
十角館の殺人〈新装改訂版〉
綾辻行人
講談社文庫
密室殺人の古典?
何かの折に、綾辻さんの名を知り、初めて読ませて頂きました。 面白いです。 たぶんミステリー好きには、なんとなく結末が見えてくるかもしれませんが、でも、一気読み確実ですよ。
0投稿日: 2013.11.16
商人
ねじめ正一
集英社文庫
本来の商人とは…
サラリーマンの家庭に育ち、自分も典型的なサラリーマンであった私には、「あきんど」の心意気ってのは、正直わかりません。 というわけで、とても興味深く読ませて頂きました。 お客様の笑顔こそ商人の喜びというのは、拝金主義に凝り固まり、パソコンの前でマネーゲームに明け暮れる現代の金持ちとは一線を画します。 ただ、ものすごく苦労して店を建て直していく過程については、今ひとつ大変さがピントくるものがありませんでした。けっこう優雅じゃんと思ったりして…。世の中にはもっと極貧にあえいでいる人が大勢いますからね。 ちたみに、鰹節は我が家の味の必需品です。我が家の鰹節削り器は、大枚はたいて購入した日本橋「にんべん」製です。もっとも削るのはスーパーで売っている鰹節ですが、これで毎朝私が削った鰹節で、味噌汁を頂いております。
1投稿日: 2013.11.11
日本の選択 あなたはどちらを選びますか? ──先送りできない日本2
池上彰
角川oneテーマ21
いつ読むか?
池上彰さんの解説はとても明快で、明解です。でも、あまりに著作が多くて、どれを読んだら良いか迷いますよね。 オマケに、この手の本は、リアルタイムで読まないと、情報が古くなってしまいます。 この本は、「あなたは、どちらの考え方ですか?」という問題提起形式で、とくにわかりやすいと思います。とにかく、早く読んでおかないと、過去問になってしまいます。いつ読むかって?そりゃあなた、イマでしょ!
1投稿日: 2013.10.23
ドグラ・マグラ(上)
夢野久作
角川文庫
紛れもなく天下の奇書です
夢野久作という作者を初めて知ったのは、予備校の授業だったと思います。 「これを読む者は、1度は精神に異常をきたすと伝えられる」との宣伝文句に、刺激が強いんだろうなと、まず、瓶詰の地獄、少女地獄、押絵の奇蹟などの短編を経て、禁断の書に触れたのは大学の時。ところが、はやる気持ちを抑えきれず急いで読んだ1度目は何を言ってんだか、よくわかりませんでした。で、2回目は、じっくり。そして初めて内容がつかめたその晩……、ヘンな夢をみました!以来、時々読み返してみる私の愛読書であります。
0投稿日: 2013.10.04
庶民は知らないデフレの真実
森永卓郎
KADOKAWA
1番わかりやすいデフレ解説書かも
いよいよ消費税が上がるそうな。でもその前に、デフレっていったい何なのか学んでおきましょう。 デフレ大賛成だったのに…と、思っている人も実はいるらしい。森永卓郎先生が、例の調子でとてもわかりやすく、そして皮肉っぽく解説しています。あ~そうなんだぁと、思うこと請け合いです。
1投稿日: 2013.10.02
