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30代にオススメなマンガ本さんのレビュー
いいね!された数292
  • ひと

    ひと

    小野寺史宜

    祥伝社

    この本のどこを推薦しているのかな?

    主人公は、早くに両親を亡くしてしまいやりたかったことを諦める、我慢する日々をおくることになる。 この本のポイントは人との「縁」 身近にいる人がいい人とは限らない。ひょんなことをきっかけで知り合ったり、自分は遠いと思っていた人が実は、自分のことを思ってくれている。 自分が思っていることは、周りの人も同じように思っているわけではない。もうちょっと気楽にでいい。 主人公がやたら自分のことを貧乏扱いする。(節約かとかのレベルではない) 物語にやたら「ニトリ」が出てくるところが気になった。どんだけニトリ大好きなんだよ。 本屋大賞二位

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    投稿日: 2019.04.26
  • かがみの孤城

    かがみの孤城

    辻村深月

    ポプラ社

    【中学生のキモチ】

    主人公たちが、いまの現状とどう向き合って、乗り越え、戦い、成長していく姿を是非、読んで応援してほしい。 イジメを受けた人の心境や状況の表現はリアルで生々しい。だからこそ、その状況からどう変わるのか、周りで主人公たちを支えようとする大人の姿は、そんな状況になった時に大人はどうすればいいのかが良いヒントになりそう。 学生時代、みんながみんな楽しく過ごせている訳ではない。こういう状況になっている人もいるかもしれない。それを覚えておくだけで、周りの大人の対応も変わりそう。 ワタシとしては、主人公たちが変わったあとの物語を、もう少し触れて欲しいと思った。元気でやれているのかを見届けたかった。(笑)

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    投稿日: 2018.04.06
  • チョコレートコスモス

    チョコレートコスモス

    恩田陸

    角川文庫

    背筋が「ゾクっ」とする

    恩田さんの作品が好きで、たまたま手に取った作品。演劇がテーマになっていることを知り、演劇に興味が全くない私は、読み終えることが出来るか心配しながら読み始めました。 そんな私が読み終えた後には、「オススメの本は?」と聞かれたら「チョコレートコスモス」と言うようになりました。 実際に劇場に行き、ライブで体感するのではなく、文字だけを読んで頭の中で想像し「演劇」をあじわう。とっても難しそう。でも、これはそれが出来ます。なぜか、それは、言葉の選び方が抜群に上手い。 言葉の選び方だけで、こんなにイメージが広がり、映像を見ているかのように想像できるのかと驚きました。 この本がきっかけで、漫画の「ガラスの仮面」「累」も手に取りました。新しい分野を広げてくれたことにも感謝したい本です。 「天才」「秀才」「ライバル」「競争」「ガラスの仮面」 このワードに興味があれば是非、手にとって欲しい1冊です。

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    投稿日: 2018.04.06
  • 東京喰種トーキョーグール:re 14

    東京喰種トーキョーグール:re 14

    石田スイ

    週刊ヤングジャンプ

    4コマが相変わらず面白い!

    前巻で、まさかまさかのフルボッコだったカネキさん!そこから大きな殻に閉じこもってしまって、さぁ大変。 そんなカネキを救うために、皆が立ち上がる!今までの伏線回収も着々と進みます。 でも、スピードが速すぎて、私は読みながらも気持ちがなかなか追いつけませんでした。 4コマは相変わらず面白い。伏線回収のスピードに追いつけない人の為の4コマに感謝。アヤトに大きく共感! 本当にいつもいつも良いところで終わります。早く次が読みたい!!

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    投稿日: 2018.01.22
  • ゴールデンゴールド(3)

    ゴールデンゴールド(3)

    堀尾省太

    モーニング・ツー

    相変わらず面白い!

    3巻になっても、ダレルことなく、迷走することもなく相変わらず面白い!今回の見所は、やっぱり「フクノカミ!」1巻2巻と違い、様々な変化が起こる! その変化に途中気分が悪くなってしま人もいるかも。。。 他にも主人公ルカの決心!、ルカの知らないところで新しい展開が動き出す!4巻が待ち遠しくなる1冊。 同じ作者のアニメ、「刻々」もいい感じで安心。そちらも引き続き楽しみ!

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    投稿日: 2018.01.18
  • 教団X

    教団X

    中村文則

    集英社文芸単行本

    【荒い、つじつま合わせ】

    前から話題の本であり、「あの○○さんも絶賛!」 このキャッチコピーに気になってついに読みました。 全体として宗教団体の教祖2人とその周りの人についての話がメイン。2人はどうして教祖になったか、それぞれの考え方が興味深い。 期待していた分、ガッカリした部分が多かった。前半は、書きたかったとを丁寧に書こうとしていた。後半は、書きたかったことだけ並べられて、箇条書きの小説のように感じた。 特に後半、繋がりや脈略をあまり感じなく、書きたかったことを書く為に、荒いつじつま合わせの物語が展開していると感じた。 その登場人物は、本当に、その時、その行動をとるか?今までの行動からそれを選ぶ? 書きたいことを全部書くなら、2~3冊とシリーズになってもいいのでページ数を増やして、もう少し丁寧に自分の思いを書いてほしかった。 自分の書きたいことだけを書いた成感だけで、終わって欲しくなかった。残念。

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    投稿日: 2017.11.10
  • 私の男

    私の男

    桜庭一樹

    文春文庫

    【親子の愛の形】

    現在の花と淳悟の関係から、過去に向かって話が進んでいきます。どうして二人はこうなったのか、知りたくてドンドン読み進めてしまいます。 初め、「淳悟」という男が全くどんな人なのか全く掴めませんでした。そして読み終える頃には、「淳悟」の印象、二人の親子関係が全く変わった見方になりました。 この親子が育ててきた「愛」の形。 初めから、または途中で、受け入れられず、読むのを止めてしまう人もいると思います。でも、最後まで読んでください。読み終わった時には、印象が変わっています。 それほど、衝撃的で、引き込まれる題材の小説です。

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    投稿日: 2017.09.28
  • 怒り (下)

    怒り (下)

    吉田修一

    中公文庫

    【自分はどうだろう。と何度も考えてしまう】

    今まで、信じていたハズなのに、突然信じられなくなる。自分の中に、信じるよりも疑いの方が強くなる。そんな出来事が起こります。 でも、信じることを止めた後は、それぞれが、どこかホットしているようにも見えました。 周りからの情報や言葉に左右されず、自分が信じようと思ったことを続けることの辛さ、難しさを感じます。 読んでいると、「自分はどうだろう?相手の何を信じている」何度も何度も考えてしまいます。 「生れた場所、収入、年齢、職場、仕事、友人、言葉、表情、容姿、行動…」 タイトルの「怒り」臆していた私ですが、手に取って良かった本です。

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    投稿日: 2017.09.26
  • 怒り (上)

    怒り (上)

    吉田修一

    中公文庫

    【信じるのに必要なもの】

    タイトルの「怒り」言葉のインパクトにビビッてしまい、なかなか読もうと手に取れませんでした。 でも、いつかは読みたいと思っていました。いつか読むなら今読もう、そう決断し気合を入れて手に取りました。 物語は、殺人を起こし逃走中の「山神一也」。同じ時期に素性が解らない男性が、東京、千葉、沖縄に出没。この中に犯人がいるのか?それともいないのか?最後までハラハラする展開。 3人と仲良くなった周りの人は思い始める。「犯人じゃないよね?」目の前の人を「信じたい」と思いながら「疑う」自分。それぞれの心の葛藤の描写に引き込まれます。 友人、家族、恋人、同僚、親友。私も相手の何を知って、その人を信じているんだろう。そう思わせる物語。

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    投稿日: 2017.09.26
  • 高台家の人々 6

    高台家の人々 6

    森本梢子

    YOU

    【家族が笑顔でいる新婚生活】

    光正さんと木絵さんの新婚生活。高台家での生活は今までと勝手が違って戸惑う木絵さん。その生活の中、周りのサポートもありながら愛を育んでいきます。もちろん家族との仲も育んでいきます。 木絵さんのペースに、自然と高台家の家族が合わせていく姿は微笑ましい。最終巻でも、様々な妄想ワールドが展開します。こんな主人公はそうそういません。 そして気になる、茂子さん、和正さん。それぞれの恋愛に進展があります!!最終巻というのがとても残念ですが、最終巻も気持ちがホッコリしながら楽しめる内容です。

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    投稿日: 2017.08.31