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nannryouさんのレビュー
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  • GOSICK 全9冊合本版

    GOSICK 全9冊合本版

    桜庭一樹

    角川文庫

    知恵の泉

    久しぶりにミステリー系列のものを読んだのですが、作者の手の中で踊らされているような感覚を受け、不思議でした。もともとライトノベルのせいか良くも悪くも軽いです。最終巻に近づくにつれ伏線が回収されて、残酷な面も現れてきます。最後の方はもう架空の大戦の描写が多く、ミステリーの枠をはみ出していましたが、それでも読めてしまい面白かったです。現実の戦争は悲惨ですが、物語の中ではカタルシスがありますね。星5つ。

    4
    投稿日: 2015.05.28
  • 宇宙海兵隊 ギガース2

    宇宙海兵隊 ギガース2

    今野敏

    講談社文庫

    二人のエース。

    いわいる強化人間的な表現が、ジュピタリアンの遺伝的進化として現れてきます。なかなか興味深い展開です。だけど、やっぱり、ガンダムっぽいような気がしてほほえましくはあるのですが、つい比較してしまいます。星4つ。

    0
    投稿日: 2015.05.25
  • 宇宙海兵隊 ギガース

    宇宙海兵隊 ギガース

    今野敏

    講談社文庫

    宇宙は狭い。

    稼働限界距離を主に取り上げたガンダムのようなものです。実際の宇宙はそんなものなんでしょうが、描写が荒く、少しとっつくにくいです。ですが、その分引き込まれて読み始めたらすぐ読めてしまいます。星4つです。

    1
    投稿日: 2015.05.25
  • 鹿男あをによし

    鹿男あをによし

    万城目学

    幻冬舎文庫

    マイシカ!

    べたです。予定調和です。でも面白いです。女の子が意外な特技を持っていたり、選ばれた役割を背負っていたり、上司が敵だったり、本当に予定調和です。そして、最後に印が解けるとこまでべたです。でも、流れるように読めてしまい、読後も良いものでした。お勧めします。

    1
    投稿日: 2015.05.23
  • 南総里見八犬伝 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    南総里見八犬伝 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    曲亭馬琴,石川博

    角川ソフィア文庫

    ビギナーズ・クラシック

    八犬伝を大幅に略し、筋だけを追ったものです。値段の割にページ数が薄いのが難点だが、確かに現代語訳と古語で大筋がわかり、解説やコラムも充実している。ただ、やはり、値段の割にページ数が…。

    2
    投稿日: 2015.05.19
  • 【合本版】円環少女 全13巻

    【合本版】円環少女 全13巻

    長谷敏司,深遊

    角川スニーカー文庫

    地獄と魔法使い

    デーモンと呼ばれるヒトと異世界人の魔法使いとの関係を描いた、ちょっぴりせつないところがある、物語です。主役たちのおりなす三角関係が堕ちるところまで堕ちた結末は、魔法世界というバックグラウンドもあり、納得です。(おっと堕ちるの字が違うけど、ま、これも間違いではないでしょう)バトルも熱いですし、時間があるのなら買いでしょう。

    5
    投稿日: 2015.05.17
  • 新版 好色五人女 現代語訳付き

    新版 好色五人女 現代語訳付き

    井原西鶴,谷脇理史

    角川ソフィア文庫

    五人女

    好色一代男のような、フィクショナルなものを予想していましたが、筆致が全く異なっていて衝撃を受けました。近松門左衛門を読むような感覚を覚えてしまいました。やはり、江戸時代のことであって、恋の行く末は悲劇が主ではありますが、最終話にハッピーエンドが持ってきてあり、これはやはりと思わせるところがありました。古典もたまにはよいものです。

    1
    投稿日: 2015.05.03
  • トウェイン完訳コレクション トム・ソーヤーの冒険

    トウェイン完訳コレクション トム・ソーヤーの冒険

    マーク・トウェイン,大久保博

    角川文庫

    冒険!

    トムとフィンの子供時代を読むと、なんだか自分自身が子供に戻ってしまったような気がします。海賊ごっこに、好きな女の子との婚約ごっこ、ギャングごっこに終わり、そしてすべてに欠かせざる冒険。うらやましいなあ。子供時代。いいものです。財宝よりも自由。そんなフィンのことが少しだけかっこよく見えます。また、それを盗賊団への入団と引き換えにたしなめるトム。その姿が子供時代というものを興味深く示しているように思えます。まさしく水のような小説です。

    4
    投稿日: 2015.05.03
  • 氷河民族

    氷河民族

    山田正紀

    角川文庫

    人類なのに人類じゃない?

    本の展開はサスペンス仕立て、全体を覆うのはSF仕立てだ。コールドスリープものだが、それを先天性の遺伝によるものとしたところに面白さがあるように思う。ただ、日本の、それも過去の作品なので、そこまでの臨場感はないのが残念だ。

    1
    投稿日: 2015.04.30
  • 対魔導学園35試験小隊 1.英雄召喚

    対魔導学園35試験小隊 1.英雄召喚

    柳実冬貴,切符

    富士見ファンタジア文庫

    銃か剣か

    主人公の剣へのこだわりの誕生が、作者のあとがきでも描かれてなんとなくほんわかしました。確かに現代的価値でいえば銃に剣は勝てませんよね。けれど、そういった無理なところを含めてファンタジーをやっているんだなあと感じました。

    0
    投稿日: 2015.04.30