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future4227さんのレビュー
いいね!された数98
  • ぼくは君を殺さない

    ぼくは君を殺さない

    グレアム・キャメロン,鈴木美朋

    ハーパーBOOKS

    殺人鬼視点で描かれる斬新な小説

    主人公は連続殺人鬼。 終始、殺人鬼視点で語られていく所が斬新な作品と言えよう。 まるで日課のように次から次へと女性を殺していく一方で、たまに助けたりしちゃうもんだから、一体誰がどうなって誰をどうしたのか、よくわからなくなってしまう。 グロい描写はないけれど、ユーモアを交えて軽ーい感じでサクサク殺していくのが、ある意味冷酷で恐ろしい。 後半はストックホルム症候群を超越する展開が待ち受けていて、全く結末が予想できない緊張感が続く。 一言でいうと鬼の目にも涙という所か。

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    投稿日: 2016.07.22
  • エンプティー・チェア 上

    エンプティー・チェア 上

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    アメリア、リンカーンに逆らう

    リンカーンライムシリーズ3作目。 犯人は最初からわかっていて、昆虫マニアの誘拐犯の追跡劇がメインになるかと思いきや・・・まぁそんな単純な話の訳ないよね。 アメリア・サックスが掟破りの行動に走ったところで上巻終了。 下巻の展開が楽しみ。

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    投稿日: 2016.07.21
  • エンプティー・チェア 下

    エンプティー・チェア 下

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    二転三転どころではない!

    容疑者が被害者?被害者が容疑者?敵が味方に、味方が敵に。 シンプルな事件だったはずが、どんどん複雑に。 珍しいアメリアVSリンカーンの対決も見もの。 一体誰を信用していいのか全く分からない中、二転三転四転五転ぐらいかな。いやもっと?終わりそうで終わらない。 最後のページまで気を緩められなかった。最高!

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    投稿日: 2016.07.21
  • 業政駈ける

    業政駈ける

    火坂雅志

    角川文庫

    人間味のある長野業政の活躍を描く

    あの武田信玄の西上野侵攻を何度もはねのけた名将、長野業政。 知略を尽くした戦いが見もの。 猛将のイメージとは裏腹に、浪々の真田幸隆を庇護したり、百姓に言いたい放題言われたり、女好きで浮気性だったり、人間味あふれる魅力的な武将だ。

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    投稿日: 2016.07.21
  • オーデュボンの祈り

    オーデュボンの祈り

    伊坂幸太郎

    新潮社

    独特の世界観とストーリー展開

    あり得ない設定の中で、あり得ないストーリー展開。 言いたいことはよくわからないけど、なんだか不思議な話。 これが伊坂ワールドなんだろう。 他の小説とは全く異なる世界観というか、ジャンル分けも難しい創造性溢れる小説だった。 でも、面白いのか面白くないのか、自分でもよくわからない。

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    投稿日: 2016.07.21
  • プリムローズ・レーンの男(下)

    プリムローズ・レーンの男(下)

    ジェイムズ・レナー,北田絵里子

    ハヤカワ文庫NV

    予想外の大転換

    本格ミステリーを思わせる上巻から一転、SF小説へ大転換。 頭の中では時系列も登場人物も大混乱。 最後の最後までサスペンスの要素は残しつつのエンターテイメント小説でした。 こりゃあ当然映画化にもなるわな。 後半、有り得ない設定で畳み込む辺り、伊坂幸太郎に似てる。

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    投稿日: 2016.07.21
  • プリムローズ・レーンの男(上)

    プリムローズ・レーンの男(上)

    ジェイムズ・レナー,北田絵里子

    ハヤカワ文庫NV

    これはミステリーか?

    とりあえず上巻は純粋なミステリーを感じさせる話。 謎が多すぎてゴールが全く見えない。 犯人も全く想像つかない。 主人公が独自の取材で徐々に真実に近づいていく様が面白い。 皆さんのレビューを読むと、下巻からかなり突飛な方向に話が進んでいくらしいのだが・・・さてさてどうなることやら。いざ下巻へ。

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    投稿日: 2016.07.21
  • クリスマス・プレゼント

    クリスマス・プレゼント

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    ドンデン返し16連発!

    ドンデン返し16連発の贅沢な短編集。 短編のディーヴァーもなかなか良いではないか。 16作品のどれも甲乙つけがたい秀逸なストーリー。 作者自身がまえがきでネタばらししてるとおり、究極の善が究極の悪として描かれるパターンが長編にはない短編の醍醐味と言える。

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    投稿日: 2016.07.21
  • ブルーマーダー

    ブルーマーダー

    誉田哲也

    光文社文庫

    今度の殺しもグロさ全開

    やっぱ姫川玲子、最高だわ! かつての姫川班はもうないけど、微妙に菊田、ガンテツと絡んでいるところがファンとしては嬉しい。 反面、井岡との絡みが少ないのが残念。 しかも電話での会話だけだし。 いつか、姫川班復活してほしい。 今回の殺しの手口も誉田さんならではのグロさ顕在。 よくもまぁ、こんな殺し思いつくわな。 本当に可能なのか気になってしまう。 いや、無理だよねやっぱり。

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    投稿日: 2016.07.21
  • 【至急】塩を止められて困っています【信玄】 日本史パロディ 戦国~江戸時代篇

    【至急】塩を止められて困っています【信玄】 日本史パロディ 戦国~江戸時代篇

    スエヒロ

    飛鳥新社

    歴史を知らなくても笑える、知っていればもっと笑える

    これは歴史を知っていても知らなくても面白い。 歴史上の出来事をチラシやメールや看板などで現代風に表現しただけなのだが、思わずクスッと笑ってしまうものばかり。 「伊能忠敬の講演会ポスター」「赤穂浪士討ち入りのしおり」「参勤交代のしおり」「東急ハンズ風の戦国ハンズフロアガイド」「結婚式の招待状風の関ヶ原参陣要請」「戦国時代に不在連絡票があったら」などがツボにはまりました。 これなら歴史が苦手な人もちょっと親しみが湧きそう。

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    投稿日: 2016.07.21
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