SEIJIさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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サムライ 評伝 三船敏郎
松田美智子 / 文春文庫
あらためて、映画を観たくなります。
5
三船敏郎といえばある程度の年齢以上の人たちには”七人の侍”や
”用心棒”、”椿三十郎”など黒澤監督作品を思い浮かべる偉大な俳優、
そして若い人たちにとっては高橋ジョージとの離婚騒動に揺れる
三船美佳の…お父さんという感じでしょうか。
それらのことも含めて、この作品の中に多くのことが書かれています。
しかし、この作品の中でも触れられているのですが、
三船敏郎について取材を受けた人たち全員が誰も悪口を言わないと
いうほど、大スターであったにもかかわらず周囲の人に対して
謙虚であったそうです。
作品の中の三船敏郎の印象とは違う別の三船敏郎。
あらためて、映画を観たくなりました。 続きを読む投稿日:2016.02.02
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ミス・ジャッジ
堂場瞬一 / 実業之日本社文庫
心理描写
5
メジャーリーグの先発投手としてデビューしたピッチャー。
その試合の球審がなんと、高校、大学と同じ学校の先輩。
高校、大学共に天才と言われたその先輩の陰に隠れて二番手だったピッチャー。
先輩、後輩という…間で実力、年齢で押さえつけられてきた相手が試合を
左右する球審ということでピッチャーの心の中に変化が起きます。
この辺の心理描写がこの作者の真骨頂です。
堂場瞬一さんの作品に共通する細かな心理描写は読み進むにつれ
どんどん読者を引きずり込む魅力があります。
野球を経験したことのある人、野球の好きな人、この作品の魅力にはまること
間違いなしです。 続きを読む投稿日:2016.03.19
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007 白紙委任状(上)
ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子 / 文春文庫
自由自在
5
映画でおなじみのジェームズ・ボンド、何作も映像では観ているのですが、
本で読むのは初めてでした。
違和感があるのも最初のうちだけです、読み進むにつれて頭の中で
自分なりのジェームズ・ボンドがイメージさ…れてきます。
ショーン・コネリーかロジャー・ムーアかダニエル・グレイグなのか頭の中では自由自在です。 続きを読む投稿日:2015.01.13
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杉下右京の密室
碇卯人 / 朝日文庫
映像が浮かびます
5
杉下右京の二人目の相棒、神戸尊がいなくなってから
次の甲斐享が来るまでの間。
ちょうど一人になってしまった時の設定です。
相棒がいない寂しさはありますが
文章を読んでいても自然と、頭の中で右京さんの
…映像が出てきます。
作品中に"花の里"も登場して、本当に
テレビを見ているような感覚で読み終えました。
続きを読む投稿日:2017.03.31
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不夜城シリーズ 【全3冊 合本版】 『不夜城』『鎮魂歌』『長恨歌』
馳星周 / 角川文庫
ハマりました。
5
だい好きな作家の一人が馳星周さんです。
ただし、最近のではなく、まさしくこの時代の馳星周さんです。
新宿歌舞伎町を舞台としたノワール小説。
過激な描写もあるので、好き嫌いは分かれると思われますが、
ハ…マる人は完全にハマる、そんな作家です。
ハマった人は、読み始めると最後まで一気に読みきりたくなります。
続きを読む投稿日:2016.05.25
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こちら葛飾区亀有公園前派出所 200
秋本治 / 週刊少年ジャンプ
あとがきに感動!
5
すでに多くの人が少年ジャンプで最終話を見ているでしょうね。
しかし、ジャンプとコミックス200巻ではオチが違っているようです。
私は、コミックスしか読んでいないのでどう違っているのかわからないので
早…急にジャンプも読もうと思っています。
最終話はいろんな噂が上がっていましたが、『こち亀』らしい終わり方
だったような気がします。
そして、その後の作者の”コミックス200巻に寄せて”
というあとがきがあるのですがこれには作品と同じようにうるっときました。
ジャンプ紙上では終わってしまいましたが、
電子ブックとして保存しておくとまた時を経て見たい時に見ることが
できるのでいいですね。 続きを読む投稿日:2016.09.17