航,ぽんかん8

    ガガガ文庫

    八幡が変わりつつあるのがうれしくもあり哀しくもあり

     意識の高い人(笑) 今回は八幡の一人ちゃぶ台返しはありませんでした。進化ではあるのだけど、八幡の尖った部分がなくなってしまったと言えなくもないわけでそこは残念。でも、これまでの八幡一人が泥をかぶるような方法では早晩行き詰るのは間違いないわけで、、、。  八幡の間違った青春も終わりつつあるのがなんだか悲しい。 今回八幡の生き方というか方法論に変化が見えたということでは進展があったのだけど、奉仕部の三角関係は一時保留みたいになっている。次はこっち方面も進展させて欲しいなぁと思う。    あと、葉山が何を企んでいるのか、今回、葉山の件に限らず、色々と複線が張り巡らされていて、それがどう展開していくのか興味深い。  最後に、ディステニーランドの件はどうみてもリア充の集団にしかみえん。

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    投稿日: 2014.05.03
  • 宇宙兄弟(19)

    宇宙兄弟(19)

    小山宙哉

    モーニング

    表紙の日々人のポーズが感慨深い

    宇宙兄弟が凄いのは、これだけ続いていてもマンネリ感とか失速感を全く感じさせないところだ。  さて、今回で物語りは一区切りついた。仕事をなくし何者でもなくなった六太は宇宙にはまだいけていないものの、とうとう本物ノン宇宙飛行士にはなった。対する日々人は。 ある意味、六人と日々人の立場が入れ替わってしまった。でも日々人は兄弟で月に立つという夢はあきらめない。日々人凄いな。  そうして六太も日々人を信じている。二人とも寝てもさめても宇宙のことばかり考えている。本当に宇宙兄弟だな。次から物語が大きく動き出しそうな予感がある。 これであきらめないのが日々人の凄いところだけど。  

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    投稿日: 2014.04.25
  • ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4

    ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件4

    野村美月,karory

    ファミ通文庫

    シャールくんがハーレムを構築する裏で色々とはかりごとが進行してそうな予感。というかそっちをメインにしてくれ

    面白いんだけどそろそろ城中での家庭教師の話もまんねりが出てきた気がしなくもない。そろそろ、本筋の裏で起こっている出来事(グリンダがやってること)をメインにストーリーを進行して欲しいところ。  あと、オーランドの姫様かわいい。  

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    投稿日: 2014.04.03