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future4227さんのレビュー
いいね!された数98
  • 12番目のカード 上

    12番目のカード 上

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    まだまだ謎だらけの上巻

    やっとシリーズ6作目に突入。 冒頭から何の前置きもなく少女が殺し屋に狙われ、なぜ狙われるのかもわからないまま上巻終了。 少女の先祖に関係があるのか、ないのか?前作のカーラも登場。今回カーラはどう絡んでくるのか?あれこれ考えるより、さっさと下巻を読もう。

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    投稿日: 2016.06.05
  • 12番目のカード 下

    12番目のカード 下

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    140年前の事件も科学捜査しちゃいます

    今回は140年前のミステリーも加わって、暗殺者との知恵比べだけではない別の面白さも盛り込まれている。 140年前だろうがなんだろうが、気になったらとことん調べてしまうリンカーン・ライムの好奇心というか、執念というか…スゴいな。 あと、命を狙われている少女、護衛してくれている警察を撹乱したり、あちこち出かけたがったり、その度に犠牲者が出ているってことに罪の意識はないのかなぁ。とんだお騒がせ少女だ。

    0
    投稿日: 2016.06.05
  • 武士道

    武士道

    新渡戸稲造,矢内原忠雄

    岩波文庫

    現代の日本人が取り戻すべき価値観です

    明治時代に書かれただけあって、さすがに文体は読みづらいが、歴史上の有名なエピソードがふんだんに紹介されているので飽きが来ない。 それらのエピソードを通して、日本人の武士道とは何か?を論じているのだが、残念ながら今の日本人はその多くを失ってしまったような…。 羲・勇・仁・礼・誠・名誉・克己、日本人として大切にしていきたい精神だ。 ただ、切腹だけは無理。

    0
    投稿日: 2016.06.05
  • 悲しみのイレーヌ

    悲しみのイレーヌ

    ピエール・ルメートル,橘明美

    文春文庫

    イレーヌが悲しすぎます

    なんと!カミーユ警部にこんな過去があったとは!これを読んでからシリーズ2作目『その女、アレックス』を読み直したら、カミーユに対する印象もまた違ってくるのかも。 デビュー作というだけあって『その女、アレックス』ほど凝ったストーリーではないけれど、充分読みごたえのある作品だった。 それにしても切ない結末。タイトルそのまんまだった。俺なら発狂してしまうだろうなぁ。

    4
    投稿日: 2016.06.05
  • 僕たちの本能寺戦記

    僕たちの本能寺戦記

    小前亮

    BOOK WITH YOU

    ♪本能寺の変、本能寺の変~♪を歌いながら読んでみよう

    やっぱりこういう話っていいね。 子ども向けの小説なんだけど、どうしても興味が湧いてしまう。 小前亮さんってこんな小説も書くんだー。 ちょっと意外。 子ども向けにしては難しい単語や表現がちらほらとあったけど、ストーリー的にはほのぼのとした内容で、コミカルな日本史って感じでしたね。 関ヶ原編もあるようなので、ついでに読んでみようと思います。

    0
    投稿日: 2016.06.05
  • 天国でまた会おう 上

    天国でまた会おう 上

    ピエール ルメートル,平岡 敦

    ハヤカワ・ミステリ文庫

    先の展開が全く予測できません

    ピエール・ルメートルの小説ということで無意識にミステリーをイメージして読んでしまったが、上巻ではどういう方向に進むのかまだわからない段階。 とりあえずプラデルって奴がムカつく奴で、こいつをギャフンと言わせる展開を期待したいが、それだとなんのひねりも無いしなぁ・・・などと思いつつ下巻へ。

    0
    投稿日: 2016.06.05
  • 天国でまた会おう 下

    天国でまた会おう 下

    ピエール ルメートル,平岡 敦

    ハヤカワ・ミステリ文庫

    ルメートルの新境地となる作品

    最後はもっとドラマチックに終わって欲しかったんだけどなぁ…、意外と穏やかなエンディングでした。 結局、戦争は戦勝国にも大きな犠牲をもたらすってことですね。 主人公よりも仕事に忠実なメルランという役人の生き様が一番心に残ったなぁ。 どんな賄賂にも屈しないあの正義感、見習いたい。 この小説、どんなジャンルにも分類しにくい内容で、ルメートルの新境地が感じられた。

    0
    投稿日: 2016.06.05
  • ちはやふる(24)

    ちはやふる(24)

    末次由紀

    BE・LOVE

    名人位・クイーン位戦なのにニコニコ生中継?

    いよいよ名人位・クイーン位戦開幕。 気迫がこもった壮絶な戦い。 どちらも引かない一進一退の攻防。 緻密に計算された駆け引き。 千早が気付いた周防名人の弱点を原田先生は突くことができるのか? 一方、若宮クイーンはいつの間にか「千早」呼ばわり。 ついにクイーン独特の札の配置の法則を見破られてしまうのか? 決着は次巻へ持ち越し。 ただ、おまけ4コマはやっと決着。机くんカッコいい。

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    投稿日: 2016.06.05
  • 季節風 秋

    季節風 秋

    重松清

    文春文庫

    忘れていた大切なことを思い出させてくれる短編集

    季節風シリーズの完結編となる短編集。 作者が意図したかどうかはわからないけれど、どの作品も「忘れていた大切なものを思い出すってことが、時には必要だよね」ということを再認識させてくれる。 前作の『夏』では「過去との訣別」が共通テーマのように感じたけれど、今回はそれとは対照的なテーマだったと勝手に解釈している。 娘をもつ親としては『田中さんの休日』がかなりリアリティーをもって胸に迫ってくる。 『ヨコヅナ大ちゃん』『ウイニングボール』もとてもいい話。

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    投稿日: 2016.06.01
  • 季節風 夏

    季節風 夏

    重松清

    文春文庫

    読後の余韻がゆっくり染み込んでくる短編集

    ジーンとくる感動というより、じわーっとゆっくり染み込んでくるような余韻が残る短編集。 どの作品にも共通しているのは過去との訣別。 親や祖母との死別、親友との別れ、孫との別れ、人生を踏み外した自分との別れ、部活の引退、現役からの引退、恋人との別れ、お隣さんとの別れ、亡き人への思いとの訣別。 みんな何かと訣別し、次の新しい一歩を踏み出して行く。それは悲しみだけじゃなく、希望への出発点でもある。そんな物悲しくも、明るい物語だった。

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    投稿日: 2016.05.28
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