
学戦都市アスタリスク 06. 懐国凱戦
三屋咲ゆう,okiura
MF文庫J
エリスの国に出かけます
色々な設定が明らかになります。色々と読者を飽きさせない工夫はありますが、基本的には設定を説明してるだけですね。エリスの事情が山のように語られますし、紗夜の実家の様子も描かれます。そして、クローディアを取り巻く環境もかなり書き込まれます まあ、シリーズを読み進めるなら読まないと仕方無いですかね
2投稿日: 2014.12.14
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10
渡航,ぽんかん8
ガガガ文庫
ごみいちゃんの妹は総武高校に合格できるのか?
進路の話ですね。あと葉山。八幡達もそろそろ高校卒業後のことを意識する時期になってきました。その辺のことと、三浦の恋心なんかを中心に話が進みます でも、中心は葉山。葉山はシリーズのかなり早い時期から八幡のライバル・友人、一言では言い切れない複雑なキャラクターになっています。本巻では葉山の内面にまた少し迫ります。これまでは、葉山が八幡にポロッと内面をさらす4巻があり、本音丸出しで激突する6巻を境に八幡と関わるようになりましたが、本巻ではついに八幡に影響されて自分の行動を変えるようになります。うーん、どうみても裏ヒロインは葉山ですね。すごくたっぷりと八幡との関係の進展がえがかれてますもん ところで、本巻の逆転の一手は八幡が自分を傷つけるやりかたではありませんでした。自分としてちょっと気に入った作戦でしたね 雪ノ下や葉山の家庭の事情なんかも書き込みが進んで、ゆるゆるとですが話が進んでいます。青春ですなあ。自虐小ネタも大目で残念系コメディとしても楽しめました 全体的になかなか良い出来だったと思います。
2投稿日: 2014.12.14
ヤングガン・カルナバル2 バウンド・トゥ・バイオレンス
深見真
徳間文庫
あいかわらず派手なガンアクション
先にこっちを買っちゃって、あとで1巻を買ってしまいました。買ってしまったものは読まなきゃ、ということで2巻のレビューです 二作目は塵八の過去の因縁の一つが絡みます。塵八の両親を殺害した殺し屋との対決です。アクションはやっぱり派手で読み応えありました ところで、今回のクズはとーだい ほーがくぶそつ の えりーと けいしかん です。そいつを正義の味方の我らが塵八君がぶっ殺します。めでたしめでたし。しかし、東大やトヨタの人も大変ですねえ。そこの所属になっただけで、こんなに無茶苦茶書かれちゃって。このシリーズはずっとこの調子なんでしょうなあ。読むのはここまでとします。
0投稿日: 2014.12.14
ヤングガン・カルナバル1
深見真
徳間文庫
迫力あるガンアクション
主人公やら設定やらにラノベな部分がありますが、ちょっと超えてる感じですね。嗜虐趣味とかレイプとか出てくるし。兵器マニアが書いたガンアクションという感じで、高校生ながら一流の殺し屋(ヤングガン)の戦闘がたっぷり書かれたアクションです。キャラもなかなか立ってるし、アクションも緻密な書き込みがありながら派手でよい出来でした ・・・が、設定がなあ。この作品では政治家は全員腐った権力亡者の豚共で、大企業は庶民から搾取することしか考えてないクソ共で、警官は例外なく汚職しており、レズは正義っていう世界観です。これって、いわゆる右派的な人達とはベクトルが逆なだけで、すごくありきたりなのよね。自分はちょっとウンザリしました。まあそういうのが好きな人向けですね。 *自分が購入した奴は絶版になったようなので、挿絵とかが変わっている点に留意ください
0投稿日: 2014.12.14
“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店
御堂彰彦,タケシマサトシ
電撃文庫
魔道具に振り回される人達を描きます
「アンティーク」と呼ばれる、魔法のこもったアイテムが引き起こす騒動を描いたダークファンタジー・・・だと思います 主人公は店員の来栖刻也で元気な男の子。他に不思議ちゃん系というか綾波系というかという舞野咲という女の子(ヒロイン?)と、オーナーでアンティーク収集家のお姉さん的な摂津都和子がいます 中編形式で、それぞれのアンティークで運命を変えられちゃった人達の運命を描きます 結構面白かったのです。でも、かなり人気と風の噂で見ましたが、そこまででも無いような・・・。ダークファンタジーって数は無いけど、安定して人気があるからそのせいか、極端な方向に振れることがおおいけど、ほどよくラノベの真ん中にいるような作風のせいか。まあ続けて読んでみましょうか
1投稿日: 2014.12.07
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 5
理不尽な孫の手,シロタカ
MFブックス
親子
ルーデウス親子が再会します。構成的にはなかなか工夫がしてあります。大げんかになったりして、先の読めない再会劇で楽しめました。最後はきっちりと人情劇で締めてて「分かっとるじゃないか。作者、おぬしなかなかやるのお」という感じです 後半の1/3と少しは、エリスが憧れのゴブリン退治をする話です。サイドストーリーっぽい流れでしたが、工夫があってとても面白い。エリス、無茶苦茶やからなあ。アクションも十分でした。そしてエリスは遂に人を殺しちゃいましたねえ。ま、仕方無いかな 他にもがロキシーが生まれた村に帰る話もあって、これも人情話。 またもや著者の意外なプロットに楽しませてもらいました。次巻も楽しみです
2投稿日: 2014.12.07
カンピオーネ! XVII 英雄の名
丈月城,シコルスキー
集英社スーパーダッシュ文庫
最終篇の序章
イマイチだった過去篇にケリを付けて、現代で最終決戦に入ります。今回は最初から最後の王とのバトルバトルです。ああ、満足 意外なことに羅濠姐さんと共闘します。そして、最後の王の真名も明かされましたが、これはなっとくの神様でした。コイツがまたすごく強烈で、最後の敵にふさわしい強さを発揮します 護堂が随分強くなったので、初期のような本当のピンチ感が薄れました。何度もどんでん返しがあって、やりすぎ感を感じますが、これは贅沢な不満。ラストバトルはどうしてもこうなりますからね. アテナとかランスロットとか、思い入れの深い神も最後の見せ場を作ってくれました エロ関係はいつもの通りですが、今回、遂に一線をちょっと越えました。ああああ、こんなことしたら結婚しないと駄目じゃないか。あ、でも二人同時に相手しちゃったから既に重婚しないとダメなんだな・・・ ところで、「カンピオーネ」は、第一巻にして既に異常に筆力の高い作家だなあと思っていて、処女作でまだ若いだろうに凄いなあと思っていたのですが、著者は遊演体で働いてたんですね。それはシナリオ作りがうまくなりますわ。それに、それなりの年齢でもあるんですね。納得です。 最後の決断にまた笑ってしまいました。カンピオーネは最高ですね
1投稿日: 2014.12.07
甘城ブリリアントパーク4
賀東招二,なかじまゆか
富士見ファンタジア文庫
短編集的な
まずまず面白かったんですが、レビューを一生懸命書きたくなるほどでもなかったなあ・・・。タイトルとちょっとした煽りは以下の通り 「伴藤美衣乃の特殊な事情」 流血キャラの美衣乃ちゃんの呪いを解決します 「プロモーションビデオを撮ろう」 甘ブリのプロモーションビデオを作ろうとするトリケンだが・・・ 「ファミリー・アフェア」 西也の家族話 「五頭会談」 ティラミーとかじゃなくて、新登場のエリアリーダーが居酒屋でグダグダします。モッフルもエリアリーダーだったんですねえ
1投稿日: 2014.12.07
星界の戦旗IV ―軋む時空―
森岡浩之
ハヤカワ文庫JA
戦争の転換点
ああっ、いつの間にか星界の戦旗が電子化されてる!しかも最新刊まで・・・。 ということでレビューです。最新刊はまだ読んでいませんが、長らくサボっていた作者が遂に作品を仕上げるつもりになった第四巻です。 戦争、とくに政治の描写が多いので、活劇要素がすくないです。本巻では将来戦争で大事なポジションを占めてきそうな、ラフィールの弟であるドゥヒールの描写がおおいですが、彼は戦列艦(アレーク)勤務なんですね。ラフィールは突撃艦(ゲール)や襲撃艦(ソーパイ)勤務ですから、ドンパチ派手でしたが、戦列艦はすごくつまらなさそうです。その艦長がスポールっぽいのでこれまたネチネチしてるし・・・ ジントの成功したのかそうでないかよく分かんないパーティーも含め、日常描写はまったりしてます。 対して、戦争の方はかなり面白い場面がえがかれまして、ラフィールの参加した、生産拠点への亜光速爆撃作戦がよかったです。ちゃんとしたSF作家らしい描写でこれだけでもう満足な感じでした。それから、政治的にもラマージュの重大な決断がなされまして、色々緊迫して以下次巻というところでした うん。なかなか良かったですね。
1投稿日: 2014.12.07
プシュケの涙
柴村仁
講談社文庫
確かに青春ミステリーです
由良シリーズと言うそうです。「ハイドラの告白」「セイジャの式日」と続くようですが、残りの本は電子化されていません。 少女の死の真実を、強烈なキャラをもつ由良が追い詰めてゆくという筋立てです。途中にはかなり登場人物の半生の記述があって、ほとんど青春小説と言っていい感じです 作者は「我が家のお稲荷さま。」を書いていた人なんですが、すごく異なる本を書きましたね。ちょっとベタなキャラ設定は共通でしょうか うーむ。まあまあかなあ
0投稿日: 2014.12.07
