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future4227さんのレビュー
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  • ゴーン・ガール 上

    ゴーン・ガール 上

    ギリアン・フリン,中谷友紀子

    小学館

    面白いのか、面白くないのか、判断のつかない序盤の展開

    妻がある日失踪する。 失踪後の夫視点の話と、過去から失踪までの妻の日記が交互に綴られていく。 この構成、貫井徳郎の『慟哭』に似てる。 まだ失踪の真相は見当もつかない。 とにかく展開が遅いのでヤキモキする。 なんか本筋と関係なさそうな人物や話題がいっぱい出てくるが、それが伏線なのか、本当に関係ないのか・・・。 正直言って上巻はかなり期待外れ。 ミステリーなのにハラハラするような緊迫感がない。 絶賛になるか酷評になるかは下巻次第。

    0
    投稿日: 2017.08.16
  • ボーン・コレクター(上)

    ボーン・コレクター(上)

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    リンカーン・ライムシリーズの記念すべき第1作

    こりゃあ面白い! 上巻から飛ばしまくりの展開。 勿体ぶることなく次から次へと犯人との頭脳戦が繰り広げられる。 映画も面白かったが、小説はそれ以上に手が込んでいるので、期待を裏切らない。 こんなに面白いのに、あれっ?まだ上巻だぜ。

    0
    投稿日: 2017.08.16
  • ボーン・コレクター(下)

    ボーン・コレクター(下)

    ジェフリー・ディーヴァー,池田真紀子

    文春文庫

    下巻になって面白さが加速する!

    下巻に入っても勢いは衰えず。 まさに息もつかせぬジェットコースター・サスペンス。 映画とは若干ストーリーが異なるため、既に映画を観ていても充分楽しめる。 むしろ、映画の脚本がかなりちゃっちく感じるぐらい原作はボリュームがある。 映画ではアンジェリーナ・ジョリーとデンゼル・ワシントンのコンビだが、なかなかナイスなキャスティングかも。

    0
    投稿日: 2017.08.16
  • フランケンシュタイン(新潮文庫)

    フランケンシュタイン(新潮文庫)

    メアリー・シェリー,芹澤恵

    新潮文庫

    20歳の少女が描いた作品とは思えない名作です

    名前はよく知ってるけど、内容は意外とあまり知られていない。 初版が1818年というから、実は結構古いんだね。 この話を20歳の女の子が書いたというのも驚き。 そして今さら気付いたことだけど、怪物は最後まで名前がなく、怪物のままなんだね。 この怪物、意外にも文学好きの優しい性格で、読んでいるとだんだん彼に同情的になってしまう。 怪物だからもっと大暴れするのかと思いきや、実におとなしい怪物でした。 一応連続殺人はするけど。 ホラーとは違う別のテーマの深さを感じる作品です。

    1
    投稿日: 2017.08.16
  • 後悔と真実の色

    後悔と真実の色

    貫井徳郎

    幻冬舎文庫

    終わりそうで終わらない、しつこいぐらいのミステリー

    いやー長かった。 でも、次が気になって読み続けてしまう。 単なるミステリーだけでなく、いろんな刑事をプチ主人公的に描いていく手法が良かった。 そして、終わりそうでなかなか終わらないラストも、ハリウッド映画ばりのしつこさがたまりません。 それにしても、西條刑事は過酷な運命過ぎて、あまりにもかわいそうだった。 一つツッコミを入れるとすれば、犯人しか知り得ない情報が流出したことで、模倣犯かどうかで警察は結構悩んでいるが、何指かまでは流出していないのだから、模倣犯はあり得ないでしょう、と思うのですが。

    0
    投稿日: 2017.08.16
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

    機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

    月村了衛

    ハヤカワ文庫JA

    アイルランドの民族独立運動と過酷な運命が綴られる

    シリーズ第2弾。 機龍兵搭乗員の1人、ライザ・ラードナーの過去が明かされていく。 元テロリストで、死神と恐れられる暗殺者でもあった彼女が、今なぜここにこうしているのか? 前作で披露された桁外れの戦闘能力とたった四小節だけのG線上のアリア、その背景にある少女の哀しい運命。 アイルランドを巡る独立運動史が垣間見れる。 民族問題にカトリックとプロテスタントの対立、組織間の対立などが複雑に絡み合い、暴力と差別が地域や学校でも常態化していく。 そんな中で、ごく普通の少女が凄腕のテロリストに変貌していく様が恐ろしい。

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    投稿日: 2017.08.14
  • 新装版 播磨灘物語 全4冊合本版

    新装版 播磨灘物語 全4冊合本版

    司馬遼太郎

    講談社文庫

    官兵衛の魅力が語りつくされる一冊

    黒田家の生い立ちから始まり官兵衛の生涯を丁寧に描いている。 官兵衛をことさら天才軍略家としてではなく、苦悩や綱渡りの連続の中で生き抜いた苦労人として描いている。 実は軍略よりも彼の誠実な人柄が最大の魅力だったのではないかと思う。 司馬遼太郎氏独特のうんちくが随所に散りばめられ、一般的な史実とは違った歴史観も披露される。 織田信長に対する人物評もちょっと変わっていて、少なくともそこに強い信長のイメージはない。 最後は運に見放された感のある官兵衛ではあるが、もし九州を制覇していたら・・・という叶わない期待感を読者の胸の内に深く残す人物である。

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    投稿日: 2017.08.12
  • 光武帝(下)

    光武帝(下)

    塚本青史

    講談社文庫

    けっして聖人君主ではない劉秀の魅力が光る

    歴史小説というより娯楽小説として読むと充分楽しめる。 力士都がキーパーソン過ぎてしまうのが玉に傷だが、宮城谷氏の『草原の風』を読んだ時に謎であった郭皇后廃位の理由や無能な鄧禹を厚遇する理由がよくわかった。 劉秀も実に人間臭くていい。 中華統一を成し遂げるような人物ならこれぐらいのしたたかさはあって当然だろう。

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    投稿日: 2017.08.12
  • 光武帝(中)

    光武帝(中)

    塚本青史

    講談社文庫

    劉秀ついに決起!

    劉秀の最大の見せ場、昆陽の戦いが登場。 欲を言えば、もう少し詳細に描いて欲しかった。 この巻ではたびたび連弩という新兵器が鍵を握ることになるが、この着眼には納得。 劉秀も人間臭さがあって、宮城谷氏の描く劉秀よりも現実的な感じがする。

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    投稿日: 2017.08.12
  • 光武帝(上)

    光武帝(上)

    塚本青史

    講談社文庫

    劉秀の活躍を期待させる第一巻

    呂母の乱が詳細に描かれていて面白い。 もう少しシンプルなストーリーでもいいと思うのだか、いろんな策謀が交錯しすぎて、だんだん訳が分からなくなってくる。 上巻では劉秀の活躍がほとんどないが、これからどうのし上がっていくのか、中巻に期待。

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    投稿日: 2017.08.12
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