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nakさんのレビュー
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  • ハイキュー!! 22

    ハイキュー!! 22

    古舘春一

    週刊少年ジャンプ

    ライバル高!音駒巻

    主人公の烏野高校の面子は数ページ(数コマ?)しか出ていないですが、音駒vs梟谷、vs戸美、いやー面白い!試合展開が面白くて、密度の濃い一冊になっています。 音駒で言えば、今まで目立っていた黒尾、リエーフ、研磨達じゃなくて、リベロの夜久さん(表紙の人)がカッコイイ。他の連中は呼び捨てでもいいですが、夜久さんだけはどうしても、さん付けしたくなりました。 相変わらず少ないページ数での人物への性格付けが上手いです。これだけ登場人物が多いのに「どういうキャラだっけ?」ということがなくて、あまり混乱しないというのは何気にすごいことだと思います。

    1
    投稿日: 2016.07.17
  • Over Drive(1)

    Over Drive(1)

    安田剛士

    週刊少年マガジン

    世紀の大失速漫画(期待値が高かっただけに...)

    DAYSをまとめ読みしたついでに同じ作者の本作を久々に読み返しました。実は私、この作品はあの「シャカリキ!」をも超える自転車漫画になると期待していた時期がありました。それぐらい熱かった。ただし、主人公が文字通り最初のレースで坂を登りきるまでです。それ以降は坂道を転げ落ちるというよりも、崖に垂直降下する勢いで失速してしまいました。なぜ急にあんなに登場人物を増やしたのか。感情移入もできないうちからそれらのキャラの掘り下げを行うことで増長な展開になり、いまいち盛り上がらないレースをダラダラ続けた結果、結局打ち切りという...、どうしてこうなってしまったのか今だに理解できません。本当に心の底から残念だったと思った漫画です。

    2
    投稿日: 2016.07.05
  • DAYS(17)

    DAYS(17)

    安田剛士

    週刊少年マガジン

    1巻から現時点で既刊している17巻まで一気に読みました。

    最初の頃の感想になりますが、キャラの性格付けと笑いのセンスが少々イタいと感じたことと、また、肝心のサッカーの場面も作者なりのサッカーに対する美学、こだわりは感じるのですが、それが表現しきれていないのか、主人公の泥臭いプレイは好みではあるものの、サッカーのロジックを感じさせるようなサッカー漫画としての魅力はあまり感じませんでした。 と、結構ひどい事を書いていますが、このように最初のうちはあまり良い印象は無かったです。それでもストーリーは嫌いではないですし、なにより主人公のひたむきさ、献身、まわりにエネルギーをを与えてくれる向上心と泥臭さには魅力を感じ、どんな風に成長していくのかが楽しみで結局17巻まで一気読みしてしまいました。 読んでいく内に、キャラの性格付けの部分については「味」として慣れましたし、笑いの部分はもうこういうもんだとスルーできるようになりました。サッカーのシーンも主人公の成長に合わせて、またその他のキャラへの感情移入が進むにつれて、徐々に面白くなってきています。 それにしてもろくに運動もしていなかったサッカーど素人の主人公が全国優勝を狙うようなサッカーの名門校で1か月でレギュラーの座を掴むというのはちょっとやり過ぎで、精神面での厳しさとそれによる爆発的な成長への兆しは丁寧に描かれていますが、走ってばかりでいつボールを扱う技術を向上させたのかの描写がほとんど無いのはいかがなものか、とは思いましたが、まあ面白いからいいのかな?どうもこの作者はスポーツ初心者の主人公が試合でいきなり活躍する展開が好きなようです。

    3
    投稿日: 2016.07.05
  • 僕のヒーローアカデミア 9

    僕のヒーローアカデミア 9

    堀越耕平

    週刊少年ジャンプ

    巻を重ねる毎に面白くなっている印象です。

    この作品の良い点を上げると... ・敵、味方の強さのバランス感覚が絶妙 ・登場人物は多いが、ストーリーの中心になる部分に重きをおいて、それ以外は結構ばっさり切っているのでテンポが良い。 ・様々な「個性」を持つ魅力的なキャラ達 ・主人公である出久を通して楽しめる王道成長ストーリー 等々、たくさん上げられますが、一番評価したいのは生徒達、子供キャラと先生達の大人キャラの描き分けです。子供の未熟さ、大人の頼もしさ、生徒達はやっぱり子供だし、先生達は大人なんだなあと自然に思えるところが上手いです。大人と子供のキャラ達が良い面、悪い面をそれぞれ活かして活躍する作品は案外少ないんじゃないでしょうか? 今、次巻を楽しみにしている漫画の中でもかなり上位に上がってきている作品です。

    6
    投稿日: 2016.06.22
  • 僕らはみんな河合荘(8)

    僕らはみんな河合荘(8)

    宮原るり

    ヤングキングアワーズ

    麻弓さんがこの作品の面白さのバラメーター。

    今巻は女性陣が特に良かったです。彩花さんも良かったですが、個人的には麻弓さん押しです。一時期あまりにもやり過ぎていましたが、ここ最近はいい感じです。 麻弓さんの筋金入りの性格の悪さとスタイルの良さは半端ないですが、この巻ではそれ以外の麻弓さんの色んな一面を魅せてくれました。ここまでの8巻まで通して読むと、麻弓さんが「いい感じ」の時程、この漫画は面白いと感じたような気がします。 主役の宇佐君や律ちゃんはやりとりのかわいらしさと恥かしさに見悶えながら愛でるキャラに対して、周りを固める毒を吐く女性陣のキャラは、会話のひどさが笑いを誘う面白さのパラメータです。

    4
    投稿日: 2016.06.18
  • ベイビーステップ(40)

    ベイビーステップ(40)

    勝木光

    週刊少年マガジン

    プロの洗礼

    プロの世界。海外での試合に精力的に動くエーちゃんですが、環境や言語、移動時間に、金銭面、そして試合と、うわぁ、色々厳しい。 それでもなんなんでしょうか。特別面白い試合があったわけでも、エーちゃんがめちゃくちゃ活躍したというわけでもないのに、このワクワク感。動きのある描写はすごくレベルが高いし、ストーリーはもちろん面白いんですが、なによりこの作者は純粋に「漫画」が上手いんですよね。今巻で言えば「えっ」て言うような予想を裏切る展開と、後半にかけて読んでいて徐々に盛り上がってくる話の進め方、そして最後の引っ張り方も絶妙です。 それにしても景山、シレッと成し遂げたw

    4
    投稿日: 2016.06.17
  • 服なんて、どうでもいいと思ってた。 3

    服なんて、どうでもいいと思ってた。 3

    青木U平

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    ファッション業界と女性の一面を揶揄した作品

    1巻購入後、次巻を購入するか迷うくらいに個人的には微妙な作品だったのですが、半額セールだったので思わず2巻、3巻とまとめて購入してしまいました。 一気に読みましたが、やっぱり微妙w それでも1度だけ声を出して笑ってしまった場面もあったりと、一応最後まで無事に読めましたが、3巻の途中から作品の雰囲気が変わってきて「あっ、3巻で終わるな、この作品」と思わせる展開に思わず苦笑。 そしてそれがまた目を覆いたくなるようなひどい展開で、ギャク漫画とはいえ、よくファッション業界を取り上げる気になったなあというストーリーと絵からにじみ出るダサさ(これはこの作品では褒め言葉になってしまうかも)。なぜあんな大仰な展開にしたのかw まあそれでも、作者がファッション業界に対して皮肉りたくなる気持ちはわからなくもないです。「ファッションは言ったもん勝ち」とか「なぜこんな布切れが何十万円もするんだ」とか共感できなくもない部分は確かにあります。 ただそれだけではないのがファッション業界の恐ろしいところで、「いい値段」がするものは、確かに「いいもの」が多いです。もちろんお店の雰囲気や、高い買い物をしたという満足感からくるプラシーボ効果も多分にあるのでしょうが、一度質の良いものを身に付けたときの「シュッとする感じ」を覚えるとなかなかグレードを下げれなくなってしまう怖さがあります。 なんというか、ファッション業界というのはAV機器とかと同じように、一種の「オカルト」も入っているなあ、とここまで書いていてふと気づきました。

    3
    投稿日: 2016.06.13
  • ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました

    ダメな自分を認めたら 部屋がキレイになりました

    わたなべぽん

    コミックエッセイ

    この手の本は定期的に買うようにしています。

    この本もご多分に漏れず、物を減らす、使わないものを捨てるという内容で、汚部屋で整理整頓できなかった自分がこんなに変われました的な自己体験型のコミックエッセイになっています。 元々きれい好きで整理整頓そのものを仕事にできるような専門家の本より、自分の過去をずけずけとディスっている分、読んでいて身につまされる読者も多いのではないでしょうか?「持っているだけで安心するもの」、「それさえあればデキる自分でいられる」等々、イタいところをついてきます。 部屋をキレイに出来ないというのは、技術的な面より、精神的な面の方が重要なので、専門家が書いている本が自己啓発本になってしまうのはそういうわけなのでしょうね。 自分は部屋を普段はキレイにしているほうだと思いますが、それでもゆっくりジワジワと、どこか特別汚いとか整理していないわけでもないのにどことなく雑然としてくるという摩訶不思議。 まあ実際は不思議でもなんでもなく、原因ははっきりしています。物が増えてくるからです。片付け本には新しい物を買ったら古いものを捨てるとか、スペース以上に物は買わないようにするとか散々書いてありますが、これが本当に難しい。長い時間をかけていつの間にか増えていて、捨てるタイミングが掴めません。そういう訳でこの手の本を定期的に購入して、整理するモチベーションを上げ、行動に移すきっかけにしています。

    8
    投稿日: 2016.06.11
  • アルスラーン戦記(5)

    アルスラーン戦記(5)

    荒川弘,田中芳樹

    別冊少年マガジン

    アルフリード登場!

    原作の小説を読んだのは20年以上前ですが、当時は何度も読み直して細かいところまで覚えていたつもりでした。アルフリードはある意味で完璧(絵の才能は除く。)な人物であるナルサスを唯一タジタジにできる楽しいキャラです。それなのにアルフリードの存在そのものを素で忘れていました。3巻の感想で最初期の主要人物が揃い踏み!とか書いているのが恥ずかしい。 ところでナルサスの絵の才能についてですが、実は前衛的過ぎてアルスラーンの時代では理解されていないだけとかないですかね。それでもって当時その才能を見抜いて宮廷画家に抜擢したアルスラーンを後世の歴史家、芸術家たちがアルスラーンの芸術的センスを高く評価するとか...、色々妄想すると楽しい。

    6
    投稿日: 2016.06.11
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか10

    ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか10

    大森藤ノ,ヤスダスズヒト

    GA文庫

    救いはあるが、モヤモヤ感が半端ない。

    9巻冒頭での理性を持つモンスターとの出会いからこの10巻の終結まで、特に本巻の不愉快きわまりない展開にずーっとモヤモヤしながら読み終えました。今回の物語の性質上やむを得ないとはいえ、きつかった。でもこの展開、否が応でも次巻に期待感が高まります。スッキリした展開を望むなら次巻の発売を待った方が良いかもしれません。まあ、次巻でスッキリするかどうかわかりませんが。 この10巻の表紙のイラストを見たとき、何でこんな表情なの?、全然ベルっぽくないじゃん。とか思ってごめんなさい。

    9
    投稿日: 2016.05.28