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さくらもちさんのレビュー
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  • 玩具修理者

    玩具修理者

    小林泰三

    角川ホラー文庫

    懐かしめのSF風味

    短編と、長めの中編の二編です。 短編の内容は作品紹介にほぼ全部書かれているような…。グロ強め。 中編の方は時間SFっぽくて面白い。 初版が96年ということで、全体に懐かしい雰囲気です。

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    投稿日: 2022.11.07
  • 探偵が早すぎる (上)

    探偵が早すぎる (上)

    井上真偽

    講談社タイガ

    事件を防ぐ探偵

    設定はもちろん荒唐無稽なんですが、それがちゃんとハマっていてよかったです。どのようなトリックだったかちゃんと説明してくれるのも良い。 ただ、利用された子供のその後についてはちょっと無責任じゃないですかね…

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    投稿日: 2022.11.06
  • 秘密結社ペンギン同盟 あるいは南国ホテルの幸福な朝食

    秘密結社ペンギン同盟 あるいは南国ホテルの幸福な朝食

    鳩見すた

    メディアワークス文庫

    動物に意外と本気で向き合うほのぼの系ファンタジー

    1作目を読まずにこれだけ読んでしまいましたが、冒頭部分でキャラクターが誰なのかわかりにくい点を除けば特に問題ありません。 ファンタジー系日常連作ミステリーというか、ミステリー部分はファンタジーではありません。癒され系。 ただ、この巻のあとが2年近く出ていないということは、この続きはないのかなというのが気になります。

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    投稿日: 2022.11.06
  • 火のみち(上)

    火のみち(上)

    乃南アサ

    講談社文庫

    バランスがいまいちかも?

    下巻の最後まで読んだ感想です。 上巻は主人公の刑務所の話と家族の話が主体で、下巻は陶芸の話が主体なんですが、上と下で印象が全く違うため、家族の話を掘り下げて読みたいと思ったりすると肩すかしかもしれません。

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    投稿日: 2022.11.05
  • 旅鉄BOOKS 021 1960年代鉄道の記録 特急「こだま」から新幹線へ

    旅鉄BOOKS 021 1960年代鉄道の記録 特急「こだま」から新幹線へ

    辻阪 昭浩

    天夢人

    ガチな人むけ

    ページのほとんどが写真なのですが、写真の完成度が高すぎるというか、「列車の写真として美しい」ものが多いため、私のように写真に写り込んだ60年代の駅とか、人の服装や様子を見たいような場合はちょっと物足りません。

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    投稿日: 2022.10.18
  • 日蝕の檻(上)

    日蝕の檻(上)

    小林久三

    講談社文庫

    終戦直後の日本映画界

    あらすじに「現在の事件からさかのぼり」と書かれていますが、ここでいう「現在」は昭和50年ぐらいです。 展開がゆっくりなため上巻は話がどこに進むのかわかりにくい部分がありますが、上巻の終わり頃から、まさに「戦後映画史の暗黒部」が描かれていきます。 最近、実際に「原爆投下直後の写真が見つかった」あるいは「公開された」というニュースをよく見かける気がするのですが、この暗黒部は現在ともリンクする部分があるのではと思わされます。 内面描写がややくどく、スピード感をもってストーリーが展開するタイプの作品ではないので、最近の小説に慣れた人にはもどかしい感じもするかもしれませんが、読み応えがあります。

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    投稿日: 2020.11.16
  • フラジャイル(18)

    フラジャイル(18)

    恵三朗,草水敏

    アフタヌーン

    弁護士が面白い

    弁護士のキャラがありがちなんですが面白い。 海外ドラマなんかだと典型的ですが、法律家って演出なんですよね。 それにしても窪田くんは専門違いとは言えアメリカで勉強したはずなのに頼りなさすぎないでしょうか。

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    投稿日: 2020.08.28
  • 重版出来!(15)

    重版出来!(15)

    松田奈緒子

    ビッグスピリッツ

    新編集長との葛藤

    新しい編集長が切れ者ながらちょっと怖い人で、面白く読めました。 ただ、お金のことはともかく、この「人をうまく乗せられた成功体験」というのは、一度経験してしまうと癖になってしまいそうな感じはして、少し理解できます。

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    投稿日: 2020.08.28
  • しっぽ街のコオ先生 1

    しっぽ街のコオ先生 1

    たらさわみち

    月刊office YOU

    獣医成分は徐々に薄めに

    神楽坂の獣医さんの話で、基本的には病院に持ち込まれる動物(と飼い主)の話がメインです。 『MF動物病院日誌』→『おいでよ動物病院!』→『僕とシッポと神楽坂』ときて、続きがこれになります(間に細かい本があるようなんですが、そちらは読んでいません)。 『僕とシッポと神楽坂』あたりから、コオ先生自身の話が大きくなりつつあるようです。 それはいいのですが、主要キャラの描写が大きくなってくると細かい点がいろいろ気になってきます。以下、作品の良しあしとかとは全然関係のない話なんですが。 たとえば『MF動物病院日誌』の最初は25年ぐらい前で、みんな携帯電話も持ってないんですが、今作の冒頭で、主人公はスマホのLINEらしきアプリで会話しています。 でもたぶん、主人公のコオ先生は、2巻を読むと現在31歳で確定。獣医学部は6年だそうなので、前の病院に現れたときは最低でも24歳、おそらく25ぐらいだったんじゃないかと思うんですが、そうすると6年ぐらいしかたってないことに... でもそれはどうでもいいことで、作品自体はとてもおもしろいです。

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    投稿日: 2018.04.30
  • 僕とシッポと神楽坂(かぐらざか) 12

    僕とシッポと神楽坂(かぐらざか) 12

    たらさわみち

    月刊office YOU

    やはりそうきたか

    という感じの展開になってしまいました。 いえ、それ自体はお約束でもいいんですが、南米に少々かかわりのある者としては、「南米は何でも起きる可能性のある不思議空間じゃないんですよ!」ということだけは言っておきたい。

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    投稿日: 2018.04.30