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さくらもちさんのレビュー
いいね!された数16
  • 僕とシッポと神楽坂(かぐらざか) 1

    僕とシッポと神楽坂(かぐらざか) 1

    たらさわみち

    月刊office YOU

    人情の街の獣医さん

    『MF動物病院日誌』→『おいでよ動物病院!』ときて、下っ端だったコオ先生が故郷の神楽坂の病院を老先生に譲られ、そこで独立して病院を始める話です。 全12巻を読みました。レビューはその全体に基づいています。 一応ペットの話がメインではあるのですが、さすがに医療現場の話などはネタがつきてこられたのか、コオ先生をめぐる人間模様が大きくなってきています。 小さな町の病院と、最新の機器をそろえたお金持ち病院の対立というのは人間の病院ものでもよくあるお約束の感じですが、単に大きい方が悪者という感じでもないのがよかったなと(しかし最初の方の手術のアレは...?)。

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    投稿日: 2018.04.30
  • おいでよ 動物病院! 1

    おいでよ 動物病院! 1

    たらさわみち

    月刊office YOU

    獣医学部のシビアな現実

    全15巻を読みました。レビューの内容は全体に基づいています。 『MF動物病院日誌』の実質的には続きで、主人公が若いコオ先生にシフトしていきます。病院にくる動物や飼い主たちのドラマがメイン。 地域の獣医さんが協力し合って夜間の救急センターを開設しているのは本当にいいなと思います。 こんな有能な先生たちのいる病院にかかりたい(今かかっている獣医さんが無能だと言ってるわけではないです)。 絵は少女漫画風ですが、中身はかなり現実的で、特に獣医学部の実験動物の話は衝撃でした。

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    投稿日: 2018.04.30
  • MF動物病院日誌(1)

    MF動物病院日誌(1)

    たらさわみち

    少年画報社ヒストリーズ

    獣医さんの話

    全26巻を読みました。 『おいでよ動物病院!』→『僕とシッポと神楽坂』と読んだあと、これが最初の話かと気づいて読むことに。 93年に連載を始められたようで、最初の方は若い女性看護師さんが主人公になっていてあまりにも少女漫画なのにびっくりしましたが、基本的にはだいたい1話(長くても3話)完結の、動物病院で起きる動物医療の話です。 4巻の阪神大震災にまつわる話はリアルタイムならではで、当時はあまりペットのことに関心がなかったのでこういう活動をされている人がいたことは全く知らず、興味深かったです。ただ、辛い思い出のある人には注意です。 この連載のはじめから25年たっているわけですが、医療についてはおそらく進歩していると思うのですが、日本のペットショップでペットが売られていたりする現状はそのままで、今読んでもそれほど古い感じがしません。

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    投稿日: 2018.04.30
  • 白暮のクロニクル(1)

    白暮のクロニクル(1)

    ゆうきまさみ

    ビッグスピリッツ

    おもしろいことはおもしろいのですが

    ややネタバレあるかもしれません。 最終巻の11巻まで一気に読みました。 スーパーナチュラル系のミステリで、長命者というファンタジー的存在と普通の日本のお役所風景が混じっているのは作者の真骨頂という感じ。 ただ、ミステリとしては犯人像も含めてけっこう類型的。 長命者の設定にも釈然としない部分があります。 さらっと読むには良いかも。 あと全然本題と関係ないですけど犬は家の中で飼ってほしいかな...

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    投稿日: 2018.04.30
  • ふりまわされない

    ふりまわされない

    信田さよ子

    ダイヤモンド社

    ある程度の参考に

    私が求めていた内容とは少し違いますが、人間関係などに悩む人がすぐ実践できそうなことも書かれているので、人によっては参考になると思います。 しかしあっという間に読めるので、分量のわりに値段が高いような気も。自己啓発書とはそういうものなのでしょうか。

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    投稿日: 2016.09.08
  • 母と娘はなぜこじれるのか

    母と娘はなぜこじれるのか

    斎藤環,田房永子,角田光代,萩尾望都,信田さよ子,水無田気流

    NHK出版

    アドバイスを求める本ではない

    読み物としては十分に興味深いのですが、実際に母親に困っているような人がアドバイスを求めて読む本ではないと思います。 萩尾望都が入っているのが意外な感じですが、そもそも創作をする女性の出発点が母との関係にあることって多いのかもしれません。という話が萩尾望都との対談で出てくるわけではないのですが。

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    投稿日: 2016.09.08
  • 逃げたい娘 諦めない母

    逃げたい娘 諦めない母

    朝倉真弓,信田さよ子

    幻冬舎単行本

    逃げたい娘の参考に(場合によっては息子も)

    ある程度、話は通じるし、すごくひどいことをされるわけじゃないけどなんとなく息苦しく感じる母親を持つ人の参考になると思います。 本来は小説で、それに信田さよ子さんの解説が挟まる形なので、面倒なら解説だけ読んでもよし。 短い本なのですぐ読めます。 小説部分に三人称と一人称が混在していて、最初ちょっと混乱するのがやや残念。

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    投稿日: 2016.09.06
  • オービタル・クラウド 上

    オービタル・クラウド 上

    藤井 太洋

    ハヤカワ文庫JA

    設定はよくできていると思うのですが

    小説としては、すべてがあまりにもあっさりとしすぎていて物足りません。 キャラクターとストーリーで肉付けしたシミュレーションの説明みたいな感じ。

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    投稿日: 2016.09.05
  • 華竜の宮(上)

    華竜の宮(上)

    上田早夕里

    ハヤカワ文庫JA

    ほぼ設定の説明

    小説というよりは、設定の説明みたいです。 この世界で生きる人々の生活が実感できるような描写があるともっと入り込めたと思う。 現代から数百年後(たぶん)の、今とは全く違う姿になってしまった地球の話なのに、人の考え方や政府の形が今とほとんど変わらないことに違和感があります。 あとAIの考え方が人間っぽすぎて、ある意味高度すぎる。

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    投稿日: 2016.09.05
  • たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く

    たった独りの引き揚げ隊 10歳の少年、満州1000キロを征く

    石村博子

    角川文庫

    終戦前後の満州の様子からサバイバル術まで

    タイトルから、戦災孤児の話かと勝手に思い込みましたが、そうではありませんでした。本人が人の言うことを聞かないタイプであるのに加え、日露混血児への偏見などから本来の引き揚げ隊に入れてもらえず、タイトル通り一人で歩くことになります。 ご本人がコサックの家系なのですが、コサックとは民族名なのかと思っていたし、そもそも引き揚げには正規のめんどくさい手続きなどがあるということも知らなかったので(それは考えれば当然ですが)、いろいろなことがわかってとてもおもしろかったです。

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    投稿日: 2016.07.10