
六花の勇者 3
山形石雄
ダッシュエックス文庫DIGITAL
六花といいつつも、増えていくキャラ…。
地上最強の男。今回は見どころがありません。主役なのに可愛そうな子扱いで、その智も全く映えません。ナッシュタニアとゴルドフの君臣関係が見どころですが、まあ、異世界ファンタジーですから謎はいくらでもわいてきます。視点切り替えによる同じ場面の使い回しにページが食われているのが少し残念です。次巻に期待。
2投稿日: 2015.06.15六花の勇者 2
山形石雄
ダッシュエックス文庫DIGITAL
地上最強の男?
地上最強の謎解きです。謎は深まるばかりです。だいたい全ての登場人物の持ち駒がはっきりしてきたので、これから数巻にわたって魔神とかその配下の強敵とかとの戦いが描かれるんでしょう。まあ、主人公が地上最強なのかどうかは別として面白いです。やっぱりファンタジーが主で謎はおまけでしょう。
1投稿日: 2015.06.15ふわふわの泉
野尻抱介
ハヤカワ文庫JA
ふわふわ。
女子高生の出世と、科学と産業の展開の話でした。ふわふわみたいな新しい物質を作ってブレイクスルーして大金持ちになって…。そういう夢みたいな話が好きです。現実が夢みたいに行かないのが残念なように思える一作だった。宇宙人の唐突な登場と最後へのからみが絶妙な感じがする。面白いです。
0投稿日: 2015.06.14AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~(イラスト簡略版)
田中ロミオ,mebae
ガガガ文庫
AURA!
オーラが違いますか。これを読むと、他のライトノベルが読めなくなりそうです。ある年齢を超えるとライトノベルを買うこと自体が恥ずかしいものかもしれませんが、そこはreader storeリアル書店を回るわけではないので普通に買えてしまいます。人生なんてそんなものです。痛々しいネタにしかならん人生でも充実した人生でも死んだら終わりのゲームに過ぎません。ニヤニヤ笑いながら読むのが正しい読み方でしょう。魔竜院光牙、かっこいい。
0投稿日: 2015.06.14SF西遊記 【復☆電書】
石川英輔
講談社文庫
サーキ・ムニ
破天荒です。原作西遊記の雰囲気を壊すことなく、SF的なギミックと仏教典がミックスされていい味を出しています。王の使いの役割をアヴァロキティーが担い、天の使いとして手詰まりを打開してくれます。ご都合主義と言われればそれまででしょうが、よいタイミングで助けが出てくるので見ていて飽きません。大分昔の小説ですが、今でも読むことができるのはすごいです。
1投稿日: 2015.06.14サマー/タイム/トラベラー2
新城カズマ
ハヤカワ文庫JA
悠有は行ってしまいましたとさ
恋や青春より、未来を選ぶのです。讃えられよ。 予想外の放火魔から始まって誘拐未遂事件までやらかしといて、結局、タイムトラベラーの謎は微妙な理論でごまかされたような感がありますが。流れるように読めてしまい、雑多な知識が詰め込まれているので、きっとその雑多な知識を調べれば面白いのでしょう。前半の雰囲気のまま盛り上がりどころが少し少ないまま終わってしまいます。時間があれば読み返したい作品です。
1投稿日: 2015.06.13アルジャーノンに花束を〔新版〕
ダニエル キイス,小尾 芙佐
ハヤカワ文庫NV
人間は幼児から生まれて老人になって死ぬ
当たり前のことですが、人間は死にます。ソクラテスは人間である。そして、ソクラテスも死ぬ。知的障がい者の回復という青年期の回復と再度陥る障がいという死ともいえる状態を描いた作品ですが、意図的な嫌らしさを感じさせない流麗な展開と文章です。最初のころのチャーリイ・ゴードンが徐々に表れてきて最後には元の木阿弥に戻ってしまいます。アルジャーノンの死からアリスとの関係の崩壊、そして最後の決断を下すチャーリー・ゴードンはもう何もわかってはいないのです。彼は幼児になって老人になることまでわずかな期間しか与えてもらえません。最初の読みずらささえなければ、全編、無心になって読める本です。
1投稿日: 2015.06.12サマー/タイム/トラベラー1
新城カズマ
ハヤカワ文庫JA
飛んじゃった。
サマー/タイム/トラベラー1の1を見逃してしまった。一巻で終わりと思って読んでいた。とてもいいところで次巻に続いている。雑多な知識を織り込みながら、タイムトラベルを扱っている。いまのところ、わずかな時間、それも未来にしか飛べない女の子。少しずつずれていく未来をどう処理するのか、次巻以降の見どころだと思う。
2投稿日: 2015.06.11六花の勇者
山形石雄
ダッシュエックス文庫DIGITAL
要するに一人見抜けってことだろ。
見抜けませんでした。はい。最後まで誰が裏切り者なのかわかりませんでした。推理もので犯人が分かったためしが無いのですが、このファンタジーでもそうでした。仕掛けと布石が回収されるタイミングが遅いので、あーそういえばそんな話も出てきたなあという感覚でした。普通のバトルものと見ても面白いですし、推理はおまけのようなものでしょう。星5つ。
2投稿日: 2015.06.10ミミズクと夜の王
紅玉いづき,磯野宏夫
電撃文庫
ミミズクとフクロウってどう違うんだろう。
苦しいのは知ることだ。それでも生きるというのは知ることだ。そうだと思わせてくれる作品です。序盤での悲惨さが夜の王とのかかわりで、徐々に緩和されていって幸福だと思える状態に辿り着いてしまうと、急に襲い掛かる別離。王子との交わりも伏線になって美しい物語になっていると思います。でも、あまりライトノベルっぽくないので評価は1個下げておきます。読むと面白いですよ。
1投稿日: 2015.06.10