bouburaさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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東洲しゃらくさし
松井今朝子 / 幻冬舎時代小説文庫
そうだったのか!写楽は・・・
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謎の絵師・写楽について、いろいろな作家が推理して描写してきた。この作品もその一つであるが、江戸文化が華々しく花開いた時期に突如現れ、突如消えていった写楽の実体が垣間見れる作品に仕上がっている。時代考証…もなされており、周りを彩る人物もそうそうたるものである。ただ、物語の展開としてはちょっぴり物足りない感じがした。 続きを読む
投稿日:2013.11.09
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ウェブで政治を動かす!
津田大介 / 朝日新書
未来の選挙の姿
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衆議院選挙(2012/12/16)前に購入したが、読んだのが選挙後であったために、ちょっと読む時期が悪かった。選挙前に読めば、もう少し感激が違ったかもしれない。日本では、その当時選挙においてSNS(ツ…イッター、フェイスブック等)を使った選挙活動はご法度であった。それでも、日本維新の会代表代行の橋下徹大阪市長は平然とツイッターでささやいていた。しかし、太陽の党(当時)の石原慎太郎さんと組んだことで、彼のささやきも、そんなには効果はなかったようである。選挙に目を向けない若者を参加を導くには、手頃な手段であるかもしれない。 続きを読む
投稿日:2013.11.10
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この国で起きている本当のこと
辛坊治郎 / 朝日新聞出版
少し、独善的なきらいもあるが・・・
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核保有国以外でプルトニウムの再処理が認められている国は、日本だけだということをこの本で初めて知った。大阪府知事選に誰を推すかを選ぶ際、誰でも良かったのだけれど、行き着くところ橋下徹になったという内容も…印象に残った。ちなみに筆者にも「出馬しないか?」と声をかけられたそうであるが・・・。 続きを読む
投稿日:2013.11.10
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安徳天皇漂海記
宇月原晴明 / 中公文庫
哀れ日本と中国の幼帝の運命
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源実朝に仕える人物を通して語られる第一部、場所を中国に変えマルコ・ポーロが語り部となる第二部で構成されたスケールの大きな歴史小説。壇ノ浦の合戦で入水した安徳天皇と元の皇帝・フビライ・ハンに追われた南宋…の幼帝が登場する。当時の日本(鎌倉時代)と中国(元の時代)とを相互に絡み合わせてフィクションとして構成しており、発想はユニーク。実朝の詩歌を交えながら、史実として構成された第一部は読みやすかったが、ファンタジー色が強い第二部は骨が折れた。 続きを読む
投稿日:2013.11.09
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シャイロックの子供たち
池井戸潤 / 文春文庫
意味深なタイトル
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「シャイロック」は悪徳商人の代名詞。その末裔として生きる銀行員たちのドラマを、ある事件(行内で起こった百万円紛失事件)をキッカケとして、次から次へと展開させていく。銀行員の悲哀を織り交ぜながら、普段は…エリート意識の強い銀行員も一人の人間なんだなぁ、としんみりと考えさせられる。 続きを読む
投稿日:2015.05.25
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ハンガー・ゲーム(下)
スーザン・コリンズ, 河井直子 / KADOKAWA
青少年向きの作品
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上巻を読んで、1年ぶりに下巻に臨んだ。きっかけは、映画がTVで放映されたからである。録画して、前半部分のみを見て後半は読後にと決めて、1日で読み終えた。本ではかなり冗長で、展開が遅いが映画はスッキリと…している。本の内容をほぼ忠実に作り込んでいるので、意外性には少しかける。とにかく映画も小説も青少年向きなので、年配の方は遠慮したほうがいい。 続きを読む
投稿日:2015.05.25