
彼女がその名を知らない鳥たち
沼田まほかる
幻冬舎文庫
愛される者が強者
某所で光浦靖子さんがオススメしていて、手に取った一冊。 同居する15歳年上の男性に対する描写がすごい。容赦ない。 嫌悪感をこんなにも露わにする女を、なぜこんなにも献身的に愛するのか? 何か裏があるのでは? 主人公の視点に引きずられ、真実が知りたくて、ページを繰る手が止まりません。 「可愛そうだた惚れたてことよ」この一言が思い浮かぶ一冊。
9投稿日: 2016.01.03
波よ聞いてくれ(1)
沙村広明
アフタヌーン
思わず吹き出すハイテンション
レビューに釣られて購入しましたが、いやはや確かに面白い。 主役のミナレのキレの良さと言ったら!! 劇画チックな絵柄にハイテンションな突っ込み。 ラジオが舞台というのも興味深い。 ぜひ手に取って読んでもらいたい、楽しさを共有したい一冊。
5投稿日: 2015.12.12
ヴァン・ショーをあなたに
近藤史恵
東京創元社
食べたくなるミステリー
読んでいて、登場する食べ物がどうしても食べたくなるミステリーと言えば、 私にとっては、北森鴻の香菜里屋シリーズ。 ふらりとお酒の飲める店に入る度胸はないけれど、 あのビールと食べ物の描写は刺激的で、読んでると無性にお腹が空いてきた。 このビストロ・パ・マルシリーズに登場する料理の数々も、とても魅力的! フランス料理なんて敷居が高いけど、話に出てくる料理の数々が どうしても食べたくなって、うずうずしてくる・・・ 謎を提供する登場人物も、普通の市井の人々ながら一癖ある面々。 とても楽しく読める一冊です。
7投稿日: 2015.05.09
岳(9)
石塚真一
ビッグオリジナル
救助にこだわる理由
寡黙でいて時に辛辣。 救助ヘリを飛ばす腕はピカイチの牧野さんの高校生時代が語られています。 救助からは撤退するという会社の判断に、牧野さんはどう決断を下すのか? 生と死が隣り合わせの現場でありながら、そこで力を尽くす山男逹の姿に胸打たれるこのシリーズ。 山を知らなくても楽しめます。ぜひ手に取ってみてください。
1投稿日: 2015.04.04
小野寺の弟・小野寺の姉
西田征史
幻冬舎文庫
自然乾燥の思いあい
映画をうっかり見逃してしまったので、小説で読んでみました。 幼い頃、両親を亡くし、お互い支えあって生きてきた姉弟。 お互いがお互いを思いあってるけど、そのやり方があまりにも不器用で、つい笑いの方向へ…。 笑える「賢者の贈り物」みたい。 映画も観てみたくなりました。
4投稿日: 2015.03.15
ガーフレット寮の羊たち 1
もとなおこ
プリンセス
英国パブリックスクールの人間模様
400年もの歴史を誇る、英国の貴族と上流階級のための全寮制男子校ウィンザー校。 新しく入寮したアーネストが目にするのは、寮長や監督生を上位としたヒエラルキーの世界。 なぜか自分に敵対心を向けるルームメイト、人望がありつつも謎めいた監督生など、周辺は癖のある人物ばかり。 果たして、アーネストはこの複雑な人間関係が渦巻く世界を泳ぐことができるか? 将来の支配層は、こういった伝統校で人脈を作り、権謀術数を実体験で身に着けていくのでしょうか。 耽美すぎず、読みやすいです。
4投稿日: 2015.02.15
キングダム 26
原泰久
週刊ヤングジャンプ
函谷関にて
鉄壁の守りを備えた函谷関にて、合従軍を迎え撃つ秦軍。 ここを破られれば、後は無い。 兵数の圧倒的不利を、将の能力で補えるか? ピリピリとした緊張感が続く第26巻。
1投稿日: 2015.02.08
キングダム 25
原泰久
週刊ヤングジャンプ
秦国存亡の危機
李牧の描いた戦略により、一気にピンチに陥る秦国。 次々と悪化する事態にどう歯止めをかけるか? 秦国の存亡にかかわる新たな大戦の幕開けです。
1投稿日: 2015.02.08
キングダム 24
原泰久
週刊ヤングジャンプ
李牧という男
大局を見定める頭脳を持ちながら、武力も侮れない。 李牧が動いていると、何が始まるのか、秦軍びいきとしてはドキマギしてしまいます。 宮廷内部も動き始めているし、楚の動向も気になる。 嵐の前の第24巻。
0投稿日: 2015.02.08
キングダム 23
原泰久
週刊ヤングジャンプ
河了貂の再登場
表紙絵のとおり、軍師としての勉強をしていた河了貂が信軍の軍師として再登場。 机上の理論を生死渦巻く戦場で、実践することができるのか? 勇猛果敢な信も知恵袋が居ないと勝てないというのが、面白いですよね。 大戦が終わり、また新たな大戦の予感・・・中華の戦が活性化されていきます。
1投稿日: 2015.01.25
