ノラネコ生活さんのレビュー
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159
このユーザーのレビュー
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ストーリー・セラー
有川浩 / 幻冬舎文庫
この話は、フィクション?ノンフィクション?
10
妻が突然不治の病となってしまう。
病の原因は彼女に死を宣告することと同じであった。
彼と彼女の出会いから別れを切々と書いたSide-Aと、彼のある提案を薦める半実話のSide-Bで構成されている。 …
Side-Aは彼女の書いた小説を心待ちにしていて、楽しみしている様子がものすごく幸せそうで読んでいるこっちが恥ずかしくなるくらい。
Side-Bは全く反対の展開であるが、彼と彼女の幸せな日常が書かれているが、あまりに現実的なところがあるなと思ってあとがきを読んでみると納得してしまった。 続きを読む投稿日:2015.12.25
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伝える力
池上彰 / PHP研究所
改めて伝える力を身につけるために
9
ブログ、Twitterで一般の人でも伝える力が必要となるときに参考になる本。
話し方や文章でも簡単に伝えることが一番難しいと思う。
本書で出ている注意点だけでも見やすい文章になる。
もっと自分も…伝えるときに「もう一人の自分」の視点を使って表現していこう。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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経理以外の人のための 日本一やさしくて使える会計の本
久保憂希也 / ディスカヴァー携書
経理のわからない人に
7
経理のわからない若手社員の佐藤ハジメ君が、先輩から利益などの経理について聞きながら営業に取り組んでいるミニストーリーを加えて経理について解説している。
経理のわからない人が初めて読むにはオススメ投稿日:2013.09.26
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桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ / 集英社文庫
桐島君は、どうしたの?
6
高校生の普通の日常にある変化が起こって変わり始める学園生活を8人の生徒目線で書かれている。
各生徒の話は小さくまとめられ、連続で読むと高校生活の日常に桐島が起こした行動が各生徒にどのように影響を与えて…いるかが書かれている。
劇団ひとりの「陰向日葵に咲く」と似た作品で読めば読むほど中味の解釈を探しているのはおもしろい。 続きを読む投稿日:2013.09.25
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加害者家族
鈴木伸元 / 幻冬舎新書
ある日突然加害者家族になる恐怖
6
日本で、ないがしろにされていた被害者へ支援が整い始めると同時に浮き彫りになる加害者家族。
犯罪者を生み出した責任と被害者への謝罪の気持ちで不安な精神状態から追い打ちをかけるように社会からのいわれのな…い言葉をかけられ孤立していく。
本書では被害者支援と同時に加害者に関わりのある関係者、特に加害者家族への支援サポートを訴えている。
ネットの普及により「匿名」で攻撃することは、自分の周りに加害者がいた瞬間から始まるのだと思うと恐い。
加害者以外の家族や友人にまで攻撃を緩めない日本の今が浮き彫りになっていた。 続きを読む投稿日:2013.09.26
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塩の街
有川浩 / 角川文庫
有川作品のエッセンスがデビュー作から凝縮しています
6
ある日突然、世界が塩害の被害によって人類が終わりを迎える中でも人々は恋愛をしていた。
序盤は、何もわからず人類が終わりへと向かう中で何もできない状況が坦々と書かれているかと思ったら、突然親友の入江が…現れて人類を救うのに協力してくれと言われ人類を救う、そして塩害の被害が去った後日談へと進む。
パニック小説だと思って読んでいるとなぜかだんだん甘い恋愛小説へと変貌する有川節は、デビュー作から遺憾なく発揮されている。
あとがきで、勢いだけで書かれていると本人は言っているがそれでも読者をグット引き寄せる力は凄い。 続きを読む投稿日:2013.09.25