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nakさんのレビュー
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  • 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部 「本がないなら作ればいい! 1」

    本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部 「本がないなら作ればいい! 1」

    鈴華,香月美夜,椎名優

    コロナ・コミックス

    ちょこちょこ動くマインがかわいい。

    小説原作のコミカライズです。原作の小説が恐ろしく読みやすく、描写も丁寧なので、あえてコミックで読む必要性は高くないかもですが、この作品のファンとしては購入しないわけにはいきません。やはりちょこちょこ動くマインを見るのは視覚的に楽しく、可愛らしくて良かったです。 原作の文章からにじみ出るユーモアの部分が弱くなっているような気がしないでもないですが、絵に違和感もなく、エピソードも丁寧に描かれていてコミカライズとしてはかなりの好感です。 ただ流石にコミックで一巻だけだと話が全然進みません。だいたい原作小説一巻の三分の一ぐらいの消化で、コミックのページ数も160ページとちょっと少な目です。 コミック単独でも楽しめるとは思いますが、個人的には小説の視覚的補完としてのファンブックくらいの位置付けで次巻以降も読みたいと思っています。

    6
    投稿日: 2016.02.05
  • 異世界居酒屋「のぶ」(1)

    異世界居酒屋「のぶ」(1)

    蝉川夏哉,ヴァージニア二等兵,転

    角川コミックス・エース

    「トリアエズナマ!」

    本作は店ごと異世界へ転移した居酒屋「のぶ」を舞台に、そこにお客として訪れる現地の異世界人(?なんか変な言い方)が日本の居酒屋で出される料理に驚き、その反応を楽しむ料理漫画でしょうか?訪れるお客さんが各話の主人公になっています。 世界観は「ヨーロッパ中世の街並み」の一言で説明を放棄できる(笑)西洋ファンタジーのテンプレ異世界っぽいです。店だけ転移しても食材・調味料はどうしているの?と思いましたが、どうやら裏口が現代に繋がっているっぽいです。(「っぽい」が多いのは一巻では詳細は語られていないからです。) この作品はネット小説のいわゆる「なろう系」ではよくある設定の一つなので、当初私は別作品のコミック化と勘違いしていました。似たような設定をどのように味付けしていくのかが、この手の作品の楽しみ方の一つですが、今のところ全体的にちょっとキャラが弱い気がします。(料理は美味しそうです。)今後どうなるか楽しみです。

    8
    投稿日: 2016.02.05
  • 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いII」

    本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いII」

    香月美夜,椎名優

    TOブックス

    ついに...完成...。

    個人的には紙の本そのものはスペースを圧迫する邪魔なもので、中身が全てという認識(電子書籍派)の私には1巻でマインが本がないなら自分で作るとなった時、中身全部知っている本を作って何の意味が?という感じで当初はマインの心境がいまいち理解できませんでしたが、マインの読書好きは知識欲を満たすものというよりも、本の手触り、インクの匂い、ページをめくるという行為そのものが好きな「本フェチ」だったわけです。 「本フェチ」そのものは今でもよく理解できていませんが、ないない尽くしで始まった本作りもようやく完成し、万感の思いで喜ぶマインの描写にはこっちまで胸が熱くなりました。 本作りについては一段落はつきますが、物語は落ち着きません。というよりこれからが本番という感じです。いよいよ貴族との係わりが始まり、これまで所々でしか描写のなかった魔力、魔法といったファンタジー成分がようやく出てきました。めずらしく戦いのシーンもありと盛りだくさんです。 そして今巻のエピローグ...、この作品はネット小説として読んでいたころから滅茶苦茶好きな作品なのですが、今思えば、今回のエピローグに当たる部分を読んで、本当の意味でこの作品を、マインというキャラを好きになったような気がします。ホロっときました。

    8
    投稿日: 2016.02.04
  • 神様がうそをつく。

    神様がうそをつく。

    尾崎かおり

    アフタヌーン

    切なく清純な恋話

    「悪いことだってわかっていてても それしかできない時って どうしたらいいの!?」 前半の危なっかしくもあまくせつないお話から後半の息の詰まるような展開は、表紙の二人、なつると理生だけでなく、なつるの母親、理生の父親、それぞれの内心に思いを馳せ、色々な感情が溢れてしまいました。 世の中には理不尽さと、どうしようもない現実を認識しはじめる11歳という年齢の持つアンバランスさが絶妙なバランスで物語を支えています。 ストーリーも好きですが、とにかく魅せ方が上手いです。最初の数ページ目の理生の登場シーンから一気に引き込まれました。重いお話ですが、読了感も良く、一本の映画を見た気分です。 あと、1巻となっていますが、完結しています。

    6
    投稿日: 2016.01.20
  • 路地恋花(1)

    路地恋花(1)

    麻生みこと

    good!アフタヌーン

    路地裏の人間模様

    古都の街外れの路地にある長屋に集う若手の作り手たち。製本屋、銀細工職人、絵描き、小説家、キャンドル職人と、創作、ものづくりを仕事としている住人たちのお話です。 あったかい話。ちょっと怖いかもしれない話。かわいい話。せつない話。けれどもどのお話も「いい話」です。いろんな人間模様が楽しめます。 この筆者のほんわかした、それでいてどこか浮世離れした人間を描く作品が好きです。

    4
    投稿日: 2016.01.14
  • ベイビーステップ(38)

    ベイビーステップ(38)

    勝木光

    週刊少年マガジン

    ジリジリとした緊張感

    38巻356話「なっちゃんち」。38巻最初の話なのですが、なっちゃんちでいきなり二人きり!このお約束wイチャコラっぷりにごろごろと転げ回りたくなる展開は流石です。 それはともかく、全日本選手権もいよいよ終盤に差し掛かり、ベスト4が出揃います。難波江VS池、門馬VSエーちゃんの試合序盤がメインです。 やはりこの作者の緊張感の表現とそこに至るまでの過程の構成は本当に上手いと思います。まだまだ試合の序盤ですが、先の展開を否が応でも期待してしまいます。 それにしても内容は濃いのに「えっもう終わり?」という感じで続きをすぐ読みたくなって困ります。

    5
    投稿日: 2016.01.14
  • 服なんて、どうでもいいと思ってた。 1

    服なんて、どうでもいいと思ってた。 1

    青木U平

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    作者自身が服なんてどうでもいいと思ってそう。

    コミックフラッパーは試し読みができないものが多いため、購入するのは(雑誌は基本的には読まないので)イチかバチかになるのですが、半額セールだったので思い切って購入してみました。 導入部が監獄学園みたいなノリで入ったので、「うわ、失敗したかも(監獄学園は個人的には生理的に受け付けず、2話読んだところで脱落しました。)」と購入直後に思いましたが、脱落することなく全部読めました。 内容は全然違っていて、女性ファッション雑誌の編集にファッションに縁もゆかりもない男たちが会社の人事で異動させられ、これまでの常識が通じない世界で右往左往する様で笑いをとるギャグ漫画ですが、笑えるというよりは「あ~そういう一面もあるかも」とか、「なるほどね」という共感ものといった印象でした。 あと、男性陣の服に気を使っていないのは設定上問題ないのですが、編集部の女性陣もそれほど気を使っているように見えないが少し気になりました。(気合が入りすぎてもおかしなことになりそうですが)そのあたりは結構適当な感じを受けました。 評価としては面白くないわけではありませんが、ちょっと私の笑いのツボとは違いました。個人的には可もなく、不可もなくという感想になってしまいましたが、1巻の最後の引きで2巻からどうなるのか少し気になり、2巻を購入するかどうか迷っています。

    9
    投稿日: 2015.12.28
  • ちおちゃんの通学路 1

    ちおちゃんの通学路 1

    川崎直孝

    MFコミックス フラッパーシリーズ

    何故か負けた気分...。

    この1巻の表紙だけ見ると18禁のアダルト作品かと見間違いそうな絵、構図になっていますが、内容はあらん限りのギャグ漫画です。 第一話では徹夜でゲームをして(主人公のちおちゃんはゲーム廃人)、そのまま校に行くはずが玄関で寝入ってしまい、遅刻しそうになるところから始まります。ここを曲がれば学校まで一直線というところで工事中で道路が封鎖。迂回しては間に合わないという状況でちおちゃんがとった行動は?といった感じで始まります。 これがまたくだらないw アホらしいことこの上ない内容ですが、笑ってしまっては負けを認めざる得ない。(なんか突っ込んだら負け、笑ったら負けみたいな気分になった…)声を出して笑ってしまいました。 もちろん、ギャク漫画なので人は選びますが、ハマった人は爆笑できるでしょう。ただ、私は3巻まで一気に読みましたが、常に高いテンションで展開するので、若干くどいと感じた部分もあって、ちょっと疲れました。一気読みしなければ、そうは感じなかったかもしれません。

    6
    投稿日: 2015.12.28
  • 甘々と稲妻(5)

    甘々と稲妻(5)

    雨隠ギド

    good!アフタヌーン

    お父さんが頑張り屋さんすぎる。

    つむぎの愛くるしさとお父さんとのほっこりするやりとりを楽しむこの漫画ももう5巻です。つむぎも徐々に成長し、今巻で年長さんです。 それにしてもこのお父さん、妻に先立たれ仕事をしながら料理を覚え、今巻ではなんと娘の誕生日の為にドレスまで縫ってしまいます。普通はここまでしないというか、思い付きもしません。つむぎのためにやったことがないことに挑戦する姿は、つむぎの成長する姿とともに眩しいです。 ここまでやってくれる姿を観ているからこそ、つむぎがいい子に育つんですね。 表紙のお父さんの表情がまた良いです。

    8
    投稿日: 2015.12.27
  • 恋愛怪談サヨコさん 8巻

    恋愛怪談サヨコさん 8巻

    関崎俊三

    ヤングアニマル

    なんか綺麗に終わったw

    サヨコさん、最終巻です。いや~、いいキャラでしたサヨコさん。現実にいたら只のイタイ人ですが... でもサヨコさんもそうですが、稲葉君も地味に突き抜けています。今巻は輪にかけて斜め上をいってました。何?この唐突な展開w これぞ「恋愛怪談サヨコさん」の真骨頂! 最後まで楽しませてもらいました。

    4
    投稿日: 2015.12.27
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