透明な文体のジュブナイルSF。謎めいたストーリーをどう評価するか。ということは避けたい。名作小説のひとつ。

ひさしぶりに、赤川次郎の小説を読む。田舎街を舞台にした、ミステリー小説。読みやすく、話に夢中になりました。赤川次郎は、ミステリ小説の天才だと実感。

政治都市リスボン、学問都市コインブラ(中世以降、300年にわたる、イスラムとの歴戦をくぐり抜けた、城塞都市)、もつぐいの港町ポルト(ポルトガル発祥の地)。緑なすミーニャ地方、どこか幻想的なアレンテージョ地方。本書では、ポルトガルのさまざまな風土に触れており、食事エッセイと旅行エッセイ(地理エッセイ)を兼ねています。ポルトガル文化の雰囲気を気軽に味わいたい方に、とくにおすすめ。

以前紙の本で読んでいたもの。古典をほどよくまとめており、内容も丁寧。