ペンギンずさんのレビュー
参考にされた数
435
このユーザーのレビュー
-
千年ジュリエット
初野晴 / 角川文庫
文化祭も謎と笑いで。シリーズ第四弾。
5
「エデンの谷」「失踪ヘビーロッカー」「決闘戯曲」「千年ジュリエット」の4編。今巻は主に、ハルチカ属する清水南高校の文化祭を中心に描かれる連作短編。
前巻で盛り上がった吹奏楽部門があまり描かれていない…のはちょっと残念だが、生徒会長・日野原君、「退出ゲーム」で活躍した演劇部・名越君など、清水南校オールスターズとも言うべき面々が登場するのは、シリーズファンとして嬉しいところ。
ハルチカならではのドタバタ+謎要素も変わらず健在の、シリーズ第四弾。
個人的感想として、ストーリーとしては「失踪ヘビーロッカー」、笑い的には「決闘戯曲」に各一票。 続きを読む投稿日:2013.12.14
-
甘々と稲妻(2)
雨隠ギド / good!アフタヌーン
登場人物の豊かな表情が魅力的。
5
待望の第二巻。犬塚親子と小鳥の調理風景もこなれた感じ。三人の醸し出すあたたかでやさしい空気が、料理への期待を倍増させて、読者のお腹の虫を刺激する。グラタンと餃子が食べたい…。
本作の魅力の一つである…、キャラクターたちの豊かな表情も健在。特に、くるくる変わるつむぎの顔は注目。怒る、笑う、泣く、固まる、呆ける…。こっちの表情まで釣られて変わりそう(笑)。
そんな中に垣間見える、親子の愛と女心。ホロッときて、やきもきする。いつまでも浸っていたい、心地良い雰囲気。新キャラクターも登場するが、展開としては一巻に比べると割りとおとなしめ?次巻以降の躍進に期待。 続きを読む投稿日:2014.03.06
-
機動戦士ガンダム サンダーボルト(2)
太田垣康男, 矢立肇, 富野由悠季 / ビッグスペリオール
これは良いザク。
5
連邦VSジオンの戦いが激化するサンダーボルト宙域。戦局の打開を画策するジオンはダリルを実験体とし、驚異的なパワーを持つザクを投入する―。
新ザクの設定は「そう来たか!」という感じ。これはテレビではで…きない内容だなぁ(笑)。
MS戦は一巻以上のド迫力。と同時に、戦場で散る少年少女や軍の狂気など、戦争の過酷な現実の描写が、物語に重みを与えている。単なるSFロボットマンガという枠にあてはまらない、正に「大人のガンダム」。
・・・余談だが、本作のガンキャノンも「THE ORIGIN」に負けず劣らずカッコ良い。。 続きを読む投稿日:2013.12.19
-
機動戦士ガンダム サンダーボルト(5)
太田垣康男, 矢立肇, 富野由悠季 / ビッグスペリオール
ついにベールを脱ぐ「アトラスガンダム」の勇姿
5
いよいよ激戦が混迷化する「サンダーボルト」地上編。サイコ・ザクを奪還せんとするダリル率いるアッガイ軍団、イオ・フレミング駆るRX-78AL「アトラスガンダム」を搭載し同じくサイコ・ザクを探るペガサス級…「スパルタン」、そして不気味に活動する死を恐れぬカルト教団・南洋同盟。三者三様の動きから目が離せません。前半のアッガイVSジム改陸戦型フロート装備の水中・水上戦が迫力満点です。
巻末にはサンダーボルト外伝「砂鼠(すなねずみ)ショーン」前・後編を収録。リビング・デッド師団にてダリルとともに戦ったショーンが、地上で「砂鼠」として砂漠でグフを駆ります。こちらもサンダーボルトの魅力を堪能できる一編。 続きを読む投稿日:2015.06.05
-
アラクニド1巻
村田真哉, いふじシンセン / 月刊ガンガンJOKER
「蜘蛛」となって「組織」と闘う少女
4
孤独な高校生「藤井アリス」は、殺し屋「蜘蛛」に拾われ、自身も生きるために特異な能力を発揮し、殺しの道を歩もうとするが…?
「虫」の能力を身につけた殺し屋たちのバトルが始まる、開幕編!投稿日:2013.10.02
-
百鬼夜行抄 1巻
今 市子 / Nemuki+コミックス
男性も読まねば損をする、美麗ホラー。
4
亡き祖父の血を継ぎ、好まざるも妖魔が見えてしまう主人公・律。美しくも天然ボケな従姉妹・司。律の父の体に住まい、律を守る、祖父の式神・青嵐。律を主人と慕う妖魔、尾白・尾黒など、愉快?なキャラクター達が、…時におかしく、時に恐ろしい事件に遭遇する。ユーモアの中に、ドキリとする恐怖が襲う、純和風ホラー。絵柄も非常に美しい。
作者の今市子氏と言えば、BLマンガで有名?な方だが、本作はそっち系の要素は一切無く、男性でも楽しめる、いや、是非男性に読んで欲しい、というか、読まないと損をする!オススメのマンガ。 続きを読む投稿日:2013.10.23