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konohaさんのレビュー
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  • 幻魔大戦 14 幻魔との接触

    幻魔大戦 14 幻魔との接触

    平井和正

    角川文庫

    GENKEN箱根セミナー

    井沢郁江が“幻魔の康生”と接触。そして、GENKEN箱根セミナーが始まる。箱根の上空に謎の光球が出現。そして、幽霊騒ぎもあって異様な盛り上がりを見せる。 物語はここで大きな転換点を迎えるのだが、実際、この時何が起こっていたのだろうか?

    0
    投稿日: 2014.12.26
  • インシテミル

    インシテミル

    米澤穂信

    文春文庫

    この恐怖感がたまらない

    殺し合いをさせられるなんて知らずに応募したアルバイト。いくら報酬が増えるからといって殺し合いなどしたくない。だから何もしないでやり過ごそう・・・と思ったが、実際に殺人が起きてしまって、恐怖のどん底に突き落とされる。誰が犯人かわからないし、夜も眠れない。 過去のミステリーの知識があると、より楽しめるのだろうが、なくても十分に楽しめる。 ラストは案外あっけないというか、なんというか・・・ でも、とにかく、あの恐怖感はただ事ではなく、おもしろかった。

    3
    投稿日: 2014.12.25
  • 幻魔大戦 7 浄化の時代

    幻魔大戦 7 浄化の時代

    平井和正

    角川文庫

    クリスマス講演会

    江田志朗の魔の手に落ちた久保陽子を連れ戻しに行く。そして、このあとの展開においても重要な意味を持つことになるクリスマス講演会。おもしろさが増していく第7巻。

    0
    投稿日: 2014.12.20
  • 幻魔大戦 10 超能力戦争

    幻魔大戦 10 超能力戦争

    平井和正

    角川文庫

    黙示録の光景

    4巻以降、東丈は超能力をほとんど封印して滅多に使わなくなるが、10巻では久しぶりに派手に使って見せてくれる。大峰山から東丈と井沢郁江が手をつないで飛ぶシーンが印象的。

    0
    投稿日: 2014.12.20
  • 幻魔大戦 5 巡り逢い

    幻魔大戦 5 巡り逢い

    平井和正

    角川文庫

    本格的に活動開始

    青林学園高校内で活動していたGENKENが校外に出て、東丈は本格的に活動を始める。 東丈は“力”を自ら封じ、言葉でみんなに語りかけて行こうとする。 「みんなの心がそれで開かれて、みずから宇宙に触れることができるなら、その方がはるかにすばらしいとわかったからなんだ」 というように、アクション重視のマンガ版よりも高次なものになってきた。

    0
    投稿日: 2014.12.12
  • 幻魔大戦 4 救世主への道

    幻魔大戦 4 救世主への道

    平井和正

    角川文庫

    救世主ストーリー

    3巻までの超能力者対幻魔の構図はなくなり、事実上まったく新しい「幻魔大戦」が始まるといってよい。 ひとまずルナ王女やベガと別れて東京に帰ってきた東丈は模索しながらも独自に幻魔の侵攻に備えて活動を始める。 3巻まではマンガ版のリメイクでアクション主体だったが、4巻からはマンガ版からは離れて、救世主ストーリーとして進行する。 ここからが本番といったところか。

    0
    投稿日: 2014.12.04
  • 幻魔大戦 1 幻魔宇宙

    幻魔大戦 1 幻魔宇宙

    平井和正

    角川文庫

    生賴範義イラストの角川文庫版が奇跡的に復活

    初めて読んだとき、こんなにも凄い小説があったのかと衝撃を受け、何度も読み返してきました。 元もと、当時スタートした「真幻魔大戦」を補完するために漫画版を小説として書き始めたものが3巻の途中から漫画版とは変わってきて、4巻からは漫画版とは全く違った展開をたどります。 そんなわけで、3巻まではプロローグと思った方がよいでしょう。4巻から本格的にスタートとなります。 3巻までは漫画版と同様に宇宙の破壊者である幻魔に対して、地球の超能力者が集まって超能力で戦おうという話ですが、4巻以降は超能力では地球を救うことはできないという方向へ向かいます。主人公の東丈は救世主への道を歩むのですが・・・まったく予想もできないような展開をたどり、驚かされたものです。 「地球樹の女神」改竄事件の後、平井和正さんは角川文庫から撤退してしまい、復刊されることはないと思っていた生賴範義イラストの角川文庫版が奇跡的に復活。何か状況に変化があったのだろうか? 1月17日、76歳でお亡くなりになりました。もう新作を読めないのが残念でなりません。ご冥福をお祈りします。

    5
    投稿日: 2014.12.03
  • 儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)

    儚い羊たちの祝宴(新潮文庫)

    米澤穂信

    新潮文庫

    非情で残酷・・・そして衝撃的なラスト

    上流階級のお嬢様が集う読書会「バベルの会」にかかわる5つの事件だが、基本的に独立したストーリーである。 いかにも上流階級のお嬢様然とした文章で綴られているが、非情で残酷な登場人物たち。 そして、衝撃的なラスト・・・ 特に「玉野五十鈴の誉れ」のラスト1行は秀逸である。 「うまいな~~~!」 「こういうオチか~~~!?」 思わずネタバレしたくなってしまうラストである。

    4
    投稿日: 2014.11.28
  • ピルグリム〔3〕 遠くの敵

    ピルグリム〔3〕 遠くの敵

    テリー・ヘイズ,山中朝晶

    ハヤカワ文庫NV

    意外にも愛あるストーリー

    まったく一筋縄ではいかないが、それでも〈サラセン〉を追い詰める〈ピルグリム〉。 テロリストとスパイ。非情な世界であるが、愛のあるストーリーであるところがいいところ。 続編が書かれたら読みたいものだと思っていたら、最後は続編もありそうな終わり方。なんと、このシリーズは三部作になるらしい。次作にも期待したい。

    2
    投稿日: 2014.11.16
  • ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

    ピルグリム〔1〕 名前のない男たち

    テリー・ヘイズ,山中朝晶

    ハヤカワ文庫NV

    2人の天才の戦い

    悪魔的なテロリスト〈サラセン〉による恐るべきテロ計画。 それを阻止するために、元アメリカ諜報機関の男〈ピルグリム〉が呼び戻されて追跡する。 どちらも天才的な人物であり、それゆえに想像を超えた展開をたどる。 非情な世界のサスペンス小説であるが、意外にも愛のあるストーリーでもある。 全3巻に及ぶ長編だが、ストーリーを追っていくうちに引き込まれていって、一気に読んでしまった。

    2
    投稿日: 2014.11.16