ecotさんのレビュー
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未来の年表 人口減少日本でこれから起きること
河合雅司 / 講談社現代新書
我が子供達へ
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以前に読んだ、
2050年の世界―英『エコノミスト』誌は予測する
https://ebookstore.sony.jp/item/LT000033994000439745/
を思い出しな…がら、読み進めていった。
これまでも、これからも世界で起こることは、人口の増減に大きく関係してくる。そのことについては、上記の本でなるほどと、よく分かったつもりになっている。
そして、日本の高齢化について、実態はどうなのかを知りたくて、この書を手に取った。
人口問題を考える上で気をつけなければならないのは、人は年を重ねると言うことである。
何を今更と言われるかもしれないが、私は今から20年前は子供の親になる準備の時期であったが、少し気が早いが孫を迎える寿日期間に入っていると言う方が正しい時期に入ってきている。
そう、人は年を重ねる。
年齢別の人口動態も、同じように変化していく。それを見越して物事を考えていかなければ、判断を見誤ってしまう。
簡単なことのようで、狐につままれたようになりそうな、全員を説得するには非常に難しいことである。
この書の中には、それらが丁寧に説明され、さらにこれからの処方箋が書かれてある。突拍子も無いことのようにも思えるが、これまでの常識を疑い、新しい常識を構築していく必要があると思う。 続きを読む投稿日:2018.01.02
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ついにあなたの賃金上昇が始まる!
高橋洋一 / 悟空出版
国の借金が1,000兆円を突破、どんどん膨れ上がっていく。
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良く聞く話であるが、何故とっくに破綻しても良さそうなのに、破綻しないのだろう。この問に答えようとしている本を気に掛けていたのだが、ついに購入して読破した。と言うか、あっという間に読み切ってしまい、少し…拍子抜けしてしまった。
国の借金、この場合は国債を資本金と考えた場合は、通常の会社と同じ事になる。そう考えると、日本は現時点ではひどい状態では決してない。
なるほど、その通り。
その他、パチンコと、カジノについての考え方も、なるほどと思える内容であり、賛同できる。
しかし、気になるのは、最終的に増え続ける資産、負債という数字はいつまでも増え続けるのだろうか。昨今株式で行われている、切り下げが強制的に行われないと、いつまでも数字だけが増えていくようで、誰もよく分からない世界になってしまうのが怖い。 続きを読む投稿日:2017.11.06
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世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
ピョートル・フェリークス・グジバチ / SBクリエイティブ
世界は変化し続け、それに対応して行くには。
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以前と比べると、メールが入ってくる量を制限したので、メールの量は少しは少なくなったが、それでも必要なの?と思えるメールも入ってくるので、この本はと思い、手に取った。
書いてある内容は、これまで読…んできた本とそれほど変わっている内容ではない。
実は一番気になったのは、AIについて記されていることである。最近のこの手の本にはそうなのかもしれないが、AIが人間に取って代わることを想定しており、何が必要とされ、何が必要とされないであろうかが書かれている。
最後に、著者はポーランド出身で国家の変遷を見ながら、成人し現在日本に移り住んでいる。日本においても、この数十年は大きな変化が無かっただけであり、今後様々な変化が起こるべくして起こるであろうと考えている。この考えは、私たち皆が持ち合わせるべきであろう。
続きを読む投稿日:2017.09.03
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広告業界という無法地帯へ ダイジョーブか、みんな?
前田将多 / 毎日新聞出版
どこの会社にでもあること。今の立場は気にせず、1度目を通したら良いと思います。
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タイトル、本の帯「電通」の文字から、広告業界の話だと思われるかもしれないが、実はそうでは無い。日本の企業の至る所にある話である。
何も決められない会議。
後から分けも無く覆る決定。ま、決定も無く勧…められることもあるので、覆っているわけでは無いかもしれないが。
どこからどこまでが誰の仕事か分からない、仕事の分担。それが、社内だけでは無く、会社と会社との取引においても行われている現実。
この本は、広告業界だけでは無く、一般の企業にも言えることで有り、役員から、一般社員までが目を通して良い内容だと考える。
役員の皆さん、若い頃、こんな風に考えなかったんですかね。でも、同じ事をなさっていますよ。
続きを読む投稿日:2017.04.30
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会社の老化は止められない。--宿命にどう立ち向かうか
細谷功 / 日本経済新聞出版
時間の流れには逆らうことはできないのか。
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不老不死、アンチエイジングなど、人間は古今東西、時代関係なく年齢を重ねることに抗うことを試み続けてきている。
それが、会社も年を取ると言うのが、著者の論理で有り、私たちも感じるところではないだろうか…。
しかし、本書の中で書かれていることと、人間が取り組んでいることは同じなのかもしれない。時の流れを逆さまにする事はできず、時の流れを遅くすることができるというものであり、人間のDNAというレベルで見ると世代交代を行う事で、DNAは生き続けることができるのである。
この本は、誰が読めば良いというのではなく、組織人であれば、組織の持つ良さ、弱さを理解できるということから、誰もが読んだ方が良いと思った。 続きを読む投稿日:2017.02.12
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腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方
ジャスティン ソネンバーグ, エリカ ソネンバーグ, 鍛原 多惠子 / 早川書房
最先端科学の入門書として読んでおくべきだろう。
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本のタイトルは、私のお得意の誤字ではない。一時期ブームとなった、超に続く、超科学の誤字ではと思われる方もいるかもしれないが、腸の科学なので、腸科学なのだそうだ。
それはさておき、この本を読もうと思っ…たのは、昨年のTVドキュメンタリーがきっかけだ。そのドキュメンタリーでは、アメリカでは糞便移植(?)が行われており、糞便バンクまでできていると言うのだ。
???である。
入門書であるこの書籍で認識しなければならないことは、
・食物の栄養の吸収において微生物による分解が必要であること
・微生物は多種多様にいるが、その割合が重要であること
・微生物の種類の豊富さ、割合の偏りによって、体質、そして性格までかわること(まだ究明されていない部分が多い)
ということだろう。
特にこの分野でアメリカでの研究が進んでいるのは、食文化が単一化し、微生物層が貧困となってきており、病気が多発しているからであるようである。
旧来の、日本の食生活であれば、そのようなことにはならないと考えられるが、スナックが食事の代わりとなるような時代となれば、そんなことも言っていられないかもしれないだろう。
続きを読む投稿日:2017.01.09