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future4227さんのレビュー
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  • オーダーメイド殺人クラブ

    オーダーメイド殺人クラブ

    辻村深月

    集英社文庫

    ちょっと怖い女子中学生

    中2の女の子が同級生の男の子に自分を殺す依頼をするという、なんとも奇抜な設定に惹かれて読んでみた。 サスペンスなのか、学園小説なのか、悲劇なのか、喜劇なのか全く予想がつかないまま、女の子と男の子の殺人計画は着々と進んでいく。 最後はやっぱり辻村さんだなぁと思わせる結末。と言っても『サクラ咲く』しか読んでないので、そのイメージしかないのですが。 それにしても主人公の女の子の猟奇趣味はドン引きだわ。 とてもじゃないが、怖くて彼女にしようとは思わない。

    0
    投稿日: 2016.07.21
  • 大岡越前

    大岡越前

    吉川英治

    吉川英治歴史時代文庫

    名奉行とは程遠いイメージの大岡越前です

    大岡越前の名裁きが炸裂するのかと思いきや、彼の若い頃の放蕩ぶり、悪童ぶりが描かれ、後世に残る名奉行のイメージとはおよそ程遠い男であった。しかも、できちゃった婚どころか、できちやった逃げ!サイテー極まりないのだか、何故かその後改心して立派なお奉行様に変身。こんな大岡越前も人間的でいいかも。

    0
    投稿日: 2016.07.21
  • ホテルローヤル

    ホテルローヤル

    桜木紫乃

    集英社文庫

    救われない話です

    一軒のラブホテルに関わる人々のそれぞれの物語が綴られた連作短編集。んー、これで直木賞受賞作かぁ。ちょっと物足りない感があるなぁ。決して結末を描ききらず、他の作品から顛末を推測させるという手法?は面白いとは思うが、なんか不幸な人ばっかりでかえって不自然な感じ。

    0
    投稿日: 2016.07.21
  • 少しかしこくなれる単位の話

    少しかしこくなれる単位の話

    笠倉出版社

    イラストですっきりナットク!!

    友だちに言いふらしたくなるような単位のウンチク

    単位に関するウンチクが披露されていて面白い!日常生活で何気なく使っている様々な単位にも、先人の知恵が盛り込まれているんだなぁと。算数や理科の授業の導入には使えそうだが、これを知ったからと言って何かに役立つわけではない。

    0
    投稿日: 2016.07.21
  • 土漠の花

    土漠の花

    月村了衛

    幻冬舎文庫

    読み始めたら最後、ノンストップで逃げまくるしかない!

    いやぁ、凄かった! とにかく序盤から息つく暇もなく戦闘に継ぐ戦闘。 読者にも休む間を与えない。 さらに所々に挿入される自衛隊員たちの葛藤や過去が、単なる戦争小説ではない人間ドラマとしての深みを与えている。 また、ソマリアの現実、海賊の暗躍、自衛隊の海外派遣、イスラム系武装集団の勢力拡大、石油権益を巡る欧米諸国の介入など、今まさに進行中の問題に対して一石を投じる小説でもある。

    3
    投稿日: 2016.07.15
  • 覇帝フビライ 世界支配の野望

    覇帝フビライ 世界支配の野望

    小前亮

    講談社文庫

    こんな大国を相手に日本はよく勝ったなと思ってしまう一冊

    日本人にとっては元寇のところで名前だけは馴染みのあるフビライ。モンゴル帝国の歴代大ハーンの中でもかなり存在感のある人物だったらしい。モンゴルでは長子ではなく末子が跡を継ぐ習わしというのが驚きだ。そのルールに背いて大ハーンの座を勝ち取り、悲願の南宋攻略を達成する。戦い方は秀吉そっくりだし、政治的手腕は信長に似ている。元寇の詳しい描写を期待してたのだが、たった数ページで終わってしまったのが残念。

    0
    投稿日: 2016.07.12
  • ちはやふる(29)

    ちはやふる(29)

    末次由紀

    BE・LOVE

    ヒョロくんがカッコいい!

    東京都予選決勝。ついに表紙を飾ったヒョロくんがめちゃめちゃカッコいい!自分の勝ち星よりもチームの勝利を第一に考える部長としての自覚。太一への心遣い。千早への思いやり。男気があるなぁ。そりゃあ、千早も感極まっちゃうよな。でも、あれはやり過ぎ。ヒョロくん失神しちゃうよ。 おまけ4コマで前回からの続き物の福井県予選も、団体戦に慣れない新の不器用さがなんとも微笑ましい。

    2
    投稿日: 2016.07.09
  • アヴェ・マリアのヴァイオリン

    アヴェ・マリアのヴァイオリン

    香川宜子

    角川文庫

    涙なしでは読めない美しくも悲しい物語です

    これは泣ける。 一つのヴァイオリンを巡って綴られる戦争の物語。 坂東の奇跡と言われた第一次世界大戦時の坂東俘虜収容所でのドイツ 兵と日本人の心温まる文化交流。 アウシュヴィッツ強制収容所でのユダヤ人少女ハンナの過酷な運命。 特に収容所での生活は想像を絶する。 最後に、巡りめぐって日本の少女のもとにたどり着いたヴァイオリン。 ヴァイオリンとの出会いで、少女の気持ちが変わり、運命が変わる。そして、ヴァイオリンも息を吹き返す。 作者の平和への願いや音楽への思いが強く感じられる作品だった。 読んだ後はやっぱりアヴェマリアを聴きたくなる。

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    投稿日: 2016.07.07
  • ジヴェルニーの食卓

    ジヴェルニーの食卓

    原田マハ

    集英社文庫

    印象派ファンにはたまらない物語です

    マティス、ドガ、セザンヌ、モネ、印象派の4人の画家たちの素顔が女性視点で生き生きと描かれている。 彼らの絵を知っている人なら、その絵の由来が色々わかって、かなり面白いはずだ。 ただ、画家たちの生き方よりも、むしろゴッホが描いたタンギー爺さんに感銘を受けた。 この爺さんただ者ではない。 世間の評価や損得勘定を全く気にしない信念のある生き方といい、芸術の本質や才能を見抜く眼力といい、ただただ恐れ入るばかりである。 彼の持っていた絵は今なら数百億円の資産だろうに…。

    0
    投稿日: 2016.07.07
  • ちはやふる(28)

    ちはやふる(28)

    末次由紀

    BE・LOVE

    言ってほしい言葉をくれる人間に人は簡単に操作されるよ(机くんの名言)

    いよいよ3年生最後の高校選手権大会が始まる。 久々に学園恋愛ドラマ的なストーリーから脱却して、本格的な競技カルタの話に戻った。 千早もかるた部に戻った。 千早の服装とみんなの服装が噛み合わないのが笑える。 そして、まさかの新ルール。 時間短縮のためとはいえ、そんな勝手に変えちゃっていいの? 福井県予選がおまけ4コマに回されちゃって、新がちょっと気の毒だけど、気迫は充分に伝わる4コマ。

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    投稿日: 2016.07.07
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